権現山

権現山


【日時】 2018年11月25日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 権現山・ごんげんやま・630.5m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/高石
【コース】 中河原橋より登り林道哺土原線へ下山
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:15 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=7:10 中河原橋〜7:45 発―8:52 尾根上―9:00 巡視路分岐―9:32 権現山〜9:37 発―9:48 鉄塔(No.89)〜10:10 発―11:22 巡視路入口―11:40 林道哺土原線入口―11:52 中河原橋=(往路を戻る)=12:50 新潟
 権現山は、早出川の左岸に立つ、川内山塊の入口にある里山で、ピラミッド型の山頂が村松や周囲の山からも良く目立つ山である。一般登山道があるものの、山の知名度は高くはないが、雪崩にあった主人を二度までも助けた「忠犬タマ公」の活躍舞台として登場する。山頂は木立に囲まれているが、山頂から南に下ったところにある鉄塔下からは川内山塊の展望が広がっている。

 昨日の大平森林公園からの眺めで、新潟周辺の山でもかなり下まで雪が積もり始めているのを知った。展望の良い低山を考えて、権現山に出かけることにした。林道哺土原線からのコースをしばらく歩いていないので、中河原橋から林道哺土原線へ抜けることにして、両登山口間の車道歩きを短縮するために自転車を利用することにした。
 一旦中河原橋を通り過ぎて 林道哺土原線入口に自転車をデポした。林道はカーブが多く急なため、自転車で走ろうとするとスピードが出過ぎて危険である。
 中河原橋に戻って歩きだした。中川原の集落内に入ると、権現山登山口の標識が置かれているものの、民家の軒先をかすめてクランク状に進むところは判り難い。沢の手前で道は二手に分かれ、右は砂防ダムに通じるので、テープも取り付けられている正面の急斜面に取り付く。ひと登りすると、沢を右手に見下ろしながらの、杉林の中の緩やかな登りになる。
 地図には出ていない笹目から延びてきた林道に飛び出すので、右に下ると沢の左岸沿いの登山道が現れる。この後しばらくは、左岸沿いの山道が続く。小さな滝の脇を抜けた後に、またぎ越して右岸に移ると、その後は沢から分かれての登りが続く。傾斜が緩んで谷地の広がる窪地に出てひと息入れることができる。大岩があり、以前は狛の投石と書かれた板が置かれていたが、現在は無くなっている。右手にそそり立つ岩峰を見ながら進むと、尾根の下に出る。トラバース気味に登ると岩峰の肩に出て、この後は尾根沿いの登りが続くことになる。
 小ピークを乗り越すと上杉川方面からの送電線巡視路が合わさる。この後は、巡視路として整備の手が加えられている道となる。山頂までは急斜面が断続的に現れて、山頂到着かと思うとまだ先ということが繰り返される。高度が上がってくると雪が現れて、シーズン初めての雪道の歩きになった。山頂手前で、左手が切り落ちている岩場の通過があるが、斜めになった岩が濡れて滑りやすそうで、尾根通しの藪漕ぎで通過した。
 権現山の山頂は木立に囲まれているが、東側が刈り払われており、真っ白になった飯豊連峰を眺めることができた。巡視路を下った先の大鉄塔で休むことにして先に進んだ。山頂からしばらくは完全な雪道の下りになった。雪自体はザラメ状態で歩きの邪魔にはならなかったが、その下に濡れ落ち葉と泥斜面が隠されており、気を抜くと滑ってしまう状態であった。以前に落ち葉を蹴散らかしながら気持ちよく下ったのとは大違いであった。
 鉄塔の下に出ると、木六山から銀次郎山、銀太郎山、五剣谷岳、青里岳、毛石山、粟ヶ岳と連なる川内山塊の眺めを楽しむことができた。ひと休みの後の歩きでも、所々で飯豊連峰の眺めを楽しむことができた。この後の林道哺土原線への下りでは、この日は登山道が滑りやすい状態で、途中の痩せ尾根の通過も注意が必要であった。
 林道哺土原線に出て、残りの紅葉を楽しみながら林道入口へ下った後は、自転車での移動になった。ほとんどが下りで、短時間で中河原橋に戻ることができた。

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