城山(見附)

城山(見附)


【日時】 2018年11月24日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行 
【天候】 晴

【山域】 見附丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 金山・かなやま・185.8m・三等三角点・新潟県
 天神山・てんじんやま・160m・なし・新潟県
 城山・しろやま・119.2m・三等三角点・新潟県
【コース】 大平森林公園より周回
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/三条/見附
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:20 新潟=(R.49、R.403、三条、元町 経由)=7:55 見附市市民の森駐車場〜8:28 発―8:58 林道口―9:28 金山―9]40 遊歩道入口先分岐―9:49 金山―10:24 天神山―10:30 東屋―11:08 城山―11:16 元町神社―11:21 見附市市民の森=(往路を戻る)=12:50 新潟
 城山は、見附市のすぐ北側の越後平野の縁にのぞむ丘である。見附城がかつて置かれ、現地に立てられた看板の説明には、「見附城跡三条長尾氏の有力な武将丸田の右京之助の居城。謙信死後の家督戦争「御館の乱」に丸田氏は中越の諸豪族らと上杉景勝に抗し勇戦虚しく落城した」とある。栃尾と三条を結ぶ街道筋のおさえとして、重要な位置を占めていたようである。城山に向かいあう見附市市民の森から大平森林公園を経て城山まで登山道が設けられ、丘陵歩きを楽しむことができる。

 連休二日目、丘陵歩きをするため見附の城山に出かけることにした。先回の2012年9月に歩いた際、大平森林公園東部の185.8m三角点ピーク付近に遊歩道が通じていて、見附市市民の森から大平森林公園を経て城山まで歩けるらしいことを知ったがそのままになっていた。
 高速代を節約するため、断続的に延びている国道403号線のバイパス路を通って三条を目指した。この道が完成すれば中越方面に下道で行きやすくなる。意外に早い時間で見附市市民の森の駐車場に到着した。広い駐車場が設けられていたが、数台の車が停められているだけであった、北側には今回の歩きの終点になる紅葉に彩られた城山が向かい合っていた。
 車乗り入れ禁止の車道を登っていくと、学習管理棟「市民の森 木々」という木製の建物が設けられていた。脇の案内板を見ると、南側の池付近に向かっての遊歩道が設けられているようだが、今回は大平森林公園から延びる広域林道「馬場・元町線」に向かう遊歩道に進むことになる。舗装された遊歩道を進むと里見台という看板が置かれており、城山や平野部の眺めが広がった。
 ここから登山道が始まり、ひと登りすると佐渡見台の看板が現れた。晴れ間が広がっていたが、遠望はきかず佐渡は見えなかった。その先は雑木林の広がる幅広尾根の歩きになった。「片平越え」という看板があったので、標高121m付近の台地を片平というようである。北側は切り落ちているが、南側はなだらかなのが名前の由来のように思われる。
 紅葉もまだ残っており、時折足を停めて写真撮影になった。小さなピークを越していくと広域林道「馬場・元町線」に下り立った。先回はここから大平森林公園に下ったが、尾根沿いの歩きを続けるために、右折した。ここには「大平公園→」の案内板が置かれていた。舗装された林道を150mほど進むと、「大平森林公園遊歩道」の入口があった。
 見通しの良い林の中に遊歩道が続いており、気持ちの良い歩きになった。杉林の広がる185.8m三角点ピークを巻くように北に向かうと、下っていく遊歩道との分岐になった。高みに向かう道に進むと三角点ピークの北側の肩で稜線上に出ることができた。粟ヶ岳の眺めが広がる好展望地になっていた。粟ヶ岳はうっすらと雪を被っていた。
 鞍部からは、尾根沿いに三角点ピークに向かって道が続いていた。谷側にもトラバース道があったが、これは草が延びてすぐ先で通れなくなっていた。尾根沿いに登っていくと台地状の三角点ピークに出た。道は最高点の下を通過していたので藪をひと登りすると三角点を見つけることができた。このピークは、金山という点名を持っており、大平森林公園を取り巻く丘陵地の最高点になっている。見附市市民の森から城山まで歩く際には、このピークは必ず通る必要がある。
 金山から南西に向かって道が続いていた。方向を考えると、林道に出ることができるはずである。時間もあることからこの道を下ってみることにした。緩やかに下っていくと、林道が迫ったところで、先ほど歩いた遊歩道に飛び出した。遊歩道入口から80mほど入ったところで、幅広の遊歩道が続いているため、山道が分かれることは判り難くなっていた。
 再び金山に登り返し、北の肩に戻った。この先は、迷うことのない稜線歩きが長く続いた。小さなアップダウンがあるものの、適度な運動量というレベルであった。大平森林公園の北側に出ると、下から遊歩道が何か所で上がってくるようになった。天神山は知らずに通過し、東屋が現れると展望が開けた。大平森林公園の溜池を見下ろすことができ、粟ヶ岳や越後三山の眺めを楽しむことができた。守門岳も見えていたが、東に位置するため、見にくくなっていた。
 ゴールの城山も見えているが、まだ距離があった。遊歩道を進んでいくと、小栗山との分岐になり、ここは左の道に進む。小さなアップダウンを繰り返しながら歩いていくと、城山が迫ったところで、一旦下った後に最後の登りになった。
 城山の山頂は台地になっており、中央は草地の広場になっていた。麓に向かう登山道沿いには、石仏が連続的に並べられていた。西国三十三観音が設けられているようであった。登山道は、最後に元町神社の社殿の脇に下り立った。歩き始めの見附市民の森の駐車場は田圃を挟んだ向かいであった。
 今回の周遊は、8kmほどの距離であるが、ほとんどが稜線歩きという特徴的なコースである。お気に入りのコースになりそうである。

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