荒沢峰

荒沢峰(中退)


【日時】 2019年2月23日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 白山山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 荒沢峰・あらさわみね(戸倉山・とぐらやま)・688.2m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/越後白山
【コース】 上戸倉先の林道入口から
【ガイド】 なし
【時間記録】 6:20 新潟発(R.49、茅野山IC、R.403、新津、村松、上戸倉 経由)=7:20 林道入口〜7:45 発―9:05 372m点手前―9:45 林道入口=(往路を戻る)=11:05 新潟着
 新潟平野の東端に位置し、古くからの信仰の山として知られている白山は、南に宝蔵山への稜線を連ね、権ノ神岳を経て粟ヶ岳に続いている。白山と宝蔵山の中間部にあたる890m点からは、城ノ入川と能代川に挟まれて、北西に長い尾根が派生し、烏帽子岳(820m)、荒沢峰(688.2m)を経て、下戸倉の城山に続いている。荒沢峰は、地形図には688.2mの三角点表示しかないが、藤島玄氏の「越後の山旅」にこの山名が記載されている。また、麓の集落名から戸倉山とも呼ばれている。

 定番の雪山ということで荒沢峰に出かけることにした。車を走らせていくと、菩提寺山や護摩堂山の新津丘陵に雪が見られないのに驚かされた。上戸倉の集落が近づくと、ようやく田圃に雪が見られるようになったが、杉林の中には藪が現れていた。
 いつものように、能代川沿いに続く林道手前の路肩帯に車を停めて歩き出した。雪原になった田圃を横切って林道に出ると、除雪されているのに驚かされた。能代川の護岸工事が行われており、谷の入口まで除雪が行われていて、少し楽ができた。
 スノーシューを履いて林道を歩きだしたが、つぼ足の跡が続いていた。いつも登る尾根末端に着いてみると、雪が僅かに残っているだけであった。次の尾根を登ろうかと思って林道を南に進むと、林道には以前は無かった侵入禁止の柵が設けられていた。その脇の尾根が次の候補であったが、完全に雪は無くなっていた。
 引き返して、最初の尾根を登ることにした。尾根に取り付いて、最初の急坂を越したまでは良かったが、尾根が細くなると、雪が消えてしまった。スノーシューを脱いで、藪歩きを行うことになった。藪は薄く、山仕事の人のものかうっすらとした踏み跡も見られた。ひと登りして尾根が雪で覆われるようになったので、再びスノーシューを履いたものの、雪が消えて再び脱ぐことになった。
 ようやく鉄塔が前方に見えてきたが、その手前の急坂が難所になっていた。スノーシューのためには、雪が割れてとぎれとぎれになっているため無理。つぼ足では乗った雪が滑り落ちるという状態であった。戦意喪失で引き返すことになった。雪山は、天候や雪の状態次第で、諦めも必要である。ただ、第二候補の尾根なら、取りつきの藪漕ぎを頑張れば、そのうちに尾根が広がって安定した雪原が広がり、スノーシュー歩きが可能になったのかなと思えるので、残念なところもある。
 今年は例年にない少雪で、今後の春山の予定も考え直す必要がある。

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