新津丘陵

新津丘陵


【日時】 2018年12月9日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪後曇り

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 秋葉山・あきばやま・83m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/新津
【コース】 秋葉ルート
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:10 新潟=(R.49、茅野山、R.403、新津 経由)=7:40 秋葉湖〜8:07 発―8:55 パノラマ台―10:10 秋葉山―10:24 秋葉湖=(往路を戻る)=11:10 新潟
 秋葉山は、新潟平野の東の縁に沿って広がる新津丘陵の北端にある山である。山名の由来は、宝暦11年(1760)に庄屋桂氏が山頂に立てた秋葉大権現の神社に由来する。新津の市街地が迫っており、山頂一帯には公園化が進んでいるが、石油の里まで「木もれびの道」という長距離の遊歩道が整備されている。

 今年は12月に入っても暖かい日が続いていたが、ようやく寒気が入ってきて、土曜日は新潟市内でも初雪になった。ただ、みぞれ混じりの雪のため、山はお休みになった。日曜日は吹雪の予報であったが、雪でも歩ける山ということで新津丘陵に出かけた。
 郊外は雪が積もっているかと思ったが、午後に雨に変わったため、道路に雪は無くなっていた。新津カントリークラブの前を通り過ぎた先で、秋葉湖に到着するので、その手前の駐車場に車を停めた。トイレも設けられ、大型車の駐車スペースの印も描かれている大駐車場であるが、二三台の車が停まっているのを見たことがあるだけである。
 いつものように、パノラマ台から熊沢トンネル経由で秋葉山へと環状縦走することにしたが、駐車場脇にある「秋葉公園マップ」からは把握が難しい。コースの途中には、「木もれ陽の遊歩道路線図」、「熊沢トンネル前周辺図」、「二本松配水場周辺案内図」といった異なった案内図が置かれており、これを全部見てようやくコースを把握できる状態である。
 鴨が静かに浮かぶ秋葉湖を右手に見ながら車道を進むと、「木もれびの道」の起点に到着する。車道脇から階段登って尾根に上がるコースもあるが、岬状の張り出し部を西に進んでから尾根上に向かった。階段登りの傾斜が緩むとにあずまやが置かれたどんぐり広場が現れる。うっすらと雪が覆っており、静かな冬の佇まいを見せていた。その先は、杉林の中の道が続く。小さなアップダウンがあり、結構足に負担がかかる。小さな高まりの手前で三叉路に出るので、ここは右の道に進む。緩やかに下っていくとゴルフ場の脇をかすめるが、雪が降ったためかプレイヤーはいなかった。一旦谷間に下った後に登り返して進むと、「小口・若宮廟」と石油の里の分岐になる。右に曲がった少し先のパノラマ台に足を進めた。雪雲が垂れこめていたが、菅名山塊を眺めることができた。この先に歩いた軌跡を延ばすことも今後の課題である。
 分岐に引き返し、「小口・若宮廟」方面に進んだ。この先は、遊歩道のサブコースのため、道幅も登山道レベルになる。初めは右下の車道を見下ろすことができるが、北にコースを変えると方向感覚が失われて現在地が判らなくなってくる。「林業専用道 小口秋葉線」と呼ばれるらしい作業道が左手に沿うようになると、少し先で枝道の横断となり、尾根上に登り返すと「小口・若宮廟」との分岐になる。ここは左に曲がる。
 尾根道から谷間に下っていくと、溜池が現れるが、オイル・フェンスが張られて、黒い石油が浮かんでいる。左に曲がって谷奥に進むと、小さな沢が流れており、その岸が石油で黒く染まっているのを見ることができる。他所では眺めることのできない風景なので、この先で現れる熊沢トンネルも含めて、「石油の道」としてハイキングコースを設定すれば良いのにと思う。
 谷間から階段登りをひと頑張りすると「林業専用道 小口秋葉線」に出ることになるが、すぐ先で右手の遊歩道に進むことになる。石油運搬のために掘られた熊沢トンネルの前を通り過ぎると、その後しばらくは車も通れる林道歩きになる。
 車道に出たところで、横断してトリムコースに進む。幅広の遊歩道を登っていくと、二本松配水場のタンクに到着する。少し前の新聞でも取り上げられていたが、北側の木立が刈り払われて、展望が開けていた。遠望は利かなかったが、新潟市内のビックスワンを眺めることができた。できたら、秋葉山の山頂標識が欲しいところであった。天気も気になる状態なので、遊歩道を下って車に戻った。

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