弥彦山、多宝山

弥彦山、多宝山


【日時】 2018年3月30日(金) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 弥彦山・やひこやま・634m・無し・新潟県
 多宝山・たほうざん・633.8m・一等三角点本点・新潟県
 雨乞山・あまごいやま・318m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【コース】 猿ヶ馬場から妻戸尾根周遊
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:00 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線 経由)=7:00 猿ヶ馬場〜7:35 発―9:13 弥彦山―10:04 多宝山―10:46 弥彦山―12:00 八枚沢登山口―(12:35〜12:55 昼食)―13:22 猿ヶ馬場=(往路を戻る)=15:00 新潟
 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。山頂へのロープウェイや山岳道路によって観光地化が進んでいるが、一歩脇に入れば自然は良く残されている。

 土曜に仕事があるため、金曜を休みとして山に出かけることにした。平日に歩けるなら、土日には混み合う山ということで八枚沢登山口から弥彦山を登ることにした。
 早めに目が覚めてそのまま家を出たため、早い時間に弥彦に到着してしまい、花が開くのを待つ必要があった。予定変更で、猿ヶ馬場から歩きだして、弥彦山を登った後は妻戸尾根を下り、八枚沢登山口から登り返すことにした。これならば、花の期待できる区間を太陽が充分昇った昼間に歩くことができる。
 弥彦スカイラインは、3月31日までは冬季閉鎖で、頑丈な柵で閉ざされていた。路肩のスペースに車を寄せて停めたが、日本海側への通り抜けもできないため、他の車も現れなかった。
 猿ヶ馬場から雨乞山への登りはきついので、帰りに通ることにして、少し車道を歩いた後に、北西部の鞍部から登山道に上がった。登山道の両脇はカタクリのお花畑が満開状態になっていた。写真を撮りながらの散策モードの歩きになった。さすがに平日ということで空いており、途中で追い抜いていった登山者も二人だけであった。
 花の撮影に専念していたためか、意外に早く裏参道の合流点に到着した。この先が意外にきつく感じられた。能登見平を過ぎて妻戸山分岐を過ぎると残雪が現れた。深い踏み抜き跡もあり、脇の土斜面はどろどろ状態で、最後の登りは足元に注意が必要であった。  弥彦山の山頂からは、日本海の海岸線や寺泊を見下ろすことができたが、春霞で遠望はきかなかった。山頂で休んでいる者も三人ほどで、静けさが広がっていた。
 時間も早いので、多宝山まで足を延ばしておくことにした。角田・弥彦山塊の縦走は、車の二台が用意できましと行えないが、細切れの山行でも良いので、地図上のGPSによる赤線をつなげておきたい。
 弥彦山からロープウェイ山頂駅方面へ下っていくと、観光客が登ってくるのに出会った。雪も残っており、歩くのに苦労していた。表参道は閉鎖になって、登山道入口にロープが張られていた。車道に下ると、道路整備の作業員が集まって開通のための作業をしていた。大平園地からの下りや多宝山への登りでも雪が残っていた。多宝山からの戻りは、大平園地への登り返しを避けて、車道歩きで戻った。
 弥彦山に戻り、妻戸尾根へと向かった。雪割草を期待していたのだが、群落状態の花は少なく、カタクリに主役が移っていた。妻戸尾根は急坂が続くために下りに使うことが多いのだが、途中ですれ違った数組の登山者は、一様に疲れた顔をしていた。
 小ピークを越した先の最後の急坂は、階段状に整備されていた丸太が外れて、鉄の杭だけが残っているので、余計に歩きにくくなっていた。
 八枚沢登山口からは再び急登に耐えることになった。この登りを最後に持ってくるのはやはりきつい。傾斜が緩むと、カタクリを眺める余裕も出てきた。雨乞山への登山道に入ったところで、カタクリの花に囲まれて昼食をとった。
 弥彦山方面からだと、雨乞山への登りはさほどきつくはなく、ひと登りで林道に飛び出して、これを辿ると雨乞山に到着する。以前あったNTTのアンテナ施設は撤去されて空き地が広がっていた。雨乞山からの下りでも所々にカタクリのお花畑が広がって、楽しませてくれた。
 雪割草からカタクリへと、春の移り変わりは早い。

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