飯谷山

飯谷山


【日時】 2018年10月8日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 会津
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 飯谷山・いいたにやま・782.9m・三等三角点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/柳津
【コース】 野老沢より
【ガイド】 分県登山ガイド「福島県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 6:05 新潟=(R.49、R.252、林道野老沢線 経由)=8:07 奥の院登山道入り口―9:06 飯谷神社奥の院―9:36 飯谷山―10:16 林道登山口―10:26 奥の院登山道入り口=(往路を戻る)=12:30 新潟
 飯谷山は、只見川左岸にあり、柳津町と向き合う山である。麓に飯谷神社の社殿、山頂下に奥の院跡、さらに山頂には石の祠が置かれ、信仰の山になっている。

 連休二日目は台風通過後の強風が残り山はお休み。三日目に西会津の飯谷山に出かけた。小杉山からは2015年7月に登っているが、野老沢からは2013年10月以来ということになる。先回は野老沢の集落から歩きだしたが、今回は車で林道野老沢線に進んでから歩きだすことにした。
 国道から分かれて小巻の集落を過ぎると林道野老沢線が始まる。カーブを交えながら一気に高度を上げると、飯谷山登山道入口に到着する。ここまでは舗装道路で、一車線幅であるが、各所に路肩スペースも設けられて車の運転に特に問題はなかった。登山道入口脇には、駐車スペースもあった。
 新しい登山標識に導かれて登山道に進んだ。最初は林道の一段下を進み、湿地を巻くと、ここには、以前には無かった、飯谷山神社御神田跡と書かれた看板が置かれていた。巻き道を緩やかに下っていくと、水のほとんど無いうがい沢の横断となる。崩壊によって道が少し付け変わっており、崖には鉄鎖が取り付けられているが、登山道がしっかり削られていて問題なく通過することができた。
 巻き道を終えると、尾根沿いの登りになる。周囲にブナ林が広がって気持ちの良い道になる。紅葉の時期に訪れたいと思うブナ林であった。標高600m地点で、杉木立に囲まれ、石の祠が置かれた広場に出る。脇の杉の木には、「飯谷神社旧本殿」の掲示が置かれていた。地形図には、標高510mに鳥居マークと建物の印が書かれているが実際には何もないので、誤りであろうと思っていたので、これですっきりした。ただ、新しく出版された分県登山ガイドでも、地形図の場所をそのまま概念図に載せているのはいただけない。
 ブナ林の中を登っていき、細尾根に出ると、木立が刈り払われた見晴らしに出た、只見川や柳津の町を見下ろすことができたが、木立が延びてきて展望は狭まってきていた。さらに進んでいくと展望図が置かれているが、ここからの眺めは無いので、なぜここにという疑問がわいてきた。この後は、山頂への最後の登りになり、重くなってきた足に力を込めることになった。
 飯谷山の山頂は西側が切り落ち、東斜面は草の生えた泥斜面で、腰を下ろして休める状態ではない。山頂を越した先の木立に囲まれた小広場でひと息つくことになる。この広場で小杉コースと野老沢コースが分かれる。野老沢コースに進むと、ブナ林の広がる幅広斜面で、登山道が落ち葉で隠されているため、ブナの木に付けられたペンキマークを目でおいながらの下りになった。
 尾根沿いの道になって順調に下りを続けていくと、木立の刈り払われた見晴らしが現れた。柳津の町を見下ろし、磐梯山も望むことができたが山頂部は雲に隠されていた。尾根の末端部が近づくと、尾根を北側に外して大きくトラバースした後に折り返すようになった。落石注意の崩壊地の下を通過すると、林道跡に飛び出し、左に曲がってこれを辿ると車道に出ることができる。
 後は車道歩きで車に戻ることになったが、途中には、「とこざ公園」として駐車場とあずまやが設けられている。展望も開けており、星空観察にも良さそうであった。
 紅葉には早い時期とあって、三連休中にもかかわらず、誰にも会わない山であった。

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