白太郎山

白太郎山


【日時】 2018年3月17日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 朝日連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 白太郎山・しろたろうやま・三等三角点・1003.1m・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/朝日岳/徳網
【コース】 徳網登山口より
【ガイド】 無し

【時間記録】 5:35 新潟発=(R.7、三日市、R.290、大島、R.113、小国 経由)=7:40 五味沢登山口〜8:05 発―9:27 766m点―10:20 白太郎山〜10:35 発―11:07 766m点―12:02 五味沢登山口=(往路を戻る)=14:15 新潟
 白太郎山は、朝日連峰の登山口の一つである五味沢地区にあり、荒川を挟んで徳網山と向かい合う山である。豪雪地にあって山頂まで幅広尾根が続いていることから、山スキーに人気の山になっている。山頂からは祝瓶山をはじめとする朝日連峰の眺めが広がっている。

 雪山として人気の高い白太郎山に登ろうと思っていたが、延び延びになっていた。昨年に山形百名山なるものが選定されて、この白太郎山も登山道が無いにもかかわらず含まれることになった。今後白太郎山の登山者も増えるはずなので、出かけることにした。
 雪も締まってきており、アイゼンも必要だろうと思って、スノーシューと両方の装備を持っていくことにした。
 小国から五味沢に向かうと、道路脇の雪の壁も高くなった。徳網山の登り口のある樋倉を過ぎ、荒川の左岸に移ると、民家の建物が二軒あり、その間に沢が流れて、その左岸側が登り口になる。事前にネットでGPSのログの載っている山行報告を見て、GPSにコースを設定してあったが、車道から雪原に上がるためのステップが付けられており、登山口であることが確認できた。
 登山の準備をしていると、二人連れの車がやってきて、ここがはくたろうやまの登山口ですかと尋ねてきた。山の読みに一瞬戸惑ったが、初めての山なのでたぶんそうとしか答えられない。登山道の無い山なら、地形図を見て自分で判断して欲しい。さらに新潟の山の会のマイクロバスまでやってきた。先頭で歩きだしたが、後ろから他の登山者が追ってくるとなると、追い抜かれるのもいやと頑張る必要があって、落ち着かない登山になってしまう。
 雪原に上がると、古いワカンの跡が続いており、コース判断はこれに従うことになった。山裾は急な斜面になっており、昨日からの冷え込みで雪も締まっており、アイゼンを付けることになった。ただ、ピッケルを使うほどの難所は無く、二本ストックで充分であった。
 急斜面を登った先は杉林の広がる幅広尾根になっていた。それを抜けると、気持ちの良いブナの疎林になった。時おり傾斜が増す所もあったが、歩きやすい幅広尾根であった。  766m点で尾根は左に曲がるが、谷越しに白太郎山の山頂を望むことができた。山頂まで幅広尾根が続いて、悪場は無いようであった。白太郎山の山頂が近づいてくると、木々に霧氷が付くようになった。風も冷たく、一旦脱いだ帽子を被ることになった。
 白太郎山の山頂は、ドーム状の雪原になっていた。祝瓶山が目の前に鋭い山頂を突き上げているのがまず目に入った。ただ、小雪も舞う天気で、ベール越しのように霞んでいるのは残念であった。朝日連峰も稜線部は雲に覆われていた。天気はしばらく回復しそうにないので、登ってきた二人連れと入れ違いに、写真を撮りながら下山することにした。
 下りの途中、マイクロバスでやってきた一団とすれ違ったが、ワカン、スノーシュー、スパイク長靴、つぼ足とばらばらの装備であった。結構急な所もあって、アイゼン無しで良く登ってきたものだと驚いた。山の会となると、事故が起こった時に、まず装備が適切であったかと責任問題になるのではないだろうか。さらに山スキーヤーのグループ、単独行にもすれ違った。白太郎山は人気の山であることを確認できた。
 標高800m付近で足が潜るようになったので、太陽も昇って雪も緩んできたと思ってスノーシューを履いた。せっかく背負ってきたスノーシューでもある。766m点を過ぎた先の急斜面にかかると、雪が固くなってスノーシューでは滑りそうになり。再びアイゼンを付けることになった。標高の低い所は、雨で一旦雪が融けて、それが冷え込みで固く締まったようである。そろそろスノーシューも終わりの季節のようである。
 杉林から最後の急坂に移る所は見失わないように注意が必要であるが、大勢が歩いたためにトレースもしっかり刻まれていた。
 今回は雪山シーズンも終盤でアイゼン歩行になったが、次回はスノーシュー歩きで登るシーズンに訪れよう。

山行目次に戻る
表紙に戻る