猫魔ヶ岳、雄国沼

猫魔ヶ岳、雄国沼


【日時】 2018年8月4日(土)前夜発日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 磐梯山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 猫魔ヶ岳・ねこまがたけ・1404.0m・一等三角点補点
 雄国沼・おぐにぬま・1090m・なし・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 福島/磐梯山/磐梯山
【コース】 雄子沢川登山口より雄国沼一周
【ガイド】 山と高原地図「磐梯・吾妻」(昭文社)

【時間記録】
8月3日(金) 15:50 新潟=(R.49、会津坂下、喜多方、R.459 経由)=19:15 裏磐梯  (車中泊)
8月4日(土) 4:50 雄子沢川登山口―6:00 雄国沼休憩所―7:12 猫石〜7:18 発―7:40 猫魔ヶ岳〜7:50 発―8:10 猫石―9;26 金石峠―9:34 雄国沼林道入口〜9:50 発―10:12 雄国沼休憩所〜10;20 発―11:25 雄子沢川登山口=(往路を戻る)=15:30 新潟
 猫魔ヶ岳は、磐梯山の西に八方台を挟んで向かい合い、雄国山、厩岳山、古城ヶ峰などとともに古い火山の外輪山を形成している。その中心のカルデラ湖である雄国沼は、福島県では尾瀬の大江湿原と並んでニッコウキスゲの大群落地として有名で、シーズンともなれば、観光客やハイカーで大賑わいとなる。猫魔ヶ岳は、南北からスキー場に浸食されているが、雄国沼にかけての一帯は、自然が良く残されている。

 土曜の午後には家に戻る必要があるため、近い所で標高の高い山ということで、雄国沼から猫魔ヶ岳を登ることにした。
 前夜に裏磐梯に入ったが、夜は涼しく、久しぶりに暑さから解放されて良く眠ることができた。ただ、昼になれば気温は高くなりそうなため、早立ちで歩くことにした。
 朝になって雄子沢川登山口に移動したが、駐車場には他の車は無かった。最近は、ニッコウキスゲの季節には早朝から駐車場は満車になると聞いているので、この差には驚かされた。
 雄国沼への登山道は、雄子沢川に沿って続いている。緩やかに上がっていく道で、林道跡かと思われる幅広なところもある。沢から分かれて登り坂になって木道の敷かれた平坦地に出ると雄国山への登山道との分岐となる。分岐から緩やかに下っていくと、ほどなく雄国沼の休憩所に到着する。
 猫魔ヶ岳へは、休憩所の前から左に進む。すぐ先で堰堤の上に出ると、雄国沼や猫魔ヶ岳の眺めが広がって、足が停まった。朝のすがすがしい空気のもと、青い湖面が広がっていたが、連日猛暑が続いて雨が降らなかったため、水が少なく湖畔に土が露出していた。堰堤の土手には、人工的に植えたものかは判らないが、ヤマユリが群生していた。
 堰堤の先は、雄国沼から分かれて森の中を緩やかに登っていく道になる。途中、何本かの沢を渡るが、深く削られているが水量は少なく、跨ぎ越す程度であった。ようやく傾斜が増すと、ほどなく猫石に到着した。猫石の頂点は尖っていて登れないが、その基部からは雄国沼を見下ろすことができ、その向こうには残雪の筋を残す飯豊連峰が広がっていた。歩き始めは涼しかった気温も上がって汗が噴き出るようになって、水を飲みながらひと休みした。
 猫石の下を回り込んだ先が金沢峠方面との分岐であるが、まずは直進して猫魔ヶ岳に向かった。僅かに下った後に、急な登りが続くようになる。山頂も近づいたところで、下ってくる登山者3名とすれ違った。雄子沢川登山口からの登山者は私がトップだったので、金沢峠方面からであろうか。猛暑のために早立ちの登山者が多くなっている。
 猫魔ヶ岳に到着すると三角点の置かれた広場に出るが、ここは木立に囲まれて展望が無い。その先の岩の露出した地点が、標識も置かれている山頂となる。目の前には磐梯山が大きな姿を見せ、北には檜原湖や吾妻連峰、南には会津盆地の眺めが広がっていた。山頂で休んでいると、八方台方面から人声がしてきた。八方台から猫魔ヶ岳へは比較的楽に登れることから、もう少し時間が経てば、この山頂も賑わうようになるはずである。
 猫石に引き返し、金沢峠への道に進んだ。緩やかに下っていき、途中厩岳山への登山道を分けると、その先で林道跡にでた。ここまでの登山道は良く整備されていたが、林道跡は夏草が延びていた。途中で車の走行可能な林道に出て、金沢峠までは車道歩きを頑張ることになった。
 金沢峠に到着すると、車が一台停められているだけで、人は見当たらなかった。丸太階段で整備された遊歩道を下っていくと、雄国沼湿原に到着した。幅広の木道が整備されており、ニッコウキスゲのシーズンの賑わいがうかがわれた。以前は途中でベンチも設けられていたように思うのだが、無くなっていた。木道に腰を下ろして休んでも、迷惑はかけない状態であったが、日陰が無いと休めない状態であった。花は終わって誰もいない湿原を一周した。
 休憩所に戻ったところで大休止し、雄子沢川登山口へと戻った。ニッコウキスゲは終わっていたが、静かな山歩きを楽しむには良い時期であった。

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