笠菅山

笠菅山


【日時】 2018年12月2日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 五頭連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 笠菅山・かさすげやま・609.4m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯、東赤谷
【コース】 登り:中ノ沢コース 下り:細越栗園コース
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:25 新潟=(R.49、三川、岡沢 経由)=7:30 中越幹線巡視路入口〜7:50 発―8:22 No.44鉄塔―8:45 No.43鉄塔―9:05 No.42鉄塔―9:20 分岐―9:28 笠菅山―10:08 林道跡終点―10:26 細越栗園―11:32 中越幹線巡視路入口=(往路を戻る)=12:40 新潟
 笠菅山は、五頭山塊の裏手にあたる三川温泉の背後に、新谷川と中ノ沢川に挟まれて立つ山である。標高は低いが、独立峰で、名前のように笠を置いたような形から周囲から良く目立つ山である。

 土曜日は、冬型が強まって雨が止んだり降ったりして山はお休み。この時期、新潟の山歩きは難しくなる。日曜日は一転して晴の予報が出たので、この時期定番の笠菅山に出かけることにした。  2015年12月に登った際に、山頂下のアンテナ施設の脇からロープも張られた道が下っているのを見た。アンテナ施設の工事のために、以前からあった細越栗園の先に延びる林道の終点からの炭焼き道が整備されたのかと推測した。2016年8月に細越栗園から登りだしたが、林道終点の先で夏草の藪がひどく、中退となってしまった。工事に伴って取り付きが変わってしまったのかもしれず、今回は山頂から下ってでもこの道を確かめることが目的であった。
 いつものように林道入口脇の空き地に車を停めて歩き出した。林道をひと登りして右に曲がると、巡視路入口になる。清水小屋と書かれた山小屋の脇から山に向かう。林道跡ではあるが、荒れてきており大きな段差もできていた。右手に送電線鉄塔現れたところでは、林道跡から別れて直進する山道に進む。少し先で沢を渡りって尾根に取り付くと急斜面の登りが始まるが、階段状に整備されており歩きやすくなっている。この巡視路は中越幹線のものであるが、下越の山ではこの送電線に出会うことが多く、どこでも良く整備されている。
 杉林の広がる台地を進み、左手の尾根に上がるとNo.44鉄塔の下に出る。鉄塔の下からは、阿賀野川の川霧の上に頭を出した小ピークや五頭連峰の眺めが広がっていた。雪は先週に比べても少なくなっており、稜線部に僅かに見られるだけになっていた。笠菅山は雪をまとった五頭連峰の眺めを楽しみにしていたので、少し期待外れであった。尾根沿いには三本の鉄塔が並んでいるが、ここと次のNo.43鉄塔の眺めが素晴らしい。
 尾根の登りを続けていき、No.42鉄塔を過ぎると天然杉も見られるようになる。裏五頭から五頭山への登りの途中にある杉峰が天然杉で有名であるが、この山も風格のある木が見られる。
 稜線部に出た所で巡視路から分かれて右折する。うっすらと踏み跡があるが、倒木によって迂回する必要もあって藪漕ぎを強いられた。踏み跡は、山頂の少し下を通過しているので、最高点に向かうと三角点を見つけることができる。
 テレビ中継施設のある南の台地に下りると、背の高いススキの原が広がっていた。工事前は展望の開けた広場になっていたのだが、ススキの間から飯豊連峰を眺めることになった。
 下ってきた方向から見て左側の杉の木に進むと、刈り払い道が下っている。以前よりも荒れた感じにはなっていたが、ロープも取り付けられており、左方向には急斜面を避けるための迂回路も設けられていた。この道がどこに通じているのか、下って確かめることにした。下り立った所で、登り返すか、車道歩きで戻るか考えるつもりであった。
 山頂からしばらくは、左右にカーブしながらの下りになった。標高490mの台地に出ると、南東に延びる尾根から外れて、右手の窪地状の斜面にコースが変わった。コースの目印か、登りの助けのためか、地面にロープが延びていた。赤テープも要所に取り付けられていた。歩く者が少なくなって、草が伸びて荒れ始めていたが、この季節では辿るのに問題は無かった。一気に高度を下げると、草が被り気味の山道になってきた。
 結局、この道は見覚えのある草藪になった伐採地跡に下り立った。草藪を抜けると、林道跡の広場に出た。2016年8月28日の際には、この藪で断念することになったが、以前からのコースと変わってはいないことが確認できた。夏草の茂みの中で踏み跡を見失ったことが敗因であったが、その先も夏草の茂った状態では、登りきれなかったかしれない。このコースは、現在のところ、草の茂っていない季節なら歩けるが、廃道へと変わりつつある。
 コースを確認できたが、次はどうやって戻るという問題になった。登り返すのは大変なので、車道歩きで戻ることにした。
 荒れて車の走行は無理になった林道跡を下っていくと、廃業してしまった細越栗園に出る。なお、細越栗園跡の場所は、細越から延びてきた実線がヘアピン状に曲がるところである。ここまでは、細越側からの道は廃道だが、中ノ沢側からなら車で上がってくることができる。落ち葉の積もった林道を下っていくと、三川温泉から中ノ沢に通じる車道に出る。後は車道歩きを頑張って車に戻った。細越栗園からは1時間5分の歩きだったので、登山後の整理体操と思えば良い。

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