能化山

能化山


【日時】 2018年9月29日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 蒲萄山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 能化山・のっけざん・380.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/村上/柏尾
【コース】 焼山コースより周回
【ガイド】 新潟日帰りファミリー登山(新潟日報事業社)、新潟の山歩き50選(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:45 新潟=(R.7、蓮野IC、R.345、荒川胎内IC、日本海東北自動車道、村上瀬波IC 経由)=8:10 間島登山口〜8:57 発―9:27 林道焼山コース口―10:07 能化山〜10:15 発―10:36 林道柳沢コース口―10:44 林道焼山コース口―11:06 間島登山口=(往路を戻る)=13:00 新潟
 能化山は、蒲萄山塊の南部の日本海側に位置する羽越線の間島駅背後の山で、山頂からは日本海と粟島の眺めが広がっている。登山道は、柳沢コース及び焼山コースの二本が整備されていたが、中腹を横断する林道の開設によって、柳沢コースの下半分は廃道化している。

 台風が日本列島に接近しており、雨を免れるのは午前中だけのようである。半日の山を考えて5年振りになる能化山に出かけることにした。村上方面も日本海東北自動車道の無料区間のおかげで行きやすくなっている。
 村上から笹川流れの日本海沿いに走り、間島集落を一旦過ぎたところで踏切を渡って集落の山側に入る。車道が少し高くなった所で路肩が広くなった駐車スペースがあり、ここが登山口になる。以前あった能化山の登山標識や登山届のポストは無くなっており、熊に注意のプレートがあるだけになっていた。
 歩きだす準備をしていると、鉄砲を持った地元の人がやってきたので、挨拶をした。熊だとまずいと思って聞いてみると猿とのことであった。猿の被害を避けるために、周辺の畑には網が被されていた。
 時計周りに歩くことにして、まずは柳沢コースから登りだした。途中で地元の人とすれ違って挨拶すると、刈り払いは行っていないが、登山道はあるのかねと聞かれて。不安が涌いてきた。ひと登りして台地に出ると、キウイの木が植えられているが、放棄状態になっていた。Y字路を右の道に進むと、キウイの棚の先で道が消えていた。以前も耕作放棄地の脇で夏草が茂っていた覚えがあるのだが、踏み跡も見当たらない状態であった。この先に進むのは諦めて引き返すことになった。
 登山口に戻って、焼山コースを確かめることにした。村上側に進んで畑の脇の道に進むと、沢にかかるコンクリート橋があり、渡った先に能化山の登山標識が置かれていた。すぐ先の砂防ダムの堰堤手前で、尾根に取り付き、ひと登りすると緩やかな登りが続くようになった。見晴らしの効かない林の中の道であったが、登山道ははっきりしており、安心して歩ける状態であった。途中の一か所には能化山と書かれた案内板も置かれていた。
 重機が稼働している騒音が聞こえてくると林道に飛び出した。林道を横断した先の登山道も、溝状に掘られてはっきりしていた。昔から木挽き道として使われてきたようである。途中で傾斜がきつくなると、気温もさほど高くはないものの、汗が噴き出てきた。インド旅行後の体力が戻っていないようであった。
 コースが北に方向を変えると、能化山の山頂に到着した。鐘とベンチが置かれ、草も刈られていた。日本海と粟島の眺めが広がっており、間島集落も見下ろすことができた。
 柳沢コースの登山道の状態を見ると、問題なく歩ける状態であったので、この道を下ることにした。林道までは下れるはずなので、下半分が歩けそうにないのなら、林道を歩いて焼山コースに戻れば良い。溝状に掘り込まれた道が続き、順調に下ることができた。
 林道に出てその先をうかがったのだが、登山道は見当たらなかった。林道を歩いて焼山コースに戻って下山を続けた。
 林道の開設によって登山道の状況が変わってくるということは良く見られることである。現在は、焼山コースから登りだして、柳沢コースは林道から上部だけを周回すれば良いということになる。それにしても、この能化山は、出版されたばかりの「新潟の山歩き50選」でも取り上げられている。出版に際して、改めて歩いて確かめたのかと疑いたくなる。掲載地図の赤線も実際と違っているので、このガイドブックから登山道跡を辿るのも難しい。

山行目次に戻る
表紙に戻る