徳網山

徳網山


【日時】 2019年11月23日(土)
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 朝日連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 徳網山・とくあみやま・787.5m・三等三角点・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/朝日岳/徳網
【コース】 樋倉登山口より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:10 新潟=(R.7、十文字、R.113、小国、五味沢 経由)=8:10 徳網山登山口〜8:30 発―10:23 徳網山〜10:40 発―12:06 徳網山登山口=(往路を戻る)=14:10 新潟
 徳網山は、山形県小国町の北、朝日連峰から流れ出る荒川の右岸に位置する山である。登山道の無い山であったが、2005年9月に五味沢と小国町の合同で登山道が開かれた。山頂からは、朝日連峰と飯豊連峰の双方の眺めを楽しむことができる。

 海外旅行のため山行に間があいてしまい、紅葉と雪の進み具合が判らなくなっている。晴の予報が出たので展望を楽しみに徳網山に出かけることにした。今年は白太郎山に登っているので、向かいの徳網山にも久しぶりに登りたくなっていた。ただ、朝日連峰の前衛ということで、雪の具合が不安であった。
 小国から五味沢に向かうと、周囲の山の山頂部がちらほらと白くなっているのが見えてきた。白い森交流センターりふれの前を通り過ぎると、前方にピラミッド型の徳網山が迫ってくる。徳網山に雪は見られるものの、尾根沿いの歩きには支障は無さそうであった。荒川に架かる橋を渡り、樋倉集落の手前で道がカーブする所から林道が左に分かれる。以前は、徳網山と書かれた標柱があったと思うのだが無くなっていた。
 登山口までの道は細く、距離もさほど無いので、入り口から歩くことにした。駐車場に入ると、一台の軽トラが停められていた。キノコ採りかと思ったが、山頂手前の岩場ですれ違い、登山者であった。登山道入り口には、徳網山の案内図が置かれており、これでようやく登山口であることが確認できる。
 杉林の中に進むと、すぐに雑木林の枝尾根の登りになる。気温が高く、長袖Tシャツ一枚でも汗が噴き出てきた。台地に出て西にコースを変えると再び尾根沿いの登りになる。この後は、北から北西、さらに北東へとコースは方向は変えていくが、登山道はしっかりしているので、尾根の合流点で迷う心配はない。
 葉をすっかり落としたブナが、白い幹が朝日に照らされて美しい姿を見せていた。登るにつれて僅かではあるが雪も現れた。雪道の心配はないものの、落ち葉が濡れて滑りやすく、急坂では、ストックで体を支えて足場を選びながら登る必要があった。北西に向かう尾根からは、谷越しに徳網山の山頂を望むことができた。その右手には朝日連峰が広がっているのだが、雲に覆われていた。
 660m付近は木の根を足がかりに登る急坂となり、慎重に通過する必要がある。山頂近くで露岩も現れる急坂が再び現れ、これを通過すると徳網山の山頂に到着する。
 徳網山の山頂は小広場になっており、朝日連峰と飯豊連峰の双方を眺めることができるが、冬の訪れを告げるように主稜線は雲に覆われていた。それでも周囲には朝日連峰前衛の山々の白太郎山や巣戸々山が広がっており、展望を楽しむことができた。連休で山を独り占めできるのは幸せである。おそらく、この周辺の山でいうなら、倉手山あたりは山仕舞いのグループで賑わっていることであろう。
 スリップしないように慎重に下ったが、そのため足にも結構疲労がきた。

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