杉王山

杉王山


【日時】 2020年8月22日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 長峰山・ながみねやま・196.0m・三等三角点・新潟県
 杉王山・すぎおうさん・197.1m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/小国/越後下関、安角
【コース】 関川村民会館駐車場より
【ガイド】 関川村山岳渓流地図

【時間記録】 5:30 新潟発=(R.7、十文字、R.113、関川 経由)=6:35 関川村民会館駐車場〜7:00 発―7:15 林道分岐―7:36 長峰山―8:09 杉王山―8:27 巡視路入口―8:40 玉郷立―9:21 関川村民会館駐車場=(往路を戻る)=10:50 新潟
 杉王山は、関川村の背後に広がる丘陵地のピークである。地形図では、196.0mピークに杉王山という名前が付けられているが、関川村山岳渓流地図では、このピークは長峰山と記され、その南の197.1mピークに杉王山の名前が付けられている。杉王山(197.1m)の山頂には杉王神社奥の院のお堂が置かれていたが、現在は無くなっている。

 猛暑続きで遠出の意欲を失って近場の山を考えることになった。新潟周辺の山はアブやヒルといった制約が多く、歩ける山は限られてくる。関川村の杉王山は、2012年5月に歩いたきりなので、現在の状況を知るために出かけることにした。
 関川村民会館駐車場の広い駐車場に車を停めて歩き出した。先回は、関川中学校脇から上野を通る道に進んだが、この道は藪に帰っていた。今回は、国道に出て温泉橋分岐を過ぎた先の踏切を渡り、民家の間を抜けて山に向かう道に進んだ。最終民家は空き家になっており、その先は杉林の中に延びる林道になった。林道の左手に鳥居があり、丘に向かって参道が延びており、中腹にお堂が設けられていた。この神社は、地形図にも記載されている。鳥居の先で林道には鎖が掛けられていた。
 林道を辿っていくと、左に林道が分かれた。林道を直進してしまったが、方向がそれていってしまった。分岐から左の林道に進んだが、草が茂っておりすぐに行き止まりになった。良く見ると、左の林道に入った所で右手の杉林を見ると、踏み跡が続いていた。この付近の林道は地階図にも記載されておらず、この分岐も判り難い。
 はっきりした山道を辿って、尾根沿いの登りが続いた。上野方面からの踏み跡が合わさると、もうひと登りで地形図では杉王山と記載されている長峰山に到着した。
 長峰山を過ぎると、稜線の一段下の平地を通るようになって、踏み跡が草に隠されるようになってきた。踏み跡を見失わないように注意が必要になったが、木に赤マークが記されていて助けになった。右手から「日本重化学小国線」の巡視路が合わさると、その先は通常の登山道並みの状態に変わった。送電線の下に出ると、西側斜面は伐採地となって、舗装された林道が延びてきているのが見えた。前方の高みにもう一本の送電線が横断しており、その先が杉王山の山頂となる。
 送電線の下は、わらびなどの草が茂って、短い距離ではあったが、藪漕ぎ状態になった。雑木林の中に入ると、再びしっかりした道に変わった。緩やかに登っていくと右手に送電線鉄塔が現れ、その先で杉王山の山頂に到着した。小広場になっており、三角点が頭を出していた。以前あったお堂は無くなっており、先回訪れた後の8年という時の経過を感じることになった。里山ほど変化が大きいようで、定期的に訪れる必要がある。
 今回は、杉王山の山頂から先に進んで玉郷立に下ることにした。山頂から先は、以前の参道であったかと思われる幅広の道が続いていた。北に方向が変わると、すぐ先で送電線の鉄塔が現れ、その先は九十九折の下りが続くようになった。
 快調な下りを続け、谷間に下り立つと、巡視路「関川小国線」の標柱が立てられていた。ここまでの巡視路ははっきりしていたのだが、谷間は身の丈を越える夏草の藪になっていた。草むらに向かって丸太が水路をまたぐように置かれていたので、谷間は耕作放棄地のようで、農道が上がってきているはずに思えた。草藪を掻き分けて横断して向かいの杉林の下に出たが、道は見当たらなかった。少し上がったところの杉の木に赤ペンキのマークが付けられているのが目に入った。草藪よりは杉林の方が歩きやすそうに思ってひと登りすると、木のお堂が置かれていた。お堂には道が上がってきており、下山路が見つかったことにひと安心できた。
 お堂から道を下っていくと、再び谷間に出て、その先は農地の脇を通って車道に出ることができた。
 後は、玉郷立から関川村民会館駐車場へと車道歩きを頑張ることになった。その途中の六本杉では、鳥居の両脇に男根を模した柱が立てられている神社があった。国道近くに置かれていた案内標識によれば、子宝の神「雲母神社」ということであった。最近は、このような直接的表現物が見られなくなってきているので、ちょっとした見ものである。
 今回は、夏草の藪に苦労したが、ただ登山道を歩いているだけよりは面白みがあった。ただ、先回の山行のGPSログを参考にして歩いており、初回であったら夏草の茂っていない季節に歩くことを勧める。

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