高城

高城


【日時】 2020年5月21日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 下田周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 高城・たかじょう・370m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/粟ヶ岳、森町
【コース】 長禅寺より
【ガイド】 新潟花の山旅(新潟日報事業社)

5月21日(木) 8:05 新潟=(R.49、R.403、加茂、R.290 経由)=9:17 長禅寺登山口〜9:36 発―10:47 高城―11:51 長禅寺登山口=(往路を戻る)=13:15 新潟
 五十嵐川のほとりから袴腰山に至る稜線上には高城(たかじょう)と呼ばれる山城の跡が残されている。「高城は戦国時代に下田郷を支配し、森町を根拠地としていた在地豪族下田長尾氏の保有していた最も重要な要塞であった。」と登山口の長禅寺の門前の案内板には書かれている。上杉一門の長尾藤景は、川中島合戦で上杉謙信の軍略を批判したがために謀殺され、遺臣らがこの山城にこもって蜂起したものの数カ月で落城したという歴史を秘めた山城である。現在、袴腰山への尾根には、ヒメサユリが大切に育成され、「ひめさゆりの小径」として登山道が整備されている。

 平日に休みをとれたのでヒメサユリを見に下田の高城に出かけることにした、5月中旬〜6月上旬にかけてヒメサユリ祭りが行われ、週末は花の見物客で大賑わいになるため、できたら平日に出かけたい。  長禅寺脇の駐車場に到着すると車は数台で閑散としていた。小雨が降っていたものの、通常なら平日であってもかなりの車が訪れているのが普通である。新型ウィルスの影響で、ヒメサユリ祭りの幟もなく、地元関係者もおらず、週末に運行される周回バスも行われないようである。
 長禅寺から山道に入ると、急坂が続く。今年は歩いている者が少ないようで、登山道の上には杉の落ち葉が厚く積もっていた。ひと汗かくと林道に出て、これを少し辿ると遊歩道の入り口に着く。
 ひと登りして送電線脇に出ると、ここからヒメサユリのお花畑が広がるのだが、花はごく僅かしか見られなかった。いつもはどの花を撮ろうかと迷いながら歩くのだが、今年は開いた花を探しながらの歩きになった。今年の冬は少雪であったので、開花は早まると思っていたのだが、逆に遅くなってしまっている。それでも雨粒を載せたヒメサユリの花は美しく、写真を撮りながらの歩くことになった。
 途中から雨が本降りになったが、高城までは足を延ばすことになった。花も無くなりカメラをしまいこんで歩きに専念することになった。たら沢のへつりを過ぎると、高城への急登が続くようになる。本降りの雨になったため、高城に到着してすぐに引き返すことになった。
 ヒメサユリのお花畑に戻ると雨は止んだので、再度撮影を行いながら山を下った。  今回は、ヒメサユリの開花時期を完全にはずしたが、下越のどこかの山でヒメサユリに出会うこともあろう。遊歩道沿いに咲き乱れる花よりも、山で出会う数本の花の方が魅力的に感じる。


山行目次に戻る
表紙に戻る