八石山、旗持山

八石山
旗持山


【日時】 2019年7月14日(日)〜15日(月) 1泊2日 各日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 14日:曇り 15日:霧雨

【山域】 東頚城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 赤尾八石山・あかおはちこくさん・474m・なし・新潟県 
 下八石山・しもはちこくさん・513.8m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/岡野町/法坂
【コース】 南条コース
【ガイド】 新潟花の山旅(新潟日報事業社)

【山域】 米山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 城山・じょうやま(旗持山・はたもちやま)・366.0m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/柿崎/柿崎
【コース】 大平入り口登山口より
【ガイド】 新潟日帰りファミリー登山(新潟日報旅行社)

【時間記録】
7月14日(日) 6:20 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、間瀬、R.402、R.116、曽地中、和田 経由)=8:20 南条登山口〜8:42 発―8:57 林道登山口―9:10 沢コース分岐―9;40 T字路―9:46 南条八石山〜9:55 T字路―10:09 下八石山〜10:15 発―10:39 沢コース分岐―10:50 林道登山口―11:19 南条登山口=(野田、R.353 経由)=14:00 小村峠  (車中泊)
7月15日(月) 4:40 小村峠=(柿崎、R.8 経由)=5:10 大平入り口登山口〜5:40 発―6:36 旗持山〜6:55 発―7:35 大平入り口登山口=(R.8、R.116、R.402 経由)=10:00 新潟
 八石山は、柏崎市と小国町の境界に位置する山である。柏崎地方では、八石山、米山、黒姫山をまとめて、「刈羽三山」と呼んでいる。八石山は、北に位置する二等三角点の置かれた513.8m峰を下八石山、最高点の518m峰を中八石山、南に位置する三等三角点の置かれた494.9m峰を上八石山と呼び、さらに下八石山の北に位置する474mピークを赤尾八石山と呼ぶ。地元の手で、登山道や山頂の避難小屋が充分に整備されている。

 日本海にのぞむ米山は、米山甚句や三階節の民謡でも親しまれている、古くから霊山として崇められてきた山である。旗持山とも呼ばれる城山は、この米山が日本海に落ち込むところにあるピークである。北陸自動車道は、米山トンネルとして城山を貫いており、この山の名前を知らなくとも、ドライブの際にこの山の山頂を見たことのある者は多いはずである。

 天気予報を確認すると、雨を避けるには日本海の海岸線に近い山が良さそうであった。5月26日に山開きに知らずに遭遇し、混雑を避けるために諦めた八石山に出かけることにした。
 ここのところ、八石山へは不動滝駐車場から登ることが続いた。南条登山口から登ったのは、2011年4月以来ということになる。登山口の駐車場は、下に拡大されて、かなりの車が停められるようになっていた。天気がそれほど良くないにもかかわらず、上のスペースはほぼ埋まっていた。駐車場には、新しい登山コースの看板が置かれており、複雑なコースが判りやすくなっていた。ただ、中八石山方面が書かれていないのは残念であった。
 登山口から薄暗い杉林の中を登っていくと、迂回してきた林道に飛び出す。林道脇には、山頂の小屋で使うためのものか薪を積み上げた小屋が設けられていた。林道を横断して登山道に進むと、かやかり場の草地に出る。春にはカタクリのお花畑が美しいところであるが、この季節は夏草の藪が広がっているだけであった。
 ひと登りしたところが、峰コースと沢コースの分岐になる。今回は、沢コースから登ることにした。トラバースしていくと三ツ小沢コースへの連絡道が分かれ、ここからは登りに転じた。ひと登りすると沢に沿っての登りが始まったが、歩きやすい道であった。峰コースとの連絡道の先で水が現れ、そこからはもうひと頑張りで尾根上のT字路に出ることができた。
 下八石山へは右折であるが、赤尾八石山によっていくことにした。緩やかに登っていくと、広場の中央に展望台が設けられた赤尾八石山に到着する。誰もいない山頂でひと息いれた。T字路に戻って下八石山への登りにとりかかるが、階段の続く急坂で、辛い登りになった。沢コースから上がってきてこの急坂に取り掛かるのはつらく、一旦赤尾八石山によって休んだ方が良いかもしれない。
 せっかく到着した下八石山の山頂であったが、雲が垂れ込めて展望は閉ざされていた。小屋の中で人声はしたものの、外のベンチで休んでいる者はいなかった。
 下りは、峰コースへ進んだ。階段状に整備された急坂が続いた。膝への負担という点では、沢コースを下りに使った方が楽かもしれない。一気に山を下って、林道登山口からは林道を歩いてみることにした。砂利敷きの林道であるが、急なところでは舗装されており、車の走行も問題のない路面状態であった。ただ、歩くには大回りで距離が長く、一般的にはショート・カットコースを歩くべきであった。
 駐車場の直前で雨が降り出し、車に逃げ込むことになった。午後は、予備の山でもと考えていたが、この日の山歩きは終えることになった。
 ひと休みの後に翌日米山に登る予定で小村峠に移動し、時間をつぶしていると、夕刻から本降りの雨になった。翌朝も霧雨がつづいて、木立からしずくが落ちる音が聞こえていた。米山は諦めて、予備の山と考えていた旗持山を登って、ともかく登山を成立させることにした。旗持山は、2000年と2001年に登ったきりで、時間がかなり経過している。
 大平集落への入り口脇に路肩スペースがあり、旗持山の登山標識が置かれている。国道脇の崖に向かって階段が続いており、ここから登りだすことになる。民家の裏手の畑の上をかすめて登っていくと、尾根沿いの緩やかな道が続くようになる。車の走行音を聞きながらの歩きが続いた。尾根を右にはずして緩やかに下っていくと谷地の縁を辿るようになったが、夏草が茂っており、掻き分けて進むことになった。昔の記録を読み返すと、段々畑があったように書いてあったが、すでに放棄されて草むらに帰ってしまったようである。
 この先は杉林の中の急な登りが続くようになった。西に落ち込む尾根に戻って登っていくと、看板も置かれた「見晴らし」に出て、上輪方面の日本海の海岸線を見下ろすことができた。山頂手前では、一旦南側にトラバースしてから山頂へと登ることになった。
 旗持山の山頂は木立に囲まれて展望は閉ざされていた。前二回は雪の季節に登っていたため、葉が落ちて展望が広がっていたようである。木立の間から米山が見えているのかもしれないが、雲が垂れ込めていずれにせよ展望は閉ざされていた。三角点を探すと、夏草が茂った中に見つけることができた。最近はあまり登られていないような感じであった。
 汗と雨粒でぐっしょりとなって、この日の山は終わりにした。結局三連休は雨上がりでの登山となって、三日とも長靴での歩きで終わった。

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