弥彦山、多宝山

弥彦山、多宝山


【日時】 2020年3月14日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 弥彦山・やひこやま・634m・無し・新潟県
 多宝山・たほうざん・633.8m・一等三角点本点・新潟県
【コース】 登り:鉱山道コース 下り:宝川右岸尾根
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、R.402、田の浦 経由)=7:30 鉱山道口駐車場〜7:50 発―9:15 弥彦スカイライン―9:40 弥彦山―10:27 多宝山―12:20 鉱山道口駐車場=(往路を戻る)=13:30 新潟
 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。

 雪割草の季節を迎え、花の豊富な鉱山道を久しぶりに歩くことにした。弥彦・角田山塊は、数多くの登山道が開かれており、どうしてもしばらく歩いていないコースが出てしまう。バイパスに乗って角田・弥彦山の眺めが広がると、山頂一帯は雪に覆われていた。前夜の雨が雪に変わったようである。雪割草は諦めの状態であるが、雪山も面白いだろうと、そのまま登山口に向かった。
 田の浦駐車場から鉱山道登山口への林道に進むが、以前よりも林道が荒れてきていた。登山口の駐車スペースも草が茂って以前よりも狭くなっていた。混み合う雪割草のシーズンは、田の浦駐車場から歩いたほうが良さそうである。花が開くのを待つうえでも遅出が望ましいが、その時は駐車場は満杯になっている可能性が高い。
 鎖が掛けられた林道に進むと、沢沿いの登山道が分かれる。キクザキイチゲは花が咲き始めたものの、曇り空で閉じたままであった。沢沿いの道が続くが、一部道が崩壊している所があり、岩を乗り越す所も現れた。所々で滝が現れる沢沿いの道を進んでいき、右手の沢に入ると、滝の脇の岩場の登りが現れる。鎖が掛けられているが、垂直の岩場でミスを起こせば沢への転落の危険性がある。ストックをしまいこみ、両手を開けて岩場に取り掛かった。以前とはコースが少し違ってきており、ファミリー向けのコースとはいえなくなっている。
 滝の上に出ると、左岸の斜面の九十九折の道になる。雪割草も現れるが、花は閉じたままで、歩きに専念することになった。トラバースの後に尾根に取りつくと、鉱山跡の明神沢立坑が現れ、その先からは 尾根沿いの登りが続くようになる。この付近からは、新雪の銀世界が広がるようになった。花見学は外したが、雪山の眺めとしてはこれはこれで美しく楽しい歩きであった。
 一旦弥彦スカイラインに飛び出した後に登山道をひと登りすると、表参道との十字路に飛び出す。弥彦山の山頂を目指すと、登山者にもすれ違うようになったが、雪のためにこの季節としては人出は少なかった。弥彦山の山頂からは、銀色に染まった木立の間から寺泊付近の海岸線の眺めが広がっていた。風が冷たいためか、登ってくる登山者はそのままユーターンして、山頂で休んでいる者はいなかった。
 多宝山の山頂も踏んだ後、いつものように宝川右岸尾根を下った。


山行目次に戻る
表紙に戻る