鳴沢峰から菅名岳

鳴沢峰から菅名岳


【日時】 2018年11月18日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 菅名山塊 【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 鳴沢峰・なりさわみね・880.1m・三等三角点・新潟県
 菅名岳・すがなだけ・909.2m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/馬下
【コース】 登り:五葉尾根 下り:丸山尾根
【ガイド】 無し

【時間記録】 6:25 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、猿和田 経由)=7:00 小山田坂下駐車場〜7:35 発―7:43 丸山尾根登山口―8:16 五葉尾根取り付き―9:16 鹿返道分岐―9:38 鳴沢峰〜9:45 発―10:22 菅名岳〜10:34 発―11:30 椿平―11:57 尾根上―12:14 丸山尾根登山口―12:23 小山田坂下駐車場=(往路を戻る)=13:30 新潟
 菅名山塊は、蒲原平野の東端に阿賀野川と早出川に挟まれ、五頭山塊と川内山塊の中間に位置する山塊である。北より鳴沢峰、菅名岳、910ピーク(三五郎山)、大蔵岳と頂稜を連ねている。美しいブナ林、酒の仕込み水として有名になったどっぱら清水など、手頃に自然と親しむことのできる山である。菅名山塊には、多くの登山道が整備され、周遊コースをとることもでき、下越地区における人気の山のひとつになっている。

 昨年11月に花見山から鳴沢峰に登った際に、しばらく閉鎖になっていた五葉尾根がきれいに整備されているのを見て歩こうと課題になっていた。土曜日は雨で山は休みになったが、日曜日には天気は回復したので出かけることにした。
 小山田彼岸桜樹林駐車場を過ぎた先で林道は通行止めになっていたので、左手の駐車場に車を停めた。朝食をとっているうちに一グループが先に出発していった。
 カーブを交えながら坂を登っていくと砂防ダムの下に出る。手前の広場にはまだ工事のプレハブ小屋が置かれていた。ダムの下で五葉尾根と丸山尾根が分かれるが、五葉尾根へは林道を直進する。五葉尾根は、中越地震の起きた翌日の2004年10月24日に下っただけで、登りに使ったことがない。記憶も全く薄れており、初めての気分で歩くことができた。
 しばらく林道歩きが続くが、落ち葉が積もって車が通った形跡は無かった。カーブを交えながら高度を上げると、沢は遠ざかり丸山尾根の方が近くに見えてきた。一本松駐車場と書かれた古い看板の置かれた広場を過ぎると、落石もあって道も細くなってきた。左から谷が入り込むと、その先で広場になった五葉尾根の取り付きになった。
 五葉尾根の取り付きの急斜面には金属梯子が置かれているが、迂回路として右手の沢奥に向かって登山道が設けられていた。沢奥に斜上してから折り返すと尾根上に出ることができた。鉄梯子を登るよりも安全なコースで、迂回路の方がありがたい。その後は急尾根の登りが続いた。ひと登りすると、右手の斜面に杉林が広がるようになったのは残念であったが、左手には散り残りの紅葉を眺めることができた。大谷山の山頂が、高度が上がっていくことの目安になった。杉林も途切れると、大谷山から続く尾根が近づいてきて合流点まであと僅かと思ってしまうが、実際にはもうひと頑張りする必要があった。きつい登りではあったが、一本登りのせいか、取りつきからは意外に短い時間で終わった。
 この先は記憶も新しい区間となる。急登をもうひと頑張りして鳴沢峰に到着。五頭山塊や飯豊連峰の眺めが広がっており、菅名岳の山頂よりも展望を楽しむことができる。飯豊連峰の稜線は雲に隠されているのは残念であった。山腹は白くなっていないので、今年の雪は遅れているようである。
 鳴沢峰から菅名岳の間には小さなピークの乗り越しがあるが、展望の開ける場所も多く歩きを楽しむことができる。到着した菅名岳の山頂には3組5名がいるだけであった。初冬の貴重な晴れ間であるが、紅葉も終わって登山者は少なくなってしまっていた。
 菅名岳の山頂直下の急斜面では、木の根が落ち葉で隠されて足場に注意が必要で、ペースが上がらなかった。下っていくとブナ林が広がるようになるが、葉が落ちたブナ林も美しかった。
 最後の尾根から砂防ダムへの下りの階段では、足場の木が濡れて滑りやすく、足が下ろせない状態になっていた。僅かな土の部分に足を横にして下ろす必要があるため、一歩ずつの下りになった。足の負担が大きく、途中でひと息つく必要があった。駐車場に戻ると、6台の車が停まっているだけであった。
 丸山尾根の階段は登りに使った方が楽のため、次回は丸山尾根から五葉尾根に回った方がよさそうである。

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