鳥屋山

鳥屋山


【日時】 2018年4月28日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 北会津
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 鳥屋山・とやさん・586.6m・一等三角点補点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/野沢
【コース】 漆窪より
【ガイド】 分県登山ガイド「福島県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 6:40 新潟=(磐越自動車道、西会津IC、荻野 経由)=8:15 漆窪駐車場〜8:33 発―8:50 登山口―9:27 第一見晴台―10:00 第二見晴台(大夫岳)―10:18 鳥屋山〜10:25 発―10:45 第二見晴台(大夫岳)―11:16 第一見晴台―11:55 登山口―12:09 漆窪駐車場=(往路を戻る)=14:35 新潟
 鳥屋山は、磐越道西会津ICの北の阿賀野川左岸にある里山である。一等三角点が置かれ、山頂からは飯豊や磐梯山の眺めが広がっている。漆窪から始まる登山道沿いにはカタクリの群落が広がっており、4月中旬頃からお花畑を楽しむことができる。

 海外旅行に出かけていて、20日ぶりの山行になった。雪消えや春の花の開花状態が判らなくなっているので、花を期待できる鳥屋山に出かけることにした。鳥屋山は、スノーシュー歩きの定番の山になって今年の正月にも登っているが、カタクリのお花畑を楽しめる漆窪からのコースはひさしぶりになる。
 県境を越して西会津から阿賀川沿いに進むと新緑も色濃くなってきた。漆窪の登山者用駐車場に入ると、山の会の小型バス一台と、乗用車一台が停まっているだけで閑散としていた。カタクリのお花畑の状態に不安がよぎった。
 漆窪からのコースは、集落を抜けてからもしばらく車道歩きが続く。T字路に出たところで、左折するとようやく登山道口に到着する。周辺には数台の車が停められていた。事情が判っている者は、ここまで車で上がってしまっている。登山道を整備している地元の人が、麓に登山者用駐車場として指定しているのなら、ここまで歩いてくるのが筋であろう。
 登山口からは、休耕田の中を登っていく道が続く。アズマイチゲなどの花も多いが、花は下山時に見ることにして登りに専念した。力清水の看板を見ると、その先でカタクリのお花畑に出る。残念ながらカタクリは終わっており、ちらほらと咲いているだけであった。ここで小型バスの一団を追い抜いた。下山時に駐車場から小型バスはいなくなっていたので、この一団は別茶屋登山口へ縦走したようである。漆窪コースは戻りもピークの乗り越しで行きと同じ体力を使うので、車の回送ができるならその方が良い。
 ヘアピンカーブの林道を横断すると、第一展望台への階段登りが続くようになる。ここは毎度息があがることになる。登りついた第一展望台は、飯豊方面に展望が開けているといっても、木立に遮られて、さほど良い展望台というわけでもない。
 第一展望台から先は、小さなアップダウンが続くが、新緑に彩られた尾根歩きは気分も良い。尾根が細くなった所で、阿賀野川の流れと飯豊連峰の眺めが開ける所があり、写真撮影のために足が停まった。
 第二展望台へは、再び階段登りに汗を流すことになる。第二展望台は、飯豊連峰の眺めが広がっており、展望台というにふさわしいピークである。一旦下って尾根道を進んでいくと、早くも下山してきた登山者とすれ違った。この日の登山者は少なく、各ピークで休んでいる者に出会うことも無く歩きの途中にすれ違うだけで、静かな山歩きを楽しむことができた。
 鳥屋山の山頂に到着して、東をうかがうと、磐梯山や吾妻連峰は、春霞に完全に隠されていた。鳥屋山は会津盆地方面の展望が開けているものの、展望を楽しむことができるかどうかは天候次第ということになる。
 小型バスの一行や他の登山者ともすれ違いながら、花を見ながら下りを続けた。カタクリのお花畑に戻ると、高齢者グループが登ってきていた。「山頂はまっすぐでいいか」と聞かれ、結構疲れた様子なので「まっすぐだけど遠いよ」と答えた。「第一展望台まで」というので、そのまま別れたが、長い階段登りを考えるとお花畑の上の林道に出たあたりでお昼にした方が良さそうであった。お花畑から下った先でも、カメラを取り付けた三脚をかついだ者も混じるグループとすれ違った。「カタクリのお花畑は終わっているよ」と声をかけようかと思ったが、黙っておいた。
 カタクリのお花畑は終わっていたものの、キバナノアマナやアズマイチゲなど、新潟ではあまりお目にかかれない花に出会えて、お花見山行の目的は果たせた。

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