嶽薬師

嶽薬師


【日時】 2019年6月9日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 朴坂山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 嶽薬師・だけやくし・391m(386.7m・四等三角点)・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条、小国/坂町、越後下関
【コース】 桂より往復
【ガイド】 無し

【時間記録】 6:50 新潟=(R.7、R.345、十文字、R.113、高田橋、R.290 経由)=8:05 桂橋〜8:18 発―8:34 林道終点―9:43 小岩内分岐―9:54 嶽薬師―10:06 小岩内分岐―11:00 林道終点―11:15 桂橋=(往路を戻る)=13:05 新潟
 日本海の海岸平野部と荒川、女川の間に挟まれた一帯には、標高200〜400m程度の山塊が広がり、朴坂山塊と呼ばれる。嶽薬師は、荒川河畔にあり、三角形の山頂が良く目立つ山である。山頂にはお堂があり、麓の小岩内から参道が通じている。

 土曜日は雨で山はお休み。北陸地方は早くも梅雨入りになった。雨上がりのため、軽い山で済ますことにして、2013年10月以来しばらく訪れていない桂から嶽薬師へのコースを歩くことにした。
 桂集落に入る桂橋を渡った所の川岸の空き地に車を停めた。歩き出す準備をしていると車がやってきて女性二人連れが降りてきて、朴坂山の登山口はここかと聞いてきた。たしかにここから見ると、朴坂山が高みを見せて、嶽薬師は奥に小さい。朴坂山登山口への行き方を教えた。
 嶽薬師へは、集落内を通り抜けて木のお堂脇に進み、そこから草に覆われた林道を進むことになる。車の走行はまれなようで、轍は見られるものの、雨粒を乗せた草が延びており、ズボンの裾が濡れた。それでも、この日は長靴を履いてたので、我慢の範囲で収まった。
 桂川沿いに歩いていくと、林道終点広場に出て、サンバグラ遊歩道と書かれた標柱の脇から登山道が始まっている。砂防ダムの堰堤を越すと再び沢沿いの道になる。数回徒渉を繰り返し、杉林の中をトラバース気味に登っていき、西側の沢に沿うようになる。沢に下り立ったが、その先の道が判らなくなっていた。ここまでも夏草が茂って、登山道を辿るのに注意が必要なところがあった。沢の上流に向かうかと思ったが道は無かった。結局、下り立った所の正面が崩れて一段高い崖になっており、その脇から登ると登山道が続いていた。先回は、雨の中の登山でも、道を見失うことは無かったので、登山道の荒廃が進んでいるようである。
 幅広の尾根沿いの登りになってさらに小さな沢を渡ると、その先の台地で薬師山の標識が現れた。少々怪しげな登山道であるので、この標識は気持ちの上でありがたかった。緩やかに登っていくと急坂に変わり、354m点の北側で関川村と神林村の境界尾根に登りつく。354m点は小岩峰になっており、小岩内からの登山道がうがい清水の上部で尾根に上がった所と似ており、現在地を勘違いしやすい。この先は、尾根の一段下に登山道が通じていたが、細くて傾斜しており、足元に注意が必要であった。
 小岩内からの登山道と合流すると、この先は良く踏まれた登山道となり、もうひと登りで嶽薬師の山頂に到着した。お堂の背後に出ると、櫛形山脈の眺めが広がるが、雲がかかって霞んでいた。軒先でひと休みした後、下山に移った。
 桂集落からの道は、沢の徒渉も数回あって荒れてきており、初心者は小岩内からの登山道を利用したほうが良い。

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