大峰山

大峰山


【日時】 2018年2月17日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 大峰山・おおみねやま・399.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟、村上/新発田、中条/菅谷、中条
【コース】 馬越コースよりニタ子沢コースへ
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:30 新潟=(R.7、新発田、R.290、菅谷 経由)=7:20 除雪終点〜7:45 発―8:03 T字路―8:30 馬越登山口―8:54 尾根上―9:04 ニタ子沢分岐―9:05 林道―9:24 大峰山―9:36 林道―9:37 ニタ子沢分岐―9:44 尾根上―10:32 ニタ子沢入口―10:43 除雪終点=(往路を戻る)=11:45 新潟
 櫛形山脈は、日本海沿いに広がり、胎内川と加治川によって両端が切りおとされる、全長約13キロメートルの山塊である。25000分の1図に山脈と記されている唯一の例といわれ、日本一のミニ山脈と呼ばれている。この櫛形山脈で最も親しまれているピークが大峰山で、日本海側の寺沢林道からもっぱら登られている。2006年10月に、内陸側の菅谷からの登山道が整備され、新聞や山と渓谷において紹介された。

 地図を見ていて、冬季の菅谷側からの大峰山コースはどうなのだろうと疑問が涌いてきた。冬山では、除雪終点がどこなのかが、最初の問題になる。菅谷から馬越登山口に通じる林道の入口のT字路までは二車線幅の良い道であるが、周囲に民家は無いため、除雪はその手前で終わっているはずである。箱岩峠方面に抜ける道があるので、そのあたりまでかなと思って出かけることになった。
 菅谷からT字路に続く道に入り、コミュニティーセンターを通り過ぎて坂を登っていくと、新しい老人介護施設があり、その先で除雪終点になった。地形図で、東に実線が分かれる先であった。車の方向を変えてからバックで除雪終点に進んだ。二車線幅の道なので、もしも除雪車が来たならばと心配する必要もなく、駐車も楽である。
 雪に埋もれた車道には、除雪された歩道並みのしっかりしたトレースが付いていた。かなりの大人数が歩いたようであった。つぼ足で充分であったので、スノーシューを背負って歩きだした。朝の冷え込みで雪も締まっていたが、所々で踏みぬいた足跡もあるので、足元には注意が必要であった。溜池の脇を過ぎると、ニタ子沢入口になるが、そちらにもしっかりしたトレースが続いていた。当初の予定では馬越コースの往復のつもりであったが、下山はトレースを辿ってニタ子沢コースに進もうという気になった。
 トレースのおかげで、T字路まではつぼ足で歩けて、ずいぶんと楽することができた。スノーシューでのラッセルが必要だと、ここまででバテてしまう可能性もあり、冬にこのコースを歩くには凍み渡りの時期を狙う必要がある。
 T字路からは林道の歩きになるが、しっかりしたトレースがあいかわらず続いていた。スノーシューをいつ履こうかと迷ったが、沢水が林道に流れ込んで路面が露出している個所が断続的に現れたので、そのままつぼ足歩きを続けることになった。馬越登山口で左の沢に進む。谷は狭まっていき、沢の流れの脇を進むのも次第に難しくなっていった。夏道は沢をそのまま詰めていき、堰堤が現れた所で左に方向を変えて尾根上を目指すことになる。今回のトレースは、250mほど手前で尾根上への直登を開始した。かなりの急斜面で、トレース部は硬く締まって滑りやすいため、脇の新雪にコースを変えると潜って苦労することになった。スノーシューを履くべきだと後悔したが、急坂の途中では、そのままつぼ足で頑張るしかなかった。
 尾根上に出ると、再びつぼ足で充分なトレースに乗ることができた。ニタ子沢方面にもしっかりしたトレースが続いていた。尾根沿いの登りを続け、標識のある夏道分岐を過ぎると、すぐ先で林道に飛び出す。林道を横断して、尾根沿いの登りを続けていくと、大峰山の山頂に到着した。結局、山頂までつぼ足で登りきることができた。ベンチも完全に雪に覆われていた。寺沢林道側からはしっかりしたトレースが延びてきてはいたものの、新雪の上に足跡は無く、この日の最初の登山者であった。
 大峰山の山頂は風が吹き抜けて寒いため、すぐに引き返した。尾根に上りついた所から先は、尾根沿いのトレースに進んだ。このコースは、トレースはしっかりしていたが、歩いた者は少ないようで潜るため、スノーシューを履いた。尾根が分かれる所では、東側の尾根に進んだ。夏道では、西の尾根に進んだ後にすぐに谷に向かって下り、東側の尾根下のトラバースになる。このトラバースの続く夏道は、冬には辿れないので、尾根沿いに下るのが正解である。
 230m標高まで尾根沿いに下った後、ニタ子沢への下降が始まった。枝尾根沿いの下りであったが、谷の手間で急斜面となり、滑り落ちないように注意が必要になった。谷に下った後は、沢の左岸沿いの杉林の縁を辿ることになった。谷が広がった所で雪に覆われた田圃に出ると、その先で車道に戻ることができた。
 ニタ子沢の歩きは、沢の蛇行や葭原でコース判断が難しかった。地形図を見返すと、尾根の下りをそのまま続けて、160m標高でニタ子沢方面にコースを変えるのが良さそうに思うのだが、実際はどうなのだろう。今回の歩きはトレースに大いに助けられたが、それでもコースをいろいろ考えされて、良い練習になった。
 車に戻ると、一台の車が停められており、単独行がスノーシューを履いて山に向かったようである。冬季も菅谷側からの登山者が結構いることを知ることができた。

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