貝附山、高坪山

貝附山から高坪山


【日時】 2019年12月21日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り後雨

【山域】 蔵王山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 貝附山城跡・かいつきやま・254m・なし・新潟県
 大山・おおやま・523.7m・四等三角点・新潟県
 高坪山・たかつぼやま・570.5m・二等三角点・新潟県
 荒島城跡・あらしまじょうせき・360m・なし・新潟県
【コース】 貝附城跡不動尊登山口から荒島城跡登山口へ
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/中条、小国/坂町、中条、越後下関、安角
【ガイド】 新潟の山歩き50選(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:35 新潟=(R.7、R.113、花立 経由)=7:40 静山荘花見山公園〜8:00 発―8:08 不動尊登山口―8:16 鉄塔―8:48 貝附山城跡―10:00 ブナ平―10:26 虚空蔵山―11:10 高坪山―11:56 虚空蔵山―12:20 ブナ平〜12:30 発―12:55 荒島城跡―13:27 荒島城跡登山口―13:54 静山荘花見山公園=(往路を戻る)=15:20 新潟
 新潟平野の東端に沿っては、いくつもの山塊が連なっているが、荒川と胎内川の間には高坪山を最高峰とする蔵王山塊と呼ばれるひとかたまりの山がある。貝附山は、この蔵王山塊の北端の山で、高坪山までの登山道が最近整備されている。

 暖かい日が続いているので、12月1日に登った貝附山の前回歩かなかった不動尊コースと高坪山までの縦走路の確認に出かけることにした。中条に近づくと、山が白く染まっているのが見えてきた。白くなっているのは中腹から上で、昨日の雨が高い所では雪になったようである。雪が積もっているのは木の枝で、登山道を覆う雪はそう多くないはずと考え、予定通りに貝附山登山口に向かうことにした。
 先回と同じく静山荘花見山公園から歩き出した。駐車場付近に雪は全く無かったが、荒川の対岸に見える嶽薬師の山頂部が美しい雪化粧を見せていた。
 林道を東に進んでいくと、「大杉群生林」の案内板と送電線「荒坂線」の黄色い標識が置かれており、ここが不動尊コースの登山口になる。苔むした石段を登っていくと、空き地があり、その奥には小さな滝がかかっていた。建物は無いが、ここが不動尊の跡地にように思えた。
 沢沿いに登っていき、左にコースを変えると鉄塔の下に出て、ここから登山道が始まる。尾根上に出るまでは急斜面で、濡れた泥斜面が滑りやすく、木の枝を掴みながら登ることになった。一般登山道としては、ロープがかけてあって欲しいところであった。庚申塚コースと花立林道コースがメインコースで、不動尊コースまでは整備の手が及んでいないようであった。ひと汗かいて尾根上に出ると、登山道も歩きやすくなった。歩くうちに、登山道上にも雪がちらほらと見えるようになってきた。
 庚申塚コースが合流すると、そこからは僅かな登りで貝附山城跡に到着した。山頂広場はうっすらと雪に覆われて、静かな冬景色を見せていた。雪の問題は無さそうなので、高坪山を目指すことにした。
 貝附山城跡から先に進むと、堀切の急坂で体力を使うことになった。貝附山城跡の先は2014年9月に歩いたきりであるが、その際は、登山道を辿るのに問題は無かったが、半藪状態であった。今回は、通常の登山道の状態が続き、急斜面にはロープも固定されており、滑りやすい斜面の通過の助けになっていた。
 登るにつれて雪も多くなってきた。木の枝からの雫が多いので、雨具を着込む必要が出てきた。標高300m付近からは、木の枝も雪に覆われて、美しい銀世界が広がるようになってきた。写真を撮りながらの歩きになったが、太陽の光が雲の間から差し込むと、吹雪状に雪が落ちてくるので、この銀世界も短い時間しか続かなかった。
 荒島城跡分岐に出ると、ここはブナ平と表示されており、貝附山城跡と荒島城跡を示す標識も置かれていた。標識の上の雪を払おうとすると、鉄条網が巻かれているのに気が付いた。熊の爪とぎ防止のためのようであった。貝附山城跡の標柱が折れる寸前まで削られているので、そこからの対策であろう。
 ブナ平から三角点ピークの大山を越すと、鍬江方面からの二本の登山道が合流し、その先は僅かな登りで虚空蔵山に到着する。この先はメインコースとなり、一人の足跡が続いていた。高度が上がってきたためか、雪の量も20センチ程になってきた。濡れ落ち葉よりも歩きやすい状態になった。ただ、昼近くになって、木の枝の雪もすでに落ちてしまったのは残念であった。
 高坪山の山頂は、誰もおらずに静まり返っていた。このまま蔵王コースを下り後は車道歩きというのが、時間的には一番早いはずであったが、車道歩きが長くなる。もう少し登山道を歩きたく、来た道を戻ってから荒島城跡コースを下ることにした。飯豊展望台で大休止するつもりであったが、飯豊の稜線は雲に覆われ、雨粒が落ちてきたので下山を急ぐことにした。
 ブナ平に戻ってから荒島城跡コースに進んだ。このコースも良く整備されている。ただ、急坂では滑りやすくロープ頼りの下りになった。下りの途中で本降りとなり、急ぐ気持ちはあるものの、ペースは上がらない歩きになった。
 林道に下り立ち、後は車道歩きで車に戻ることになった。幸い、下り一方の道なので、体力はあまり使わないで済んだ。
 荒島城跡コース登山口から貝附山城跡への花立林道登山口は近いので、貝附山城跡から高坪山へと縦走するには、花立林道登山口から歩き出すのが良い。その場合、体力の具合によっては蔵王コースから下山しても、林道歩きは苦にはならない距離である。

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