奥山

奥山


【日時】 2019年3月2日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 朝日連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 奥山(虚空蔵峰)・おくやま(こくぞうみね)・629.4m・三等三角形・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/小国/越後下関
【コース】 干刈より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:20 新潟発=(R.7、新発田、R.290、宮前、中束 経由)=7:40 干刈〜8:10 発―9:36 中束分岐―10:15 奥山〜10:30 発―11:00 中束分岐―11:55 干刈=(往路を戻る)=13:40 新潟
 光兎山は、飯豊連峰と朝日連峰を分ける荒川のほとりに広がる荒川峡温泉郷の奧にそびえる山で、きれいなピラミッド形の山頂を持っている。修験道の山であり、女人禁制が解かれたのは、昭和24年の高岳連の登山大会の時であったという。奥山は、光兎山に至る登山道途中のピークで、虚空蔵峰とも呼ばれ、祠も置かれている。

 今年は、例年にない少雪のままに3月に入ってしまった。新潟市内の自宅では、例年数回は必要になる駐車場の雪かきを行わずに終わった。雪の多い山を考え、2013年3月9日に歩いたこともある奥山に出かけることにした。
 櫛形山脈や蔵王山塊の海側の斜面からは雪がほとんど消えていたが、それでも朴坂から藤沢川沿いの道になると雪が多くなっていった。
 干刈に到着して、橋の手前の車道の脇に車を停めた。橋を渡って山に向かう道に進むが、最終民家の少し先までは除雪されている。除雪終点には、一台の車が停められていた。今回は除雪終点は壁にはなっておらず、なだらかな山を越して雪原に立つことができた。雪が締まっているかと思ったが、数歩進むうちに踏み抜くという状態のため、スノーシューを履いた。少し古いわかんやスキーの跡が残されており、また車の持ち主と思われる単独行のわかんの跡も続いていた。
 林道をひと登りして右にカーブする地点で左手の尾根に取りついた。少しトラバースしてから尾根の登りに取り掛かったが、古いトレースはさらにトラバースを続けていった。下山時にトレースに沿って下ってくると、このトレースは破線の三叉路まで進んでから登りに転じていた。
 杉林の広がる尾根の直登になったが、雪解けが進んで飛び出した藪の枝を掻き分けながらの登りになってペースが上がらなかった。それでも標高260m付近からは、安定した雪原が広がるようになった。登る途中、数か所で右手から尾根が合わさって、中束方面からの登山道の合流点かと期待してしまうが、さらに登りが続くことになった。この枝尾根は、下山時に迷い込まないように注意が必要である。
 杉林もいつしか終わり、楢やブナの林に変わった。中束との分岐に出て、ここは左折。冷たい風が吹き抜けて、トレースの表面は凍った状態になっていた。時折急になるものの全般的に緩やかな尾根道が続くのだが、南斜面で雪の崩落が進んで夏道が出ているところもあって苦労する場面も出てきた。雪の斜面をトラバースするのも危険なため、スノーシューで夏道を踏みしめて突破した。先回と違って、気持ちの良いスノーシュー歩きではなかった。また、この日は、黄砂なのか、空全体が靄っているのも残念であった。
 虚空蔵峰に到着すると、石の祠の頭が雪の上に出ていた。尾根を少し進んだ所で、光兎山の山頂の写真を撮ろうとしたが、雪が少ないためか木立が邪魔をしていた。雷峰を越して光兎山に至る尾根は、雪が落ちて藪が出ているのを眺めることができた。単独行のわかんの跡は先に進んでいっていたが、光兎山を目指しているのだろうか。
 ひと休みの後、下山に移った。雪も少し緩んで、スノーシューでの下りは楽になっていた。今年は雪が少なく、スノーシュー歩きもあと僅かになりそうである。

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