角田山

角田山


【日時】 2020年8月13日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 角田山
【山名・よみ・標高三角点・県名】
 角田山・かくだやま・481.7m・二等三角点・新潟
【コース】 登り:ヨーロッパ松コース 下り:浦浜コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 無し

【時間記録】 5:50 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、角田浜、R.402 経由)=6:40 浦浜登山口〜7:05 発―7:49 尾根上―8:37 小浜コース分岐―9:05 角田山〜9:15 発―10:36 浦浜登山口=(往路を戻る)=11:50 新潟
 弥彦山と連なって日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている。角田山は、各方面から登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。四季を通じて登られている山であるが、特に春の雪割草の時期には、県外から観光バスを連ねて団体がやってくるようにもなっている。夏は、標高も低く暑いことから敬遠されがちであるが、お盆が近づく頃、浦浜コースは、キツネノカミソリの花が群落となって咲くことから、この時期に限っては登山者で賑わうことになる。

 恒例になっている角田山のキツネノカミソリを見に出かけた。最近は浦浜コースの往復でキツネノカミソリを見ていたが、花が少なくなってきている。今年はヨーロッパ松コースから登って、浦浜コースを下ることにした。ヨーロッパ松コースは、2014年8月に登ったきりなので、改めて歩こうと思っていた。
 浦浜の登山口に到着すると、車は5台しかなかった。盆の入りとあって、山よりはお墓詣りに出かけているようである。お盆の頃の角田山は、藪蚊が多いため、蚊取り線香に火を付けて持っていくことにした。
 ヨーロッパ松コースは、浦浜コースの北に並行して走る尾根で、上部で小浜コースに合流する。名前は以前に生えていたものの松枯れによって無くなってしまっているヨーロッパマツに由来するという。ただ、登山口が判り難い。駐車場から浦浜の集落に戻り、山裾を走る道を北に向かう。地形図で山側に道を示す実線が家一軒分延びている所が入り口になる。曲がると正面の民家の左脇から山道が始まっている。
 山道に進むと、いきなりの急登が始まる。一気に汗が噴き出てきたが、キツネノカミソリやヤブランの花が出迎えてくれて、期待が高まった。ひと登りすると、谷奥へのトラバース道に変わった。左下に見える沢には滝がかかっていた。沢に向かって緩やかに下っていき、右岸に移ると、キツネノカミソリのお花畑が広がるようになった。一眼レフカメラを首から下げて、写真を撮りながらの歩きになった。沢から離れて直線状の登りになったが、斜面全体に広がるキツネノカミソリの撮影のために足が進まなかった。急斜面にはロープも張られていたが、それでも前夜の雨で濡れた斜面は滑りやすく、足元に注意が必要であった。
 息も上がって、ようやく尾根上に到着した。この後は傾斜も緩やかな尾根の歩きが続いた。道形ははっきりしており、所々で夏草が延びているところもあったが、藪漕ぎというほどではなかった。このコースを歩く者は少ないので、静かな歩きを楽しむには良い。ヨーロッパ松コースは、小浜コースに出て、さらに灯台コースへ合流する。この先は、幹線道路と言って良いが、歩く者が多いため泥道になっており、木道上では滑らないように注意が必要であった。
 到着した角田山は、入れ違いに下っていく者を見かけただけで、閑散としていた。もう少し時間が経って昼近くになれば、人も多くなってくるのかもしれない。
 下りを浦浜コースに進んだ。このコースは、キツネノカミソリで有名になって、この時期は登山者が多くなる。ただ花は尾根の下部が主で、最近は少なくなってきている感じがする。
 下山を終えて駐車場に戻ると、車は相変わらず十台以下であった。この日は特別であったようである。上から下まで汗でずぶ濡れになっており、この時期の低山の厳しさを思い知った。

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