赤崎山

赤崎山


【日時】 2020年2月22日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 赤崎山・あかさきやま・371.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/津川
【コース】 レイクサイト角神駐車場より赤湯登山コース・サイノカミ峠登山コース周回
【ガイド】 新・にいがた花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:25 新潟=(R.49、津川、R.459 経由)=7:45 レイクサイト角神駐車場〜8:00 発―8:41 林道―9:22 展望台〜9:27 発―9:40 赤崎山〜9:50 発―10:37 サイノカミ峠登山口―11:05 レイクサイト角神駐車場=(往路を戻る)=12:30 新潟
 阿賀野川は、津川の手前で赤崎山にぶつかって大きく東に向きを変え、この山を半周して再び西の日本海に向かって流れていく。赤碕山は、現在では山頂直下まで林道が上がってきており、山頂付近は公園として整備されてしまっているが、阿賀野川へ落ち込む岩壁をめぐらした山頂は、会越国境の山々、さらに飯豊連峰の好展望台になっている。

 三連休初日、赤崎山に出かけた。稜線上に出てからの林道のスノーシュー歩きを行おうと思っていたのだが、津川の町に入っても雪は全く見当たらなかった。赤崎山の麓に到着して、まずサイノカミ峠登山口を偵察すると、山の斜面や登山道に全く雪は見当たらなかった。このコースは、山腹のトラバースが続くため、雪の季節は雪崩の危険性が高いため不適当で、この季節に歩けるとは思っていなかった。山頂付近の状態にもよるが、サイノカミ峠登山口へ下山することも考えることにした。
 いつものようにレイクサイト角神駐車場に車を停めて歩き出した。装備に迷うことになったが、長靴を履き、念のためにワカンを持っていくことにした。
 車道を少し歩いた先の赤湯温泉の前が登山口になる。2015年10月に歩いた時は、登山道上の草が延びていたが、今回はきれいに刈払われていた。ただ、沢に落ち込む急斜面のトラバースで細くなっている所があり、雪の時期には危険になる。雪の時期は、車道をそのまま進み、沢に架かる橋の手前を狙って斜面を下った方が良さそうである。
 パイプでできた橋を渡ると、杉林の中の登りになる。特徴の無い地形の中で落ち葉に覆われた踏み跡を辿ることになるが、この部分の地形図の破線は、GPSのトラック・データーとほぼ一致している。送電線巡視路が分かれると急坂になり、ひと登りすると雑木林が周囲に広がるようになる。沢を左下に見ながら緩やかに登っていくと林道に飛び出す。
 ここでようやく雪が現れた。ただ、雪の厚さは数センチほどで、歩いていくと全く消えてしまった。林道の場所によって雪の積もり方が異なっており、林道歩きでは最大で10センチ程であり、つぼ足で充分であった。ワカンの出番は無かった。
 「天女の花筏」と名付けられた展望台に到着して、展望を楽しんだ。馬蹄形に曲がる阿賀野川や黒崎山や棒掛山の眺めを楽しむことができる。この時期なら雪山の眺めを期待するのだが、黒崎山や棒掛山は黒々としていた。その向こうに一部をのぞかせている飯豊連峰は、さすがに真っ白な姿であった。
 展望台から赤崎山の山頂へは遊歩道を辿ることになるが、土道が続いていた。赤崎山の山頂には、アンアテナ施設と「天空の風」という名前の東屋が置かれており、その先の広場にベンチが置かれて展望地になっている。阿賀野川方面の眺めは「天女の花筏」の方が良いが、ここからは御神楽岳や津川方面の眺めを楽しむことができた。
 山頂一帯の雪の量も少ないため、サイノカミ峠登山口に下山することにした。林道終点脇の池付近に雪は見られたものの、登山道に入ると雪は無くなり、冬枯れの木立の中の歩きになった。なお、サイノカミ峠コースの地形図における破線は、実際とは全く異なっている。ひと下りした後トラバース道を進んでいくと、単独行とすれ違った。雪の状態を知っていてこのコースを選択したのか、少し疑問が沸いてきた。
 サイノカミ峠登山口からは、車道歩きで車に戻ることになる。整理体操と思えば良い距離である。途中、フキノトウを見つけて足が止まった。飯豊の入り口近くの山で2月にフキノトウを採ることができるとは思ってもいなかった。
 雪の状態は、初雪、根雪、深雪、硬雪、残雪と順を追って変化していく。今年は、初雪の状態で停まってしまったようである。これからは、残雪の藪山を考えていった方が良さそうである。


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