鳥屋山

鳥屋山


【日時】 2020年2月24日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 北会津
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 鳥屋山・とやさん・586.6m・一等三角点補点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/野沢
【コース】 別茶屋より
【ガイド】 分県登山ガイド「福島県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 6:20 新潟=(R.49 経由)=8:20 別茶屋登山口〜8:42 発―9:33 鳥屋山―10:10 別茶屋登山口=(往路を戻る)=12:00 新潟
 鳥屋山は、磐越道西会津ICの北の阿賀野川左岸にある里山である。一等三角点が置かれ、山頂は木立に囲まれているが付近からは飯豊や磐梯山の眺めが広がっている。漆窪から始まる登山道沿いにはカタクリの群落が広がっており、4月中旬頃にお花畑を楽しむことができる。

 スノーシュー歩きは諦めて津川方面で藪山を登ろうとして車を走らせたが、新潟市街地を出ると雨が降り出した。雨の中の藪漕ぎは無理と判断して、国道49号線をさらに進んで鳥屋山を登ることにした。福島県側の雪の状態を知りたいこともあった。標高の高い福取トンネル付近でも林床に島状の雪が僅かに残るだけであった。
 別茶屋登山口に到着して登山口の林道を見ると全く雪は無く、周辺の山の斜面にも雪は見当たらなかった。小雨が降り続いており、少し車の中で様子見したが、止む様子もないため歩き出した。
 車道の一段上に並行して延びる林道を進んでいくと耕作放棄地に出る。杉林の中をカーブを交えながら登ると尾根の末端に出る。ナラ林が周囲に広がる直線的な道が続くが、登山道を雪が覆うようになった。普通の根雪ではなく、新雪が積もったものであった。少しずつ高度が上がるにつれ、木々に雪が付いて、一面の銀世界が広がるようになった。霧氷とは違っているが、これはこれで美しい眺めで、悪天候の中を登ってきたかいがあった。
 中間部の杉林を抜けて尾根沿いの登りを続けていくと、水場に向かって右にコースを変えることになる。スノーシュー歩きの際には、登山道にこだわらずに直進して歩きやすい所を登ることになるが、この日は忠実に登山道を辿ることになった。登山道を辿るのに問題の無い状態であった。雪は多い所でも20センチほどであった。
 山頂の西の肩に到着して、ここは右折。もうひと登りすると鳥屋山の山頂に到着する。山頂標識には、日付板も設けられているが、見ると2月2日になっていた。カタクリの季節は漆窪からの登山者が多くなるが、別茶屋からは短時間で登れるにもかかわらず登山者は少ない。平成と書かれていた部分には黒テープが張られていた。登頂者がいたということを示すため、日付を24日に変えた。山頂からの眺めも完全に閉ざされていたため、すぐに下山に移った。
 鳥屋山は、新年恒例の雪山として登っているが、今年は2月まで遅れた。改めて今年の雪の少なさを実感させられた。


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