城山、八方台、桑原山、涸沢山、トヤの頭、駒の頭と宝林山、城山

城山、八方台
桑原山、涸沢山、トヤの頭、駒の頭と宝林山、城山


【日時】 2019年5月3日(金)〜4日(土) 1泊2日 各日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 3日:晴 4日:晴

【山域】 長岡東山
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 城山・しろやま・336m・なし・新潟県
 八方台・はっぽうだい・567.7m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/栃尾
【コース】 普済寺登山口より城山コース、下山は火打沢コース
【ガイド】 なし

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 桑原山・くわばらやま・558m・なし・新潟県
 涸沢山・からさわやま・633m・なし(619.3m・四等三角点)・新潟県
 トヤの頭・とやのかしら・671m・なし・新潟県
 駒の頭・こまのかしら・680m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田、日光/小千谷、須原/小出、大湯
【コース】 湯之谷健保センターより
【ガイド】 無し

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 宝林山・ほうりんさん・394m・なし・新潟県
 誤謬山・ごびゅうやま・356m・なし・新潟県
 城山・しろやま・四等三角点・305.2m・新潟県
  【地形図 20万/5万/2.5万】 日光/須原/大湯
【コース】 東養寺より
【ガイド】 無し

【時間記録】
5月3日(金) 6:10 新潟=(R.49、R.403、加茂、R.290、森町、R.290、栃尾、R.351、西片貝町 経由)=8:15 普済寺登山口―8:38 栖吉神社分岐―8:43 城山分岐―8:52 城山―9:04 城山分岐―9:54 水場―10:15 八方台―10:27 火打沢コース入り口―11:10 林道終点―11:29 見晴尾根登山口―12:07 普済寺登山口=(森立峠、栃尾、R.290、渋川、R.252 経由)=14:30 小出  (車中泊)
5月4日(土) 5:05 湯之谷健保センター―6:03 桑原山―6:40 涸沢山―7:08 トヤの頭〜7:15 発―7:43 駒の頭〜8:00 発―8:26 五合目大岩―9:04 湯之谷健保センター=(R.252)=9:20 東養寺登山口―10:00 宝林山―10:14 誤謬山―11:05 城山〜11:17 発―11:58 東養寺登山口=(R.252、小出、R.290、栃尾、R.290、二日町、塩中、下田、R.290、加茂、R.403、茅野山、R.49 経由)=14:20 新潟
 八方台は、長岡東山の丘陵地帯北部にあり、山頂一帯は、八方台いこいの森として整備されている。八方台へは、森立峠経由でバスが通じており、幼稚園や小学校の学校遠足の場にもなっている。

 関越道小出ICの東側の大池川を環状に取り巻くように一本杉、鳴倉山、トヤの頭、駒の頭、黒禿の頭、大力山が連なっている。この山塊では、新しい登山道が次々に開かれているが、2016年になって、一本杉から大力山までの環状縦走路が完成した。末端部の大力山や鳴倉山の人気は高まっているが、この山塊は、越後三山や権現堂山、魚沼平野などの展望が優れていることに加え、環状縦走路の完成によって魅力はさらに増している。

 小出市街地から国道352号線に進むと、その北側に薬師山、城山から始まって東に稜線が延びているが、最近、麓の東養寺から宝林山を経て城山に至るハイキングコースが整備され、尾根末端の薬師山までの道がつながった。

 八方台はここのところのスノーシュー歩きの定番の山になっているが、長岡市街地側からのハイキングコースは2002年5月に歩いたきりである。何本かのコースがあって一度には歩ききれないが、まずは城山コースから登って火打沢コースへ下ることにした。
 先回は栖吉神社から登りだしたが、今回は普済寺からとした。高速道の料金節約のため、栃尾から新榎トンネル経由で長岡に入った。普済寺の前に出て、そのまま直進すると林道となり、坂道をひと登りした所に城山コースの登山口があり、その脇に車三台ほどの駐車スペースがあった。連休中にもかかわらず、他に車は無く、下山時にも無かった。
 登山口からは幅広の登山道が続いた。ひと登りしたところで長岡藩の初代藩主である「牧野忠成の墓」への道が分かれた。そのまま直進して登りを続けると栖吉神社からの登山道が合わさった。栖吉神社からの道も幅広に整備されていた。城山一帯の破線の走り具合は実際と異なっていた。
 城山から南西に落ち込む尾根に出たところで、城山への登山道が分かれた。緩やかに登っていき、曲輪跡を通り過ぎていくと広場になった本丸跡に到着した。草地状になっており、広場の片隅に小さな石の祠が置かれ、城跡についての案内板が置かれていた。
 分岐に戻って八方台への道に進んだ。緩やかな登りが続き、小ピークは脇をトラバースして抜けるようになっており、歩き安い道が続いた。ただ、八方台と思われる稜線は、遠くに見えていた。
 ようやく稜線が迫ったところで、左にコースが変わった。地形図ではそのまま直進する破線が記されているがこの道は消えていた。トラバース道に入ると雪融けが遅かったようでカタクリの花が咲いていた。水場の設けられた広場を過ぎてしばらくトラバース道を進むと再び尾根沿いの登りが続くようになった。この登りもそう長くは無く、林道に飛び出した。その前が八方台園地の入り口であった。
 八方台の園地に進み、いつも休む崖際のベンチに進んだ。眼下に八方台いこいの森の眺めが広がっていたものの、守門岳は春霞によってもやっていた。
 火打沢コースの入り口は、林道をしばらく北に向かったところにある。下り口付近は滑りやすい泥斜面の急坂で、足元に注意が必要であった。一気に高度を下げると、耕作放棄地のような台地に出た。その先で再び固定ロープも張られた急坂になり、最後は幅広の谷間に下り立った。沢沿いに下って行き、右岸から左岸へ橋で渡ると林道の終点に出た。林道には車が停車していたが、山中では登山者には出会わなかったので、山菜採りの車のようであった。
 しばらくは、沢沿いの林道歩きが続いた。県道に出る手前に、「見晴コース」の登山口があった。このコースも旧道コースと合わせていずれ歩く必要がある。その後は車道歩きを頑張って普済寺に戻った。
 時間もあったので、まだ車で通ったことのない、森立峠経由の県道を走って見た。峠近くなるとカーブの連続になったが、車の運転には支障のない、山岳道路であった。翌日の笠倉新道の歩きのため、栃尾経由で小出に入った。
 大力山、黒禿の頭、鳴倉山のある小出市街地の背後にある山塊は、最近多くの登山道が開かれている。すでに縦走路は歩いているが、湯之谷健保センターの奥から駒の頭に至る笠倉新道はまだ歩いていない。地形図に歩いたコースの赤線を引くため、歩くことにした。
 朝になって湯之谷健保センターの奥のテニスコート脇の空き地に移動した。今日のコースとしては、桑原山からトヤの頭を経由して駒の頭に登り、笠倉新道を下山することにした。
 駐車場前からも鳥目当登山道が始まっているが、湯之谷健保センターの駐車場脇のむじな平コースから登ることにした。登山口からは、階段状に整備された急坂が続く。急登と登り切って傾斜が一旦緩むとむじな平となる。その先も急坂が続いて辛い登りになった。標高410mで左から鳥目当コースのトラバース道が合わさる。この分岐には6合5勺の案内標識が置かれていた。もうひと登りすると7合目で、左から以前には無かった登山道が合わさった。この道は急なようで、下りの際には6合5勺の分岐から鳥目当コースに進むのが良さそうであった。
 分岐からはすぐ上が山頂のように見えるが、そこに登りつくとさらに奥ということが繰り返された。泥斜面にはステップが切られており、ロープのも張られて歩きやすくなっていた。背後には越後駒ヶ岳が白い姿を見せ、谷向こうには下山に使う笠倉新道の通っている尾根が急に落ち込む姿を見せていた。
 桑原山の山頂は広場になっており、風景を眺めながら汗をぬぐうことになった。桑原山からトヤの頭への道は、比較的新しく2015年12月に開かれているが、良く踏まれて通常の登山道の状態になっている。丸太階段や固定ロープなどの整備の手も充分加えられている。桑原山から少し進んだところでは、シャクナゲの花が咲いており、撮影のために足を止めることになった。涸沢山の手前では新緑のブナ林が広がっていた。涸沢山の山頂に到着すると、目の前にトヤの頭が迫り、そこに至る道も目で追うことができた。
 トヤの頭に到着して、越後駒ヶ岳や八海山を眺めながらひと息いれた。トヤの頭から駒の頭へは、本格的な下りとなってから登り返すことになって体力を消耗した。駒の頭への登りにかかると、残雪が広がるようになった。雪はキックステップが効く程度に柔らかく、滑落の心配は少ないとはいえ、歩く速度は遅くなった。
 駒の頭に到着して、この後の計画を再検討した。条件が良ければ笠倉山まで行こうかと思っていたが、黒禿の頭への登りが残雪で覆われているのが見えており、往復では体力的にきつそうなので、駒の頭から笠倉新道を下ることにした。風景を楽しみながらひと休みした。
 駒の頭からの下りは急で、固定ロープと泥斜面に刻まれたステップを頼りに下ることになった。展望は開けており、下っていく尾根の先まで見下ろすことができた。急な尾根ではあるが、所々で傾斜が緩んでひと息つくことができた。
 標高450m点で、尾根上にケルン状の大岩が飛び出しており、五合目と書かれていた。登山者が下から登ってくるのに出会ったが、ピッケル状の鍬を持っており、登山道整備を行っている地元の人であった。登山道整備のお礼を言ってから別れた。笠倉新道は、急な泥斜面の所が多く、固定ロープだけでは不十分で、ステップが切られていないと安全に歩けない。最後に尾根を右に外すと、水道施設脇の登山口に下り立つことができた。
 笠倉新道は、急な尾根沿いの道のため、疲労で足元がおぼつかないような状態では下りには利用しない方が無難である。健脚向きコースといって良いであろう。
 まだ早い時間に下山してしまったので、近くの宝林山に寄っていくことにした。地形図の山名が記載されていないためか、連休中にも関わらず、他の車は無かった。
 東養寺と隣り合う天満宮のお堂の奥から登山道が始まっている。杉林の中をひと登りすると雑木林に囲まれた尾根沿いの登りに変わる。左の谷を挟んでアンテナ施設の置かれた城山も見えるが、結構距離がある。
 緩やかな登りを続け、宝林山の山頂手前では山菜採りらしい三人連れとすれ違った。この日の山中では、網を持った蝶の採取者と出会ったが、登山として歩いているものはいなかった。
 宝林山の山頂は広場になっており、登ってきたばかりの桑原山から涸沢山、トヤの頭に至る稜線、越後駒ヶ岳、北側には下権現堂山、上権現堂山、唐松山の連なりを眺めることができた。
 緩やかな尾根道を辿った先が誤謬山で、その先は下りになる。左に林業の作業道らしき切り開きを見ると、その先の井戸の入りで林道に飛び出す。城山まで足を延ばし、そこでひろ休みしてから林道を下った。
 低山歩きで期待したワラビも伸び始めており、お土産に持ち帰ることができた。
山行目次に戻る
表紙に戻る