古道山

古道山


【日時】 2018年3月21日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 会越国境周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 古道山・ふるみちやま・437.7m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/安座
【コース】 越後上川ゆとりの森
【ガイド】 新潟の低山藪山(白山書房)

【時間記録】 6:05 新潟=(R.49、上川、七名 経由)=8:15 越後上川ゆとりの森〜8:40 発―9:21 稜線分岐―9:45 古道山〜9:53 発―10:19 稜線分岐―10:52 越後上川ゆとりの森=(七名、上川、津川、R.49、安田、R.290 経由)=12:30 新潟
 古道山は、上川村の福島県西会津町との県境近くにあって、七名の集落と柴倉川を挟んで対峙する山である。東山麓一帯には、越後上川ゆとりの森が設けられ、わらび園が広がっている。

 雪割草開花の便りも伝わってきたが、冬に逆戻りの寒さになった。花は後日として、短時間に登れる雪山ということで古道山に出かけることにした。この山も先回登ったのは2005年3月なので、時間がかなり経っている。
 丸淵集落の先で柴倉への道から分かれて棒目貫への道に進み、柴倉川を渡るとその先が越後上川ゆとりの森である。13年ぶりということで、以前は駐車場があっただけだと思うのだが、新しい建物ができて周囲の状況が違っていた。道路を挟んで山と反対側にはわらび山荘があり、その脇から延びる道路は川の対岸にある建物へと続いているようであった。この分岐に車を停めて歩き出した。
 山裾にはわらび園の入場を設けた管理棟があり、その脇の1mほどの高さの雪壁から雪原に上がった。わらび園の看板を見ると、開園は5月21日からのようで、一人2000円とあった。13年間料金が変わっていないのは良いとして、家族でわらび採りができる料金ではない。
 管理棟付近は急な壁になっているので、一旦来た方向に戻るように雪に埋もれた遊歩道を進む。ひと登りすると雪原になったわらび園と登りに使う尾根が見えるようになる。わらび園の上部で尾根に乗ることにして、雪原に足を進めた。雪原にはスキー、ワカン、スノーシューの跡が見られた。わらび園は、曇り空で凹凸が判り難い状態で、ところどころ窪地や溝があるため、コースを考えながら登る必要があった。
 標高330m付近で尾根にのり、細尾根をひと登りしたところで、スキーのトレースの最高点になった。わらび園はスキーゲレンデとして使われているようであった。振り返ると、一面に広がる雪原を見下ろすことができ、大倉山と土地倉山の眺めも広がっていた。
 その先で杉林が広がってくるが、スノーシューはわらび園の雪原へと下っていった。これはわらび園内でスノーシュー歩きを楽しんだもののようである。わらび園は、様々な楽しみ方に使われているようであった。その先は古いワカンの跡のみになった。
 傾斜もきつくなり、冷え込みで雪も固くなっていたので、アイゼンを付けた。杉林を抜けると細尾根の急登になって南北に延びる尾根に飛び出す。この合流点手前は、距離は短いものの痩せ尾根の急登になるので注意が必要である。
 尾根合流点からは、前方に440m小ピークから北に尾根が延びるのが見えて、そちらに進みたくなるが、古道山へはすぐ右折して緩やかに下ることになる。その先は小ピークを乗り越えていく歩きが続く。方向は細かく変わるが、尾根通しに歩いていけば迷う心配は少ないであろう。
 幅広尾根になった440mピークに到着すると、ここが山頂のように見えるが、左に下った先の小ピークが古道山である。古道山の山頂は木立に囲まれて展望は閉ざされている。古道山の魅力は、この山頂というよりはワラビ園の雪原歩きといって良い。
 尾根上の分岐まで戻り、その付近に咲いていたマンサクの花の写真撮影を行い、わらび園へと下った。

山行目次に戻る
表紙に戻る