八方台

八方台


【日時】 2018年4月1日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 長岡東山
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 八方台・はっぽうだい・567.7m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/栃尾
【コース】 軽井沢より森立峠経由
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:00 新潟=(R.49、R.403、加茂、R.290、森町、R.290、栃尾、北荷頃、一ノ貝 経由)=7:50 軽井沢除雪終点〜8:15 発―8:55 森立峠―9:27 マイクロウェーブ―9:55 八方台〜10:30 発―11:00 マイクロウェーブ―11:47 軽井沢除雪終点=(往路を戻る)=13:40 新潟
 八方台は、長岡東山の丘陵地帯北部にあり、山頂下の台地一帯は八方台いこいの森として整備されている。八方台へは森立峠から車道が通じているが、長岡方面からの登山道も整備されている。
 
 金曜日に春の花を見たので、次は雪山。そろそろフキノトウも気になる。林道歩きのある山を考え、八方台を登ることにした。ここのところ、八方台はスノーシュー歩きで登っているが、今年は豪雪のために東山方面に出かけることができなかった。
 八方台へは幾つものルートが考えられるが、八方台いこいの森への道を歩いたことがない。車道歩きが続くが、雪融けの進んだ路肩でフキノトウが期待できそうである。
 栃尾に到着すると雪はほとんど消えていたが、北荷頃から先はどんどん高度を上げていくことになり、予想に反して一面の雪原が広がるようになった。八方台いこいの森へ通じる車道入口に到着しても、その入口が判らなかった。雪原を歩いていけば、車道に乗ることはできそうであったが、今回は断念することにした。
 第二案としていた森立峠経由の林道歩きを行うことにした。スノーシュー歩きでは距離が長くなるので、森立峠経由では歩いていない。いつものように、森立峠入口の除雪終点に車を停めた。スノーシュー歩きでいつも使う尾根は、地肌が見えていた。雪の上に乗ると、古いつぼ足とスノーモービルの跡が見られた。雪は少し柔らかいものの、つぼ足で充分な状態であった。気温が上がると潜るようになる可能性もあるので、スノーシューを持っていくことにした。
 まずは北に向かって緩やかな登りを続けた。路肩の雪融け部を見ながら歩いていると、フキノトウが頭を出していた。一か所で5個ほどであったが、その後も採りながら歩いていると、フキミソを作るに十分なだけは集まった。車道が左にカーブすると、北側に「長岡レクリエーション公園」があった。一面の雪原でどのような施設があるのか判らなかった。
 西に向きを変えると、森立峠に到着した。八方台への林道の入口は長岡側に下った先であったので、脇の雪原を登って林道に出た。ほぼ平坦な林道を歩いていくと、「森立峠 見送り地蔵」と書かれた看板があり、その脇に地蔵の絵が彫り込まれた石碑が置かれていた。守門岳の眺めが広がり、軽井沢の集落を見下ろすことができた。地図上で、歩き始めの分岐から沢沿いに上ってきた実線が交わる所であった。
 その先で林道脇の斜面の雪が落ちたデブリが林道を覆っており、スノーモービルは引き返していた。歩いて通過するのに問題は無かったが、深雪の状態だと、谷に向かって落ち込む斜面になっている可能性がある。その場合は、見返り地蔵付近から尾根通しに登って、510m点に出た方が良さそうである。ヘアピンカーブを越すと、右手に「森立旧道コース」の標柱が置かれていた。
 マイクロウェーブ施設のある高台に出て、この先は歩いた区間になる。ここからは、見晴らしコースが成願寺へ下っている。長岡側から八方台へ登ったのは2002年5月で地震の前のことなので、再度歩く必要がある。
 緩やかに下っていくと、前方に八方台の台地が見えてくる。最後の登りは、林道から外れて尾根通しに進んだ。ひと登りで台地状の八方台に到着する。所々雪が融けており、三角点と展望台が現れていた。
 鋸山を眺めながら奥に進んでいくと、東の崖の縁にベンチが並んでいるのに目が留まった。崖の縁に出ると、いこいの森の施設が眼下に見下ろすことができた。池の氷も融け始めてうろこ状に浮いていた。目の前に大きく広がるのは守門山塊であるが、その手前には、大平山が台地状の山頂を見せ、五百山へと尾根を延ばしていた。粟ヶ岳や川内山塊の山々も眺めることができ、八方台に相応しい展望台であった。
 展望を楽しみながら来た道を引き返した。森立峠付近でスキーを履いた二人とすれ違った。スキーにも良いコースであるが、時間的に見て、八方台までは行かないつもりなのかもしれない。
 八方台は、車で上がれることから、一般的には登山の対象になっていないが、それだけに静かな歩きを楽しむことができる。昔ながらの道も多く、一度集中して歩いてみる必要がある。

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