鳥坂山、白鳥山

鳥坂山、白鳥山


【日時】 2020年1月25日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 ゆずりはの峰・ゆずりはのみね・385m・なし・新潟県
 鳥坂山・とっさかやま・438.5m・三等三角点・新潟県
 興屋沢の峰・こうやさわのみね・330m・なし・新潟県
 白鳥山・しらとりやま・298m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条/中条
【コース】 登り:石切山コース 下り:白鳥コース
【ガイド】 新・新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 7:00 新潟=(R.7、中条 経由)=8:00 石切山登山口駐車場〜8:20 発―9:20 ゆずりはの峰―9:40 鳥坂山―10:04 興屋沢の峰―10:20 白鳥山―10:30 白鳥コース分岐―11:14 石切山登山口駐車場=(往路を戻る)=12:20 新潟
 白鳥山と鳥坂山は、日本一のミニ山脈と呼ばれて親しまれている櫛形山脈の北端の山である。縦走路を初め、これらの山を中心にした登山道が何本も開かれている。

 海外旅行で山行の間隔が開いてしまったため、山の雪の状態が判らなくなっている。本格的な雪は降らなかったようで、新潟周辺の山なら冬期閉鎖になっている登山口まで入れるようである。とりあえず、鳥坂山へ石切山コースから登ることにした。
 車を走らせて近づいてきた櫛形山塊を見ると、稜線部でも雪は見当たらなかった。羽黒から先の農道にも雪は全く無く、石切山コースの駐車場に入ることができた。予想外なことに、車が二台すでに駐車されており、出発間際には車が一台到着した。例年にない小雪に誘われて、この季節には歩けないコースにやってきたようである。
 駐車場脇に新しい案内板が置かれていたので見ると、今日歩く予定の白鳥コースは迷いやすいと書かれていた。以前も歩いたことがあったが、迷うほどではなかったとこの時は思った。
 駐車場から林道に進み、すぐ先で標識に従って左の道に進む。沢沿いに進み枝沢に取り掛かると、急登が続くようになる。ひと汗かいて石切山(222m)の東で尾根上に出て、もうひと頑張りすると300m小ピークに出る。このピークからは、谷向こうの鳥坂山を一望することができる。眺めを楽しみながらひと息ついた。
 この先は、気持ちの良い細尾根の歩きになり、ゆずりはの峰で縦走路に合流する。ここは左折して鳥坂山に向かう。登山道脇に融け残りの雪が僅かに見られたが、雪道にはならないまま鳥坂山に到着した。この季節、通常であったらスノーシューやワカンを使わなければ登れないのだが、異常ともいえる。鳥坂山からの下りも露岩帯があって雪があると苦労するが、問題無く通過することができた。
 今回の山行で確かめたかったことのひとつに、興屋沢の峰のマイクロウェーヴ基地の撤去があった。昨年からこの工事についての掲示が櫛形山脈の登山口に置かれていた。興屋沢の峰に到着してみると、建物は撤去されて砂利の敷かれた広場になっていた。残された鉄塔の撤去は、雪融け後に行われるようである。周辺からこの鉄塔は良く見えていたので少し残念である。
 白鳥山からは、白鳥コースに進んだ。白鳥山からひと下りした宮ノ入コースとの分岐で左の道に進む。トラバース気味に進むと、笹が登山道を覆うようになって登山道が見えなくなった。ここまでのコースの延長ということで笹を書き分けながら進むと、鎖の掛けられた鉄柵が残されていた。沢に下り立って、この先は沢の中の下りが続くようになった。長靴を履いているので水の中の歩きに問題は無いが、通常の登山靴歩きでは困ることになる。沢沿いの下りで問題になるのは、沢を離れて一段高い所に登山道が続くのを見落とすことであるが、終始沢の中の歩きが続いた。このコースを歩いたのは2006年12月31日以来ということになるが、倒木もあり、整備の手も最近は入っていないようであった。ようやく沢脇にしっかりした登山道が続くようになると、最後は観音堂への道に出てひと安心できた。
 今回歩いた白鳥コースの状態は、廃道寸前で一般登山者は避けるべき状態であった。


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