猿毛岳

猿毛岳


【日時】 2018年6月16日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 猿毛岳・さるけだけ・326.7m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【コース】 尾根コースから旧スキー場道へ
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:50 新潟=(R.49、R.403、加茂 経由)=7:50 猿毛口〜8:05 発―9:10 猿毛岳―9:45 スキー場跡登山口―10:18 猿毛登山口=(往路を戻る)=11:20 新潟
 新潟平野の縁に沿って広がる加茂丘陵の南東の角に位置し、加茂川右岸の猿毛の集落の背後にある猿毛岳は、この一帯の最高峰にあたる。猿毛岳とR.290を挟んで向かい合うように、最近閉鎖された冬鳥越スキー場があるが、猿毛岳にもかつてスキー場があり、山中にその跡が見られる。平成10年から11年にかけて登山道が整備され、さらに最近山頂に小屋が建てられて、登山者も多くなっている。

 翌日からモンゴルへ出かけるため、近場の山で済ますことになった。猿毛岳でウリノキの花が咲いているようなので出かけることにした。
 起きた時に降っていた雨も上がって、曇り空に変わった。周回で歩くため、奥の駐車場までは入らず日吉橋を渡った先の空き地に車を停めた。時間が早いせいか、朝方の雨のせいか、奥の駐車場をうかがうと車は無かった。
 川沿いの道を進んでいくと猿毛岳の登山口に到着する。何時の間にか、登山口までの道は舗装道路に変わっていた。ひと登りすると日吉神社が現れ、その脇から登山道が始まる。登山道は階段状に整備されているが、段差の大きい所もあり、脇の泥斜面にステップが刻まれている。猿毛岳は低山ではあるが、階段登りが続くために、いきなり汗が噴き出てきた。ただ、今回はウリノキの花を探しながらのスローペースでの登りになった。杉林の中にウリノキが多く見られたが、時期を逸したようで、花は少なくなっていた。きれいな花が見つかると、小さな花のため撮影も難しく、足が停まってしまった。
 竹林から再び杉林の中の歩きとなり、尾根に出ると雑木林が広がるようになる。尾根沿いにはウリノキはみられず、新緑を楽しみながらの歩きなった。
 猿毛岳の山頂は、山小屋と薪置き場が設けられて、狭い感じになっている。目の前に広がっているはずの粟ヶ岳も雲に隠されていた。
 山頂からは、旧スキー場への道に進んだ。スキー場跡のリフト施設もすっかり草に覆われてしまい、知らなければそのまま通過してしまう状態になっていた。登山道は幅広に刈り払いが行われていた。飯豊見晴らしから杉林に入って下っていくと、その下部で再びウリノキが現れた。こちらも花は終わりかけであった。ウリノキの花の盛りは一週間ほどと短いようである。
 林道に出て、時間もまだ早いので旧スキー場アクセス道を歩くことにした。現地の案内板にも旧スキー場アクセス道が書かれるようになっていた。猿毛集落とは逆に林道を進むと十字路に出て、左に曲がる。道の左手にあるスキー場のコンクリート施設は草に覆われて、トンネル状の突起が飛び出して見えるだけになっていた。道路の道手には、また昔の休憩所であったのか、木造の建物が残っている。以前に起きた猿毛岳の冬季遭難事故でも、このスキー場施設の跡を知っていたなら、ビバークの助けになったのではないかと残念に思う。
 旧スキー場からは、所々未舗装の現在でも車の走行可能な林道が続いた。カーブを交えながら緩やかに下っていくと、最後は猿毛の集会所脇に出る。車までは集落内を抜ける道を少し歩くことになる。車に戻って奥の駐車場をうかがうと、一台の車が入っていた。


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