角田山

角田山


【日時】 2020年4月16日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 角田山・かくだやま・481.2m・二等三角点・新潟県
【コース】 登り:雷岩コース 下り:北海入沢コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:00 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線 経由)=6:45 小浜登山口〜7:10 発―7:44 枝尾根上―8:06 小浜分岐―8:30 北海入沢分岐―8:36 灯台分岐―8:55 角田山―9:14 灯台分岐―9:19 北海入沢分岐―9:50 沢二股―10:23 小浜登山口=(往路を戻る)=11:20 新潟
 弥彦山と連なって日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている。各方面から登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。春の訪れを告げる雪割草やカタクリの群落は、広く知られるようになり、この季節は県外からの登山者も多く訪れるようになっている。

 角田山の日本海に臨む海岸線には岩場が発達して荒々しい姿を見せている。角田山の登山口の一つである小浜の南には、雷岩があり、そこから延びる尾根沿いに登る「雷岩コース」と呼ばれる非公式ルートがある。
 課題になっていた角田山の雷岩コースに出かけた。小浜の登山口にはすでに一台の車が停められていたが、これは知り合いのものであった。駐車場から砂利の敷かれた道を下っていくと、岩場の眺めが広がる。草地から岩壁に挟まれた窪地を登るのがルートである。踏み跡は断続的に続いているが、溝状のガレ場を登ることになる。地図に表記された水線からは外れてくるが、岩場の間を抜けて正面に横たわる尾根を目指すことになった。汗を拭きながら振り返ると、岩場の間から日本海が広がり、高度感のある眺めを楽しむことができた。この眺めは、このコースの最大の魅力になっている。
 草付きの中にはっきりした踏み跡が続くようになると、急斜面に掛けられたロープが現れる。泥斜面をロープを握って登ると、標高100m地点で枝尾根の上に出た。この先は尾根の横腹の幅広斜面の急な登りが続いた。標高170m地点で雷岩から上がってきた尾根上に出た。尾根を真っ直ぐ下る方向へはロープが張られて誤って進まないようにしてあった。ただ、立ち入り禁止のロープの尾根の先に赤布が取り付けられていたのは、理由が判らない。
 この先は、尾根沿いの緩やかな登りが続き、心にも余裕が出てきた。ニリンソウのお花畑が広がり、中にはイチリンソウも混じっていた。もう少し早いとカタクリのお花畑になっているようである。
 雷岩コースの尾根上に出てからは、はっきりした道が続いていたが、尾根沿いに登っていくと、小浜からの登山道に合流した。この日の目的はここまでであったが、やはり山頂を踏む必要があるということで先に進んで。角田山の山頂は、平日とあって僅かな登山者しかいなかった。平日にもかかわらず結構登山者がいたというべきかもしれないが。
 下山は小浜コースを使おうと思っていたが、天気も良いので、北海入沢コースを下ることにした。このコースは、2014年4月19日に登りに使っただけで、下りに使ったことがない。
 灯台コースから小浜コースに入り、ヨーロッパ松コースの分岐を過ぎると、北海入沢コースの降り口がある。尾根沿いの急な下りが続く。踏み跡を辿るのに問題はないが、急な下りのために足場には注意が必要である。標高差220mを一気に下ると、沢の二又部に下り立つことができた。この先は、沢の一段上の草地のへつり道が続く。滑落注意の場所もあり、しばらくは気が抜けない。沢の両脇の斜面はニリンソウのお花畑になっており、下るにつれて道が緩やかになり、お花畑にも目をやる余裕が出てきた。右手に石切り場の跡を見ると、道もさらにはっきりしてきて、小浜の登山口に戻ることができた。
 雷岩コースから北海入沢コースへの周回は、初心者向きの角田山というイメージから外れたハードな山歩きを楽しむことができる。ただ、北海入沢コースは、夏草が延びた時期は踏み跡を辿るのが難しくなりそうで避けた方が良いであろう。


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