粟ヶ岳中央ハイキングコース

粟ヶ岳中央ハイキングコース


【日時】 2019年6月2日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 川内山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 岳山城跡・だけやまじょうせき・244m・なし・新潟県
 454m無名峰・454m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/粟ヶ岳
【コース】 中央ハイキングコース
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:20 新潟発=(R.49、亀田、R.403、加茂、黒水、R.290 経由)=7:20 岳山寺〜7:38 発―7:52 長峰神社―8:45 岩野展望台〜8:50 発―9:20 454m無名峰〜9:30 発―9:58 岩野展望台―10:29 貯水池登山口―10:42 岳山寺=(往路を戻る)=12:00 新潟
 粟ヶ岳の登山道として利用者の多い加茂の第二貯水池から始まる中央登山道は、三合目で枝尾根から北西尾根に上がる。この北西尾根は、分岐からさらに岳山寺へと下っており、中央ハイキングコースという名前で登山道が切り開かれているが、粟ヶ岳登山と組み合わせるにはアップダウンもあるため体力的にきつくなり、歩く者は少ない。途中には、三合目から形の良い三角形の山頂が良く目立つ454mピークがあるものの、無名峰であるため目標が無いのも、このコースを歩く者が少ない原因になっている。

 前日の焼峰山で足にも疲労が出ていたので、整理体操を兼ねての軽い山歩きということで粟ヶ岳中央ハイキングコースに出かけた。途中の東屋から水源地に下るコースはGPSでうまくログが取れていなかったので、コースを記録することが目的の一つであった。
 いつものように岳山寺入口から歩き出した。石段が設けられた参道であるが、歩く者は少ないようで、苔むして落ち葉が積もっていた。九十九折りの急坂を登りきると長峰神社に到着し、その背後から尾根沿いの登山道が始まっている。最高点を越すと、堀切が三本現れ、初めの二本はロープもかかる急坂になって下るのに滑らないように注意が必要であった。
 尾根は伐採されて、一面にワラビの葉が茂る状態になっていた。木々の葉も広がって、春先よりは見通しが効かなくなっていた。晴天になって日差しが厳しく感じられ、木立の中に入ると、ほっと一息つくことになった。小さなアップダウンを繰り返し、東屋のあるピークの手前の急坂に入る所では草が延びて足元が見えない状態になっていた。このコースは春先か初冬に歩くのがお勧めで、夏草が延びた時期は避けた方が良い。
 東屋の置かれた岩野展望台に到着すると、ヒメサユリの花が幾つも咲いていた。袴腰山のヒメサユリ祭りもすでに終わっており、現在の花盛りは400m標高付近になっているようである。
 いつものように454mピークまで足を延ばすことにした。岩野展望台からの下りに入ると、454mピークを前衛として粟ヶ岳へ延びる尾根を一望することができる。好きな眺めである。緩やかに下っていくと小俣川林道への道が分かれるがテープが張られて進入禁止になっていた。4月29日にぶなのみちを歩いた時、粟薬師手前で小俣川林道からの登山道が合わさるのを見落としてしまったのだが、廃道になって藪化が進んでしまっていたのかもしれない。
 緩やかな尾根歩きの後にロープも掛かる急登に変わり、これを越して奥の高まりに進むと、展望台と書かれた標識が置かれている。下っていく尾根の向こうには、登山道が通じている尾根が一気に粟ヶ岳の山頂に向かって上がっていくのを眺めることができる。この。454mピークは大展望が広がっているので、このピークを最終目的地にするためにも山名を付けて欲しいところである。
 岩野展望台に戻り、水源地へと下った。刈られた枝も落ちており、最近整備の手が入ったようである。ロープを掛かる急坂を下っていくと、トラバースを繰り返すようになる。雪崩に削られたような崩壊地のトラバースなので、ロープが掛けられているといっても足元に注意が必要であった。傾斜が緩んで杉林の中に入ると、沢音が聞こえてきて砂防ダムの堰堤の下に出るつことができた。水源地の橋を渡ると駐車場に出て、あとは車道歩きで車に戻ることになった。
 粟ヶ岳中央ハイキングコースは、手頃なハイキングコースなのだが、知名度が低いことは残念である。

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