笠峰

笠峰


【日時】 2018年3月3日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山名・よみ・高・三角点・県名】 
 笠峰・かさみね・483.8m・三等三角点・新潟県
【コース】 上高柳より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/越後白山
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:25 新潟=(R.49、亀田、R.403、加茂 経由)=7:30 上高柳バス停〜6:55 発―7:50 鉄塔―8:40 笠峰〜9:20 発―9:50 鉄塔―10:34 上高柳バス停=(往路を戻る)=11:40 新潟
 新潟平野の縁に沿ってひろがる白山・粟ヶ岳山塊は、白山から宝蔵山、さらに鞍部の橋立を経て、権ノ神岳から粟ヶ岳に続いている。橋立への麓からの登山道としては、上高柳と小乙からの道が利用されているが、橋立から西に延びる稜線が二つの集落を隔てている。この稜線上にある483.8mの三角点ピークは、地図には山名は記載されていないが、笠峰と呼ばれている。

 中米旅行から戻ってきて、豪雪の後の様子が判らなくなっているが、晴天も巡ってくるようなので、展望の山として笠峰に出かけた。笠峰へは最近は小乙から三回登っており、以前の定番コースの上高柳からは2008年2月以来の10年ぶりということになる。
 いつものように上高柳バス停の広場から歩きだした。その先は民家前の路上駐車になってしまう。高柳川にかかる橋を渡り、民家の間を抜けると、林道が始まっている。民家の脇は除雪してあったが、林道に積もった雪は身の丈を越えていた。なんとか上がって、スノーシューを履いた。
 雪の表面はしまっていたが、時々モナカ状に中が柔らかいところがあった。それでも雪の状態は2月とは大違いで、春の気配を感じることができた。杉林の中の林道をカーブを交えながら登っていくと、途中から古いワカンの跡が現れた。高柳川に架かる橋が上流に無ければ上がってこれないので、確かめる必要がある。
 尾根上に出たところでT字路になると記憶していたのだが、緩やかに下っていく林道が新しくできていた。尾根沿いに登っていくと最初の目標地の鉄塔下に到着した。その先の333mピークを越えると、僅かな下りの後に急な登りになる。細尾根沿いに登っていくと幅広尾根に出て、ひと息入れることができた。その先でもう一か所傾斜が増すところもあるが、雪も締まっており難無く越すことができ、笠峰に到着した。
 笠峰の三角点設置部も展望が良いのだが、その先のピークまで進んだ。尾根が急に落ち込む縁からは、遮る物のない展望を楽しむことができる。昨晩の新雪のおかげで、山の白さも増していた。宝蔵山から権ノ神岳、粟ヶ岳に至る山の連なりを一望でき、その右手には守門岳が荒々しい火口壁を見せていた。振り返ると米山、国上山、弥彦山、角田山なども眺めることができた。今年の雪割草は遅れそうである。腰を下ろして大休止にした。青空のもと、雪山の眺めを楽しむことができるのは幸せとしか言えない。雪の状態も良いので、下山も楽であった。
 このような快晴の日に、難しいところも無く登れる展望の山にもかかわらず、他に登ってくる者はいなかった。帰りの途中、猿毛岳の前を通ると、何台もの車が停まっており、相当な人数の登山者が入山しているようであった。

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