三本ぶな山

三本ぶな山


【日時】 2018年3月18日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 東山連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 三本ぶな山・さんぼんぶなやま・576m・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【コース】 杜々の森より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:05 新潟=(R.49、R.403、加茂、R.290、森町、R.290、栃尾、西野俣 経由 経由)=7:40 杜々の森〜8:10 発―9:19 606.5mピーク〜9:25 発―9:40 三本ぶな山〜9:54 発―10:19 606.5mピーク〜10:40 発―11:30 杜々の森=(往路を戻る)=13:40 新潟
 長岡東山連峰の東の長岡市(旧山古志村)と魚沼市との境界部には、600m程の標高を持つ山塊が広がっており、地図には、尖山、談合山、三本ぶな山といった山名が記載されている。一般的な登山者への知名度はほとんど無いが、北山麓にある杜々の森は百選に選ばれた名水で知られている。

 土曜の午後から天気は回復し、日曜は晴の予報が出た。土曜に登った白太郎山の展望がぱっとしなかったことから、日曜日に登るべきだったと後悔したが、踏み跡いっぱいの雪山は、感じは良くない。日曜日の晴を有効に使うべく、展望の山を考えて三本ブナ山に出かけることにした。三本ブナ山は2016年2月に登ってそう時間が経っているわけでもないが、山古志の残雪の状態を知りたかった。
 栃尾を過ぎて西谷川沿いに進むと、車道脇の雪の壁も高くなった。しかし、大平山の斜面を見ると、雪が落ちて茶色い地肌が目立ってきていた。杜々の森までの道は幅広で、駐車場も除雪されていた。雪は締まってつぼ足で歩ける状態であったが、気温が高くて緩みそうなため、スノーシューを持っていくことにした。
 杜々の森の入口は、湧水見物の観光客のものか、雪を踏みぬいた穴が数多く空いていた。雪に埋もれた林道に進み、ひと登りすると、公園施設のドーム状の建物が雪原にたたずむのを見下ろすことができた。その周囲は池になっているようであった。雪が柔らかいと林道をショートカットしながら登っていけるのだが、雪も固くてキックステップも効かないので、忠実に林道を辿った。
 杉林を抜けると、広々とした雪原に出る。この先で林道をカーブして高度を上げ、ひと登りして右にカーブする453点の脇から杉林に入った。ひと登りで窪地の縁に出て、左手の尾根に取り付く。戻りの際には、西に窪地を辿ると、緩やかな下りで林道に飛び出した。こちらの方が急登がないので、林道をもう少し辿ってから取り付いた方が良かった。
 この後は緩急を繰り返すことになって、細かく方向を変えることになった。昨日あたりのものと思われるスキーのトレースがあり、これと離れたり合わさったりしながら登ることになった。このトレースは、結局、三本ぶな山まで続いていた。先回も三本ぶな山までスキーのトレースが続いているのを見たので、常連がいるようである。
 606.5mピークへの最後の登りにかかる所では傾斜がきつくなるので、トラバースして東の尾根に移った。杉林をかすめて登った先で、最初の目的地である606.5mピークに到着する。606.5mピークは名前が無いのが残念な展望ピークで、長岡東山連峰や谷川連峰、越後三山の眺めが広がっている。まずは写真を撮ってから三本ぶな山に向かった。
 606.5mピークからは二本の尾根が落ち込んでいるが、西側のものは林道の切通しに出てしまうので、東側の尾根を下る。見通しの効かない杉林の中を東に進むと崖の縁に出て、後は尾根沿いに下って行けばよい。途中、守門山塊、浅草岳、毛猛山塊の眺めが広がり、撮影のためにしばしば足が停まってしまった。
 尾根は自然に林道に合流し、平坦な幅広尾根を進むことになる。三本ぶな山は、地図に名前が載っているものの、明瞭なピークではなく、マイクロウェーブ施設があるのが見印になっていた。歩いていてもマイクロウェーブの塔が見えてこないのでおかしいなと思ったら、山頂に合わせてセットしていたGPSのルート終点に到着した。驚いたことに、マイクロウェーブ施設は撤去されて、雪原が広がっていた。山中の人工物は無いにこしたことはないのだが、周囲から三本ぶな山の目印になっていた施設が無くなっているのは、戸惑ってしまう。
 雪も緩んできていたので、スノーシューを履き、周囲の林をひと回りしてから606.5mピークに引き返した。606.5mピークに戻ったところで、大休止して、写真撮影を改めて行った。雪山は、昨日の白太郎山のように大勢が登ってくる山よりも、独り占めの山の方が楽しい。
 下りは、急斜面ではスノーシューがめり込まずに滑りやすく、足も疲れた。そろそろスノーシューのシーズンも終わりで、予備装備のワカンに変えた方が良さそうである。

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