護摩堂山

護摩堂山


【日時】 2018年6月30日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 護摩堂山・ごまどうやま・271m・なし(268.3m・一等三角点補点)・新潟県
【コース】 裏山コースからカントリーコースへ
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田
【ガイ】 なし

【時間記録】 6:00 新潟発=(R.49、茅野山、R.403、矢代田、林道長峰線 経由)=6:45 大沢公園〜7:06 発―7:21 登山口―8:05 護摩堂山〜8:15 発―8:25 カントリークラブコース入口―9:02 登山口―9:15 大沢公園=(往路を戻る)=10:00 新潟
 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。この新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山がハイキングの山として親しまれている。この山には、かつて山城が置かれ、南北朝時代(14世紀)には戦いの場になったと伝えられている。応永の大乱(1423年)では、中条町に拠点を持つ武将中条房資が一族を護摩堂山の要害に分勢し、田上原で守護代の長尾邦景と戦ったという。現在では、本丸跡、お屋敷跡、矢場、空堀跡等の遺構が残されている。山頂一帯にはあじさい園が設けられ、この時期は特に賑わう。

 昨年にカントリーコースから護摩堂山へ登ったが、その後裏山コースというのがあることを知った。アジサイ見物と合わせて、このコースを確かめるために出かけた。
 登山口脇に駐車スペースがあるが、足慣らしを兼ねて大沢公園の駐車場から歩きだした。林道をしばらく歩いた後に、沢に架かる橋を渡った先が登山口になる。登山口の標識は無いので、初めてだと判り難い。橋を渡ってすぐに左の枝沢へと下り、水の少ない沢を跨ぎ越すと、尾根に向かう登山道が始まっている。これが裏山コースである。林道の少し先に進んだところが、下りに使うカントリーコースの登山口になる。
 裏山コースの歩き始めは、ロープも張られた急坂が続く。泥斜面にはステップが切られて、整備が充分に行われていた。ひと汗かいて小ピークに出ると、その後は小さなアップダウンの続く尾根歩きとなる。杉や赤松も生えているが、自然度の高い尾根であった。
 尾根を外してトラバース気味の登りになると、馬場の下で護摩堂山のいっかくに到着した。アジサイ園は花盛りになっていた。アジサイ祭りということで田上町が宣伝していることもあって、早い時間にもかかわらず、登山者も結構登ってきていた。昼にかけては、かなりの混み合いになりそうであった。
 アジサイの写真を撮りながら山頂に登ると、弥彦・角田山に加えて佐渡の山も良く見えていた。気温も高くなっており、梅雨明けを思わせる天候になっていた。
 湯田上温泉へのメインコースを下っていくと、ピンクのユリの花が植えられた園地が現れた。看板にはオトメユリ(ヒメサユリ)と書かれていたが、オシベの先が茶色で、花弁に斑点があって、山百合を品種改良した園芸種のようであった。ヒメサユリが自生する新潟県で、なぜ本物を植えなかったのか疑問が涌いてくる。
 カントリーコースに入ると、再び誰にも会わない登山道に変わった。ゴルフ場を時々見下ろしながら尾根歩きを続けていき、右にコースを変えると林道に下りたって、裏山コース登山口の橋に戻ることができた。
 護摩堂山のメインコースである湯田上温泉コースは、終始林道歩きで、登山の趣には欠けているので、軽登山の気分を味わうのなら裏山コースからカントリーコースへの周回がお勧めである。ただ、登山道の整備は充分に行われているものの登山口に標識はないので、情報を充分に集めてから歩く必要がある。

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