たきがしら湿原

たきがしら湿原


【日時】 2019年5月18日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 御神楽岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 たきがしら湿原・たきがしらしつげん・474m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/安座
【コース】 かもしか歩道
【ガイド】 新潟の山歩き50選(新潟日報事業社)

【時間記録】 7:10 新潟=(R.49、上川、七名 経由)=9:10 たきがしら湿原〜9:30 発―10:19 林道―10:56 たきがしら湿原=(往路を戻る)=13:10 新潟
たきがしら湿原は、会越国境近くにあり、かつてはたきがしらという集落があったが昭和51年に全戸が集団移転し、その放棄田を自然公園として整備したものである。春から夏にかけて湿原の花を楽しめるのと同時に、かもしか歩道と呼ばれる遊歩道も整備されている。

 五月連休が終わった後に風邪をひき、先週は静養に努めたが、まだ体調は完全といえない。ともあれ山歩きということでたきがしら湿原に向かった。
 たきがしら湿原は福島県境に近い山奥なので、途中の道路は良く整備されているといっても訪れる者は少ない。到着した際には、広い駐車場に他に車はなく、歩き出す際に、ひとグループが到着しただけであった。
 いつものように時計周りに歩くことにした。歩道脇には散り際であったがシラネアオイの花を見ることができた。以前よりも株が多くなっているようであった。林道をひと登りすると、沢沿いに進むかもしか歩道の分岐になる。林道をそのまま進む学習の森コースは、土砂崩れのために通行止めになっていた。昨年の2018年7月に歩いた時も閉鎖になっており、このまま廃道にならないか心配である。
 かもしか歩道に進むと、つづら折りで尾根上に向かうことになる。階段状に整備されているところもあるが、傾斜もそれほどきつくないので、家族向けのコースである。体調はやはり十分とはいえず、ちょっとした登りで汗が噴き出てきた。ただ、吹き抜ける風は心地よく、新緑の森を楽しみながら歩くことができた。季節は初夏に近づいている。
 小さなアップダウンを繰る返していくと、右下に林道が沿うようになり、木立が切れてスラブをまとった岩峰の眺めが広がる。787.7mの無名峰が前方に迫り、スラブの谷奥に鍋倉山の山頂が僅かに頭をのぞかせている。井戸小屋山に至る尾根も正面に落ち込んでいるが、山頂は奥にあって見えないのは残念である。この展望地は二か所あるので、その都度足を止めることになる。
 林道に下りたって、学習の森コースは閉鎖のため、そのまま車道歩きで戻ることになった。湿原では、ミツガシワの花が、満開状態であった。湿原見物の訪問客も数名訪れていた。
 たきがしら湿原は、季節ごとに異なる花を楽しめるが、今回の主役はミツガシワで、以前の訪問時とは違う花を楽しむことができた。


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