樋曽山

樋曽山


【日時】 2008年4月8日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 樋曽山・ひそやま・296.7m・三等三角点・新潟県
【コース】 五ヶ峠より
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦、角田山
【ガイド】 なし

【時間記録】  6:50 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線  経由)=7:05 五ヶ峠入口〜7:35 発―8:02 五ヶ峠―9:00 樋曽山―10:05 五ヶ峠―10:33 五ヶ峠入口=(往路を戻る)=11:30 新潟
 弥彦山と角田山の間に、200〜300mの高さを連ねた丘陵地帯があり、その最高点を樋曽山と呼ぶ。新潟周辺でハイキングの山として人気のある両脇の山に比べ、この山の知名度は低い。最近では、三山縦走路として登山道もしっかりしてきて、訪れる登山者も多くなっている。

 雨の日曜日。家に籠るのもいやなので、山に出かけることにした。簡単な山として樋曽山を選んだ。雪割草もカタクリも盛りは過ぎているが、何かの花は咲いているはずである。五ヶ峠からのコースは、混み合うのがいやでしばらく歩いていない。
 ほたるの里登山口を過ぎて旧道に進むと、通行止めのパイプ柵が道路の半分を塞いでいた。これは自己責任でということかと思ってすり抜けると、林道分岐の先で道路全面を塞ぐ柵が置かれていた。土砂崩れの工事を行っているようであった。五ヶ峠まで歩くとどれくらいかかるかということを知っておくのも良いかと思って、予定通りに樋曽山をめざすことにした。
 30分ほどの車道歩きで五ヶ峠に到着した。角田山のほたるの里コースから五ヶ峠コースへ周回しても、車道歩きは我慢の範囲である。道路は、工事は終わっており全く車の走行には支障の無い状態であった。当然ながら五ヶ峠の駐車場に車は無かった。
 樋曽山への登山道に進むと、雷が鳴り、雪が降りだした。あたりは暗くなり、足元を見るのに注意を払うようになった。道路脇の斜面は段々になっており、短いものの急斜面が現れる。倒木があって新たに登山道が付け変わった所が、どろどろの斜面になっており、足元が定まらない状態になっていた。前日と違ってスパイク長靴ではなく、普通の長靴を履いてきたことを後悔した。
 ひと登りして尾根上に出ると、後は小さなアップダウンの続く道になる。横殴りの雪となって、訓練山行状態になった。霧の掛かった薄暗い林は、幽玄といった風情があった。歩くうちに雷雲も通り過ぎて薄日がさすようになって、ウグイスの声も聞こえてきた。カタクリは盛りを過ぎたとはいえ、まだお花畑を楽しむことはできる状態であった。白のイカリソウがそこかしこに咲いており、主役の座を奪おうとしていた。
 昔と違って、登山道もしっかりしており、枝道の入口には木の枝が横にして置かれており、迷う心配も無くなっていた。草付き脇の急な泥斜面を滑らないようにロープの助けもかりながら登りきると、樋曽山到着となる。一時あった樋曽山の山頂標識は無くなっており、地面すれすれに頭を出している三角点を見落とすと、そのまま先に進んでしまうことになる。三角点の頭に塗られた緑のペンキもはげてきたならしくなっていた。この三角点に塗られたペンキを見ると、不愉快な思いが涌いてくる。
 帰りは、イカリソウの写真を撮りながら歩いた。五ヶ峠に戻ると、5台の車が停められていた。パイプ柵をずらして入ってきたようである。柵をずらして車を進めるか歩くかは、個人の判断の問題である。
 ほたるの里コースの駐車場には数台の車が停まっているのは想定内であるが、長野県と群馬県ナンバーの小型バスがあったのには驚かされた。悪天候は別にして、花を目的にやってきたのであろうが、今はもう遅すぎる。

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