ねずみ薬師

ねずみ薬師


【日時】 2018年4月7日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 下田周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 ねずみ薬師・ねずみやくし・285m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/森町
【コース】 八木前バス停より
【ガイド】 新潟県ふるさとの散歩道(新潟県観光協会)

【時間記録】 6:15 新潟発=(R.49、R.403、加茂、R.290、森町、R.289 経由)=7:42 八木前―8:17 ねずみ薬師〜8:24 発―8:44 庭月登山口―9:10 八木前=(往路を戻る)=10:30 新潟
 ねずみ薬師は、下田村の代表的景勝地の八木鼻に向かい合う五十嵐川左岸の山である。昔は庭月集落の祭神が奉られ、信仰の山として、近郷近在の参詣者が多く訪れたという。現在ではお堂や祠といった物は失われ、山頂の杉木立が僅かに昔を偲ばせるだけである。ねずみ薬師へは、かつて下越スキー大会が開かれたこともあるというスキー場を経由するコースと、庭月からの登山道が整備されている。

 晴れていればカタクリの咲く山に出かけるところであるが、どんよりした曇り空で午後から雨になるようである。ともかく山歩きということでねずみ薬師に出かけることにした。
 八木前バス停脇から林道に進む。舗装されてはいるが落ち葉がつもり、車が走った様子はなかった。急傾斜で、いきなり汗が噴き出てきた。林道が水平道に変わると、スキーゲレンデに出る。現在でも地元の子供のスキー練習場になっているのか、笹は刈払われていた。ゲレンデを登っていくと、背後に八木鼻の岸壁の眺めが広がり、低山にもかかわらず高原の気分を味わうことができた。
 ゲレンデ上部の急斜面を越すとそこは前ピークで、ねずみ薬師は奥に聳えている。ねずみ薬師への最後の登りは、傾斜が急なことに加えて泥斜面が刈払いの笹の枝でおおわれており、足元に注意が必要であった。
 ねずみ薬師の山頂は小広場になっており、杉の木立が並んでいる。金属製のベンチが置かれているが、信仰の名残の祠や山頂標識は無い。山頂の縁が刈払われており、粟ヶ岳や白根山の眺めが広がっていた。
 山頂からは、庭月への尾根道に進んだ。時折傾斜がきつくなるところは細かいジグザグが付けられて歩きやすくなっていた。登山道が溝状にえぐられているところもあり、古くから参拝のために歩かれてきたことが判る。
 最後に田んぼ脇に降り立ち、後は車道歩きで車に戻った。一周1時間半ほどの歩きであるが、変化に富んだ歩きを楽しむことができる。

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