雷山

雷山


【日時】 2019年10月26日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 雷山・いかづちやま・377.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津、加茂/村松、越後白山
【コース】 北尾根コースから中央コース
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=7:40 川内〜7:58 発―8:06 永谷寺―9:10 雷山―9:22 かやの木山〜9:30 発―9:40 雷山〜9:45 発―10:16 中央コース登山口―10:26 永谷寺―10:36 川内=(往路を戻る)=11:50 新潟
 雷山は、早出川と仙見川に挟まれ、菅名山塊の不動堂山と白山に向かいあう、川内山群の入口にある山である。この山頂には雷城と呼ばれる山城が築かれ、早出川の対岸の福連寺山の福連寺城との間の争いにまつわる、「東光院物語」という、若君と姫君の悲恋の伝説が残されている。この伝説の舞台となっている麓の永谷寺(ようこくじ)には、「おぼと石」という伝説のまつわる史跡も残されている。最近、何本もの登山道に加え山小屋も整備され、登山者も多くなってきている。

 週末ごとの雨が続いている。悪天候でも登れる山の中から、雷山に出かけることにした。いつものように集落入り口の郵便局前の通りから歩き出した。永谷寺の石段下から延びる林道を300mほど進んだところが登山者用駐車場となっているが、雪の時期には入れないので、手前から歩くことになる。
 車の進入防止の鎖をくぐって林道を進むと、50mほど先の尾根末端に登山口が現れる。新しく案内標識も置かれており、この新しく開かれたコースは「北尾根コース」、従来から用いられてきた尾根コースは「中央コース」と書かれていた。昨年の5月にはこの案内標識はなかったので、各コースの名前が判ったことは、今回の成果になる。雷山では、この他に「沢コース」と「夏針コース」があって、低山にもかかわらず変化に富んだ歩きを楽しむことができる。
 北尾根コースは、階段状に整備された急登で始まり、ひと汗かくことになる。標高212m小ピークの北側には砕石場が迫っているが、木立によって隠されて物音が聞こえるだけであった。南に方向を変えると、緩やかな尾根歩きが続くようになる。所々で、クマよけの鐘が置かれているので、鳴らしながら歩いた。いつもは鳴らさないのだが、ここのところ、連日のように熊出没のニュースが流れている。
 六合目の小広場には見晴台という標識が置かれていたが、木立によって展望は閉ざされていた。次回に歩く時には伐採が行われているかもしれない。歩くうちに杉林から雑木林へと変わり、気持ちの良い登山道が続くようになった。
 ようやく山頂が迫ってきたところで、広場が設けられており、登山道が二手に分かれた。先回は、右手のう回路に進んだので、今回は直登コースに進んだ。標高差50mほどのロープも張られた急登が続き、最後は小屋の脇に飛び出した。
 山頂に進むと、目の前のかやの木山は見えるものの、背後の川内山塊は雲に隠されていた。一応かやの木山を往復することにした。以前よりも登山道が整備されて歩きやすくなっている。かやの木山から先の踏み跡を確認すると、山頂のすぐ先で藪に帰っていた。
 山頂に戻ったが、雲がさらに厚くなってきたので下山に移った。中央コースを下ったが、このコースは良く整備されて歩きやすい。北尾根コースが少し距離が長く小さなアップダウンもあるので、登りには中央コース、下りには北尾根コースを使うのがお勧めのように思われる。
 中央コースの林道に下り立つ少し手前で、建築資材を背負った一段と出会い、登山道整備のお礼を言ってすれ違った。

山行目次に戻る
表紙に戻る