大平山

大平山


【日時】 2019年11月4日(日)
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 朝日連峰周辺周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 大平山・おおだいらやま・560.8・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/塩野町、小国/越後門前、越後下関
【コース】 南大平ダム湖公園より周回
【ガイド】 新にいがた花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:10=(R.7、蓮野IC、R.113、R.345、荒川胎内IC、日本海東北自動車道、神林岩船港IC、神林、南大平 経由)=7:35 南大平ダム湖公園〜7:52 発―8:50 佐渡展望―9:33 大平山〜9:40 発―10:22 Bコース登山口―10:48 南大平ダム湖公園=(往路を戻る)=12:10 新潟
 大平山は、村上の南東部、朴坂山塊と光兎山の北に位置する山である。登山口の南大平ダム湖周辺は公園として整備されている。

 昨年の2018年10月6日に大平山に登ったが、周回ルートは通行禁止になっていた。代わりに山頂から一気に下るBコースを歩こうかと思ったが、このコースはヒルに注意する必要があるようである。この日は三条市で36度で10月としては国内最高記録が出たほどの猛暑日で、ヒルも活動している可能性が高いと思われた。Bコースは後の課題として来た道を引き返した。連休三日目は、曇りの予報が出たので、宿題を終えるために大平山に出かけた。
 南大平ダム湖公園に到着してみると、テントが幾張りも並んでいた。キャンプ場受付の建物には営業は終了したと書かれており、無料期間を狙ってのキャンパーのようである。
 登山道入り口の案内を見ると、外周コースは通行禁止のままであった。長いコースなので、整備にも手がかかるため、このまま廃道になってしまわないかと危惧する。また熊が出没したという案内も置かれており、読んでみると6月に山頂付近で熊を目撃したというものであった。ザックに鈴を付け、注意して歩くことにした。
 園地脇のコンクリート道をひと登りして、枝尾根に取りつく。いつもこの登りは歩き初めもあってきつく感じる。ひと汗かくと、「公園見晴らし」に出るが、木立によって展望は完全に閉ざされている。この先の「臥牛展望」や「佐渡展望」も木立によって展望は得られないので、途中の現地確認スポットにしかすぎなくなっている。
 すぐ先で東屋が現れ、264mピークの乗り越しになる。杉林に覆われたピークであるが、南斜面に伐採のためのブル道が上がってきていた。標高差40mを下ってから尾根沿いの登りを頑張ることになる。早く杉林から脱出したいと思うが、なかなか消えてくれない。「佐渡展望」を過ぎた先でようやく雑木林の中の歩きになる。
 南東に尾根の方向が変わると、周囲の木立の紅葉も次第に進んでいった。山頂が近づくとブナの大木が並び、黄葉も盛りになって写真撮影のために足を止めることになった。
 山頂に到着すると同時に小雨が降り出した。鷲ヶ巣山や朝日連峰も暗く沈んでおり、展望という点では、はずれということになった。ただ、山頂を取り巻く木立の紅葉は美しかった。外周コースの入り口にはロープで立ち入り禁止になっていた。
 雨に追われるように、今回の目的のBコースからの下山に移った。山頂の西側から始まる登山道の入り口に標識はないものの、しっかりした登山道が始まっているので見落とすことはない。山頂直下で滑りやすい急坂があり、木の枝も利用して下ることになった。幅広斜面から尾根に乗ると、歩きやすい道に変わった。黄葉も山頂付近だけなので、下りに専念することになった。幸い通り雨も止んでくれた。
 南西に延びる尾根を下っていくと、杉林が周囲に広がるようになった。登山道が尾根の一段下を通過するところもあり、山仕事のために昔からあった道を登山道として整備しなおしたような感じであった。
 尾根の末端で急坂が現れた。ジグザグに切られた登山道を、横に張られたロープを掴みながら下ることになった。沢の脇に下り立ち、少し下流部に進むと林道に出ることができた。登山口には「大平山Bルート」の標柱が置かれていた。
 林道には草が茂って、夏草の勢いの強い時期には歩きにくそうであった。もっとも、そのような季節にはヒルの被害があるため、このコースは使えない。林道を下っていくと進入禁止のゲートが設けられており、その先で林道の工事が行われていた。工事現場を通過して石川沿いに下っていくと、舗装道路に変わった。林業のための道にしては、立派過ぎる道であった。南俣川沿いの林道が合わさると、そのすぐ先で南大平ダム湖公園に戻ることができた。
 外周コースが通行できないとなると、下山にはBルートを使って周回するのが一般的になりそうだが、ヒルの季節について考慮する必要がある。

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