弥彦山麓

弥彦山麓


【日時】 2020年3月15日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 弥彦山・やひこやま・634m・無し・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【コース】 旧道
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:30 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、R.402 経由)=7:20 田の浦〜7:40 発―8:37 弥彦山取り付き〜8:50 発―10:10 田の浦=(往路を戻る)=11:10 新潟
 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。山頂へのロープウェイや山岳道路によって観光地化が進んでいるが、一歩脇に入れば自然は良く残されている。

 田の浦から立岩へ抜ける弥彦山麓を通る古道があるが、トーコー白岩の少し先のアンテナ施設脇の入り口に設けられた橋が、2016年頃に老朽化で撤去されてしまっている。現在の様子を前日の弥彦山登山の際に確認すると、右岸側は沢まで問題なく下りることができるが、対岸は絶壁状態でロープが一本下がっていた。岩の足場も少なく、3〜4mほどを腕力頼りに登ることになり、一般的には通過は難しい状態であった。ここの横断が無理ということになると、上流か下流に移動してから沢を徒渉することになりそうである。
 そこで、2016年3月にも歩いたことのある田の浦駐車場から車道で沢を渡った後に、左岸を藪漕ぎで進むコースを確認することにした。崖松トンネル手前から沢沿いの藪に進んだ。藪を避けるために岸側と山裾側に細かくコースを変える必要はあるものの、きつい藪漕ぎではなかった。対岸にトーコー白岩の建物を見上げるようになると、前方に砂防ダムの堰堤が迫ってきて川岸も狭まってくる。山裾に方向を変えると枝尾根が落ち込んできているので、これを標高差20mほど登ると水平道が現れる。上流に向かうと、すぐ先で以前整備されていた遊歩道の跡に乗ることができた。深く削られた枝沢の横断が現れ、以前あった橋は落ちてしまっているが、沢に一旦下りてから登り直して通過することができた。登り返す斜面には踏み跡があり、現在でも歩く者がいるようであった。はっきりした道を進んでいくと、落ちた橋の対岸に出ることができた。
 この先の旧道の状態を心配していたのだが、歩くのには問題のない状態が保たれていた。カタクリの花には少し早いので歩きに専念することになった。崖松から延びてくる尾根に上がると、弥彦山に向かう道との分岐になる。道の状態を見るとしっかりした踏み跡になっており、問題はなさそうであった。カタクリの季節をねらって再訪したいと思った。
 下山は崖松へ延びる尾根を下った。三角点までは赤布も連続的に付けられて道もしっかしていたが、その先は藪漕ぎ状態になってしまった。海側に延びる水平道に出てからは、崖松手前で沢に向かって方向を変えて田の浦駐車場に戻った。


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