鶴城山

鶴城山


【日時】 2018年9月30日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 長岡東山連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 鶴城山・かくじょうさん・227.7m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/栃尾
【コース】 中央公園駐車場より
【ガイド】 新潟の山歩き50選(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:40 新潟=(R.49、R.403、加茂、R.290、森町、R.290、栃尾 経由)=8:02 秋葉トンネル入り口駐車場〜8:25 発―8:50 鶴城山本丸〜8:55 発―9:21 北尾根末端―9:31 林道登山口―9:40 二の丸―10:06 諏訪神社登り口―10:17 秋葉トンネル入り口駐車場=(往路を戻る)=12:05 新潟
 栃尾の町の背後にたたずむ鶴城山は、そこに置かれていた栃尾城の名前で知られている。後の上杉謙信となる14才の長尾景虎は、この栃尾城で初陣を迎えた。長尾為景から家督を継いだ兄の晴景は、病弱で武将としての器量が無いことから中越地方の豪族が反乱を起こし、これに対し、景虎は敵の群がる栃尾城に入り、見事勝利を掴んだという。景虎は、19才の天文17年に栃尾城から春日城に移り、兄に代わって長尾家を相続した。上杉謙信を偲ぶ時、栃尾城は、まず挙げなければならない重要な史跡である。

 鶴城山は7月8日に登ったばかりであるが、「新潟の山歩き50選」に従って歩いたコースは一般的とはいえないものであったため、改めて出かけることにした。台風が接近してきていて山は諦めていたのだが、幸運にも天気はもってくれた。
 今回は、秋葉トンネル入り口の駐車場から歩きだした。この駐車場に設けられたトイレ脇には「栃尾城跡 登り口→」と書かれた標識も置かれていた。岩の鼻橋を渡ると、栃尾城跡への岩の鼻口があったので、ここから登ることにした。表町方面からは何か所かの登り口があるようである。
 民家の裏手に進むと、沢沿いの登りになった。夏草が少し延びていたが、砂防ダムの手前から尾根に取り付くとしっかりした道になった。ただ、丸太の階段登りが延々と続き、汗が噴き出てきた。結局、この急登は、途中で少し休むところもあったが、本丸直下まで続いた。
 右手から登山道が合わさると、すぐ先で二の丸と本丸の間の鞍部に到着した。右折してひと登りすると本丸の広場に到着した。曇り空であったが、白山・粟ヶ岳、川内山塊、守門岳の眺めが広がり、眼下には栃尾の市街地を見下ろすことができた。
 続いて、前回取り付きを見落として歩いていない北尾根に向かった。鞍部から西に一段下りるとトイレがあり、その脇から北尾根への道が始まっている。本丸の下を巻い先で空堀に出て、尾根上に戻ると東屋の置かれた松の丸跡に出た。尾根沿いの下りを続けると、三の丸跡、五島丸跡が次々に現れた。
 緩やかな尾根の下りになると、右下への道が二本分かれたが、直進を続けた。尾根末端に出て、木立の間から林道を見下ろすことができるようになると、登山道は東にトラバースするようになり、100mほど先でようやく林道に下り立った。振り返ると、道があることは判るものの夏草が茂っており、尾根の末端からも離れていて、登山道入口とは思えない状態であった。
 林道歩きで西側の登山口に戻り、本丸・二の丸鞍部へと登り返した。とりあえずニの丸によった後、表町方面へと下った。岩の鼻コースとの分岐を左に進むと、本丸から落ち込む崖下のトラバース道となり、その先で千人溜りの広々とした台地に出た。石道神社と諏訪神社(三光口)の分岐に出て、どちらの道に進むか迷ったが、諏訪神社へと進んだ。緩やかに下っていくと諏訪神社に出て、後は石段を下って表町の車道に出た。ここから駐車場へ戻るのもそう長い距離ではなかった。
 今回歩いた経験からは、登りに使うのは諏訪神社(三光口)が傾斜が緩くて楽で、岩の鼻コースは下りに使うのが適していると思った。

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