多宝山

多宝山


【日時】 2019年8月31日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 多宝山・たほうざん・633.8m・一等三角点本点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【コース】 石瀬コース
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:20 新潟発(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、経由)=7:12 石瀬登山者用駐車場〜7:32 発―7:44 登山道入り口―8:00 石瀬峠―8:55 大滝沢左岸尾根分岐―9:06 間瀬道分岐―9:19 多宝山〜9:25 発―9:34 間瀬道分岐―9:43 大滝沢左岸尾根分岐―10:24 石瀬峠―10:39 登山道入口―10:51 石瀬登山者用駐車場=(往路を戻る)=12:00 新潟
 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。

 弥彦山の山頂部に通じる弥彦スカイラインによって、弥彦山への登山道は荒廃してしまったが、最近の登山道ブームもあってか、再び整備の手が加えられるようになっている。弥彦山の南の妻戸尾根も中部北陸自然歩道の一部として十分すぎる程の整備が加えられて利用者が増えているが、岩室温泉から石瀬峠を経て北尾根を辿るコースも、指導標が設けられ、安心して歩くことのできるコースになっている。

 急に夜の気温が下がって、秋の気配が漂ってきた。午後から用事があったため、近場の山として多宝山に出かけることにした。多宝山は弥彦スカイラインが冬季閉鎖の時に間瀬峠から歩き出すことが多いが、久しぶりに石瀬から歩き出すことにした。石瀬集落から石瀬峠方面へ延びる林道に入るのは曲がり角もあって判りにくいが、車のナビに従って問題なく入りこむことができた。林道に入り込んだ所で、天神山と多宝山登山者用の駐車場があったので、ここから歩き出すことにした。登山道の入り口まではまだ距離があったが、道の様子を確かめるためもあった。
 車の外に出ると、アブはおらず、夏も過ぎ去ったようである。駐車場がずいぶんと手前に設けられていたのもかかわらず、林道は舗装されており、車の走行には問題のない状態であった。左に石瀬神社を見て、その先で天神山方面の林道を分けてそのまま直進する。両脇から夏草が倒れて車の横腹をすりそうな所が現れたがそれも僅かな距離で、車の走行に問題のない林道が続いた。
 林道が左に曲がる手前で登山道が始まる。カーブ地点にはコンクリート造りの休憩所があり、その脇に駐車スペースもある。ここまでは車で上がってきた方が良い。
 登山道に進むと、入り口付近は沢水が流れ込んで歩きにくい状態になっていた。杉林の中を登っていき、谷の詰めで傾斜が増すと、階段登りが始まった。夏草も少しうるさい状態になっていた。登山道の整備も徐々に荒れてきているようである。
 猛暑もひと段落したと思ったものの、大汗をかいて石瀬峠に到着した。ここからは、幅広の登山道に変わった。所々で階段登りが現れる登りが続いた。傾斜が緩んだ所で息を整えながらの登りが続いた。以前はあった1.7kmとか1.3kmといった距離の標識は無くなっていた。
 尾根を外してトラバース気味に進み、北西に落ち込む尾根に乗り換え、再び尾根沿いの登りを続けた。傾斜が緩やかになった尾根を進んでいくと、大滝小屋跡へ下る尾根との分岐になる。道型は確かめられるが夏草がかぶっている状態であった。半藪漕ぎ状態で、夏草の茂った時期は避けた方が良さそうである。もうひと登りすると、弥彦スカイラインから延びてきた林道跡との分岐になる。
 登山道脇のブナ林を眺めながら階段状に整備された急坂が最後の頑張りどころとなる。傾斜が緩むと、その先で多宝山の山頂に到着した。刈払いの間から弥彦山や新潟平野、日本海の眺めが広がっているが、雲が垂れ込めて遠望は閉ざされていた。
 ひと息入れて下山に移ったが、この日は五名の登山者とすれ違った。弥彦山と比べると多宝山を登る人は少ない。

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