横手山、栃堀薬師山

横手山、栃堀薬師山


【日時】 2019年4月20日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 守門山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 横手山・よこてやま・531m・なし・新潟県
 栃堀薬師山・とちぼりやくしさん・647.4m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/栃堀、穴沢
【コース】 道院遊歩道
【ガイド】 道院:新潟日帰りファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:00 新潟発=(R.49、亀田、R.403、加茂、黒水、R.290 下田、二日町、栃堀 経由)=7:30 刈谷田川ダム公園〜7:55 発―8:28 横手山―9:45 道院駐車場―10:08 かねたたきの池―10:43 栃堀薬師山〜10:50 発―11:22 かねたたきの池〜11:35 発―11:54 道院駐車場―12:51 横手山〜12;55 発―13:20 刈谷田川ダム公園=(往路を戻る)=15:15 新潟
 道院は、かつて守門岳へのスキー登山の基地として利用されてきたが、車道が通じて現在はアウトドア行楽地になっている。この道院へは刈谷田川ダムから遊歩道が整備されており、登山口から1031段の階段を登ったところのピークが横手山で、守門岳方面の眺めが開けている。この遊歩道は、地元の登山愛好家には、体力養成コースとして親しまれているようである。栃堀薬師山は、古くから守門岳の登山基地として利用されてきた道院の西に位置するピークである。宗教的な名前が付けられているものの、現在は参道のようなものは無く、藪山に戻っている。

 ネットを見ていると、道院高原で5月4日、5日に「春山トレッキング、残雪と新緑を求めて」というイベントが開催されるという記事を見かけた。来伝の除雪最終地点から道院へ向かい、帰りは1031段の階段を下るルートとのこと。2004年4月25日に栃堀薬師山を登ったことがあり、この時は車で道院まで入ることができたのだが、最近は除雪時期が遅くなっているようである。この時期の道院付近の雪の様子はどうなのか確かめることと、栃堀薬師山の再訪を目的に出かけることにした。
 刈谷田川ダムに到着してみると、堰堤先で道路は冬季閉鎖になっていた。道路上や周囲の山の斜面に雪は全く見られず、この状態で残雪歩きができるのか疑問が沸く状態であった。
 ゲートをすり抜けると、その先が道院への遊歩道の入り口になる。引き返す方向に緩やかに登っていくと広場に出て、ここから階段登りが始まる。階段登りを開始するとすぐに息が上がってしまい、足を前に出すのが辛くなった。我慢しているうちに、歩き続けることはできるようになった。100段おきに番号を書いた杭が置かれているが、数字を見て後どれくらいと考えるよりは、歩き続けることに専念した方が良い。階段の途中に雪は全く見られず、カタクリが咲いていた。標高差240m、1031段を登りきると、広場になった横手山に到着する。ベンチも置いてあり、守門岳の展望が広がっている。北の刈谷田川の対岸には桑代山の展望台が目の高さに見えていた。
 横手山から一旦下った後は、緩やかな登りが続くようになる。残雪が現れたと思うと、すぐに一面の雪原が広がるようになった。遊歩道は林道幅であるが、それでも木が倒れこんでいたりしてコースを見極めなければならない所もあった。所々で青空をバックにした守門岳の眺めが広がり、写真撮影に足が止まった。
 最後に沢に沿って下ると道院池の脇に出て、すぐ先で道院ヒュッテが現れる。豊富な残雪の中に静かな湖面が広がり、守門岳が影を映していた。
 雪の状態も良いため、栃堀薬師山まで足を延ばすことにした。池を横断すれば近道と思ったのだが、橋の横板が外されていたため、一旦駐車場まで出てから車道に進むことにした。
 駐車場から先の車道上の雪にはスキーの跡も見られたが、かなり前のようなものであった。車道を緩やかに上っていくと池が現れ、かたわらの看板を見るとかねたたきの池と名前を知ることができた。
 栃堀薬師山へは、池の前から北に向かって別れる林道に進むことになる。林道は沢を巻くためにカーブしながら長々と続いた。杉林に囲まれて、展望が無いのは残念であった。  栃堀薬師山の山頂下に出て、残雪を辿って東側の尾根上に出たが、密な藪に突き当たってしまった。10m程の距離ではあるが、藪をすり抜けるのに苦労した。幸い、山頂部は雪原になっており、守門岳を眺めながらひと息つくことができた。
 かねたたきの池に戻った所で大休止したのち、来た道を戻った。道院池の脇で単独行とすれ違ったが、その外には誰にも会わなかった。最後の階段下りは、一気にとはいかず結構足にきた。
 この季節の道院は、たっぷりとした残雪を楽しむことができ、スノーハイキングの場としてもっと知られても良いと思われる。

山行目次に戻る
表紙に戻る