高津谷高原

高津谷高原


【日時】 2020年3月28日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 長岡東山
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 高津谷城跡・たかつやじょうせき・369m・なし・新潟県
 ちのみね城跡・ちのみねじょうせき・409m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/栃尾
【コース】 登り:新道コース 下山:旧道コース
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:30 新潟発=(R.49、R.403、三条、見附、加津保 経由)=8:00 駐車スペース〜8:35 発―8:53 新道登山口―9:27 尾根上分岐―9:38 高津谷城跡―10:07 ちのみね城跡〜10:20 発―10:54 高津谷城跡―11:18 分岐―11:42 旧道登山口―11:47 駐車スペース=(往路を戻る)=13:30 新潟着
 高津谷高原は、長岡市の東山連峰北部、榎峠の北側に位置している。ここにある二つのピークには、地図には名前は記載されていないが、それぞれ「高津谷城跡(369m)」と「ちのみね城跡(409m)」の城跡が置かれている。高津谷高原への道は、長岡東山ハイキングコースとして整備されている。この一帯には、かつて東山油田があり、現在でも油田の跡が山中に見られる。

 昨年の12月15日に高津谷高原を歩き、春の花を期待できそうなことから、再訪しようと決めていた。この週末は新型ウィルスの患者数の増加によって東京では不要不急の外出を控えてと宣言されてしまっており、新潟でも外出をし辛い気分になっている。誰にも会わない山なら許されるだろうと思い、昨年来の課題であり、まず登山者に合わないはずの高津谷高原に出かけることにした。
 知らない間に国道403線の新津バイパスの不通区間が完成しており、一気に加茂まで走ることができ、見附さらに長岡方面までも下道で行きやすくなっていた。
 先回と同じく、加津保町から林道に進み、旧道コース登山口の先のY字路から榎峠への旧道に進んで路肩スペースに車を停めた。霧雨が降っていたので、しばらく待機してから歩き出した。
 砂防ダムの堰堤が連続的に設けられた沢沿いの道を進み、ヘアピンカーブを交えながら高度を上げると、高津谷城跡への新道コースの入口に到着する。耕作放棄地の跡のような杉林の中を抜けると、尾根に挟まれた窪地に出る。予想通りに、斜面にはカタクリのお花畑が広がっていた。雨のために花が閉じたままであったのは残念であった。じぐざグに登って尾根上に出ると、尾根沿いに上ってきた旧道が合わさる。この先は尾根沿いの登りになるが、ショウジョウバカマの花が目立っていた。
 尾根沿いから右手に逸れると、高津谷城跡への登りが始まる。ここもカタクリとショウジョウバカマのお花畑になっていたが、雨後のために閉じているカタクリよりも花が開いているショウジョウバカマの方が存在感を示していた。滑りやすい泥斜面を登りきると、広場になった高津谷城跡に到着する。霧が流れて展望は閉ざされていた。
 ちのみね城跡へは、堀切跡の崖を下る必要がある。ロープも固定されて階段状に整備されているが、足元には注意が必要である。その後も浅い堀切が連続して現れ、高津谷城は防御が固められていたことがうかがわれた。
 幅広尾根を進んでいくとちのみね城跡の高まりの下に出るが、ピークの東南に回り込む必要がある。東山油田の跡を眺めながら進んでいくと林道に出て、ちのみね城跡の登り口に到着する。ひと登りするとちのみね城跡の頂上になるが、中央には油田の跡なのか大きな窪地になっている。
 ひと休みした後来た道を戻り、分岐から先は旧道コースに進んだ。このコースもしっかりした道が整備されており、気楽な尾根歩きを続けることができた。登山口に出てからは、車道歩きを少し行って車に戻った。
 結局、この日の外出時の行動履歴としては、コンビニにパンを買うために立ち寄ったのが人と接した唯一の機会になった。


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