雷山

雷山


【日時】 2018年2月10日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 雷山・いかづちやま・377.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津、加茂/村松、越後白山
【コース】 尾根コース
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:55 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=9:55 郵便局前路肩〜9:35 発―9:46 永谷寺―10:06 一合目登山口―11:13 雷山〜11:37 発―12:12 一合目登山口―12:28 永谷寺―12:40 郵便局前路肩=(往路を戻る)=14:10 新潟
 雷山は、早出川と仙見川に挟まれ、菅名山塊の不動堂山と白山に向かいあう、川内山群の入口にある山である。この山頂には雷城と呼ばれる山城が築かれ、早出川の対岸の福連寺山の福連寺城との間の争いにまつわる、「東光院物語」という、若君と姫君の悲恋の伝説が残されている。この伝説の舞台となっている麓の永谷寺(ようこくじ)には、「おぼと石」という伝説のまつわる史跡も残されている。最近、登山道が整備され、さらに山小屋も整備されて、登山者も多くなってきている。
>  日曜日から北陸方面は記録的な大雪に見舞われ、福井の国道8号線では車1500台が立ち往生し、自衛隊も出動したが、終息までに60時間以上を要した。新潟の雪はそこまではいかなかったが、雪が降り続け、毎朝雪かきに汗を流すはめになった。
 土曜日の午前中は天気が回復して山に行ける状態になったが、幹線道路は除雪がされていても脇道は圧雪状態で通過が難しそうである。幹線道路だけを走っていける山として雷山を選んだ。雷山の登山口である永谷寺への道は細いので、雪の季節は川内集落の郵便局前の広い道路に路駐して、そこから歩くことにしている。
 道路の凍結を避けるため、朝食をとってから家を出た。新津までは、乾いた路面で快調にドライブできたが、新津から村松まではところどころ圧雪状態になって、気を使う運転になった。村松で290号線に出て村松公園に曲がろうとすると、除雪のために通行止めになっていた。少し進んで日の出町交差点から回り込んだが、雪が厚く残っているところに轍や凸凹ができており、車は大揺れになった。通行止めにするならば、迂回路の除雪をまずやっておいて欲しい。この通行止めは帰りもまだ続いていた。
 途中、何か所かでひやりとする場面もあったが、なんとか川内集落に到着して、除雪すみの広い通りに車を停めた。
 スノーシューをザックにくくりつけて、まずは永谷寺を目指した。集落内の道は路面が凍結しており、足元に注意が必要であった。永谷寺の入口からの石段は雪に覆われていたが、本堂への車道は水が流されて雪が消えていた。雷山への林道の入口には車が一台停められていた。先行者のトレースができていたが、雪に足を踏み入れると潜るので、スノーシューを履いた。雷山も登山者が多くなってつぼ足で歩けることもあるようになっているが、連日の大雪の後ということで、雪を踏み固めながらの登山になった。
 歩き始めで杉の倒木が二本現れたが、くぐるのには問題はなかった。先行者はワカン歩きでトレースもしっかりできているので、スノーシュー歩きにさほどの苦労は無かった。砂防ダムの脇を過ぎると谷の二俣になって、ここが一合目登山口になる。杉林の広斜面を大きくカーブを交えながら登っていくと、前方を歩く登山者が目に入った。
 尾根に出てもうひと登りした所で、休んでいる3人組に追いついた。ラッセルのお礼をいって、ラッセルトップにたった。本当はここらで休みたいところではあったが、ラッセル交代を避けていると思われるのがいやであった。急斜面を一か所登りきったところで後ろから追いついてきたので、トップ交代した。雪も締まってきており、一人でも登りきれる状態であったが、人の後の方がやはり楽である。
 見晴らしから再びトップに立って、ロープも張られている急坂を登りきると、山頂下の台地に出る。この先の急斜面は夏道が完全に埋もれていたので、トップ交代した。先行のグループは山小屋の運営関係者で、道付けにやってきたようである。適当な所を歩いてトレースを付けてしまってはまずい。小屋との分岐から最後の急坂を登ると、台地状の雷山の山頂到着になる。
 晴天になって、期待以上の展望が広がっていた。菅名山塊は半分が木立に隠されているが、その右手にはマンダロク山から日倉山、日本平山へと続く稜線。その手前には権現山が三角形のすっきりした姿を見せている。その右手には木六山から銀次郎、銀太郎、五剣谷岳への連なり。南には神戸山と白山が大きく広がっている。雪に埋もれたベンチに腰を下ろして大休止にした。
 展望に満足して山を下った。雷山は次第に登山者も多くなっているが、まだ菩提寺山や猿毛岳ほど混雑はしないところが良い。

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