大山

大山


【日時】 2018年2月3日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 守門岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 大山・おおやま・484.3m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/光明山
【コース】 大谷ダムより
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟=(R.49、R.403、加茂、R.290、R.289 経由)=8:12 大谷ダム〜8:40 発―11:10 大山〜11:40 発―12:50 大谷ダム=(往路を戻る 経由)=14:30 新潟
 下田村から会津の只見へ抜ける国道289号線が、景勝地八木鼻を過ぎていよいよ山間部に入ろうとするところに、大谷川をせきとめてできた大谷ダムがある。大山は、この大谷ダムの左岸にたたずむ山である。山域としては、守門岳の北に位置する山であるが、大谷ダムを挟んで川内山塊と向かいあっており、絶好の展望台になっている。

 先週は強烈な寒波が襲って、道路にも雪が積もる状態になった。さらにインフルエンザかどうかは判らないが風邪をひいてしまって、山はお休みになった。ようやく道路も乾いた状態になって、晴天も巡ってくるようなので、山に出かけることができた。
 新潟の冬では貴重な晴れ間を有効に使おうと考え、展望の山ということで、大山に出かけることにした。定番の山と思っていたが、少し間が開いて8年ぶりということになる。
 天気予報通りに快晴の朝になった。下田に到着して五十嵐川沿いの道に進むと、川霧が立ち込めて徐行運転になった。笠堀ダムとの分岐から先は、除雪車が早朝に通ったようで、雪の塊が道路に散乱していた。ダムの堰堤の少し先で、国道289号の除雪は終了していた。2mを越える雪の壁ができていた。まずは、どのように雪原に上がるかを考える必要があった。場合によっては、車に積み込んでいるスコップで階段を作る必要もある。幸い、終点部の角に斜めに積みあがった雪があり、雪原に上がることができた。
 朝のコーヒーを飲んでから歩きだした。雪原に上がると、国道289号に沿って踏み跡が続いていた。つぼ足で歩けるかと思ったが、数歩ごとに沈むのでスノーシューを履いた。白く染まったダム湖が青空のもとに輝いていた。踏み跡をしばらく辿った後に、桂沢橋手前にある小屋から山に取り付いた。踏み跡を外すと、さっそく吹き溜まりの深雪に悩まされることになった。小屋の裏手から杉林に入ったところで、スノーシューに延長版を取り付けた。2月に入れば雪も落ち着いてくるのだが、ここのところの低温で積もった雪が固まらないままになっている。木立の下で雪の表面が凸凹になっているところは雪は固めであったが、まっさらな雪原は底なし沼状に足を踏み出すのにも苦労した。歩き始めで、途中敗退かと弱気も出てきた。
 小屋の背後から取り付いてから右手の尾根を登っていくと、傾斜がきつくなるので、左手の窪地から回り込んで再び尾根に戻った。その先もしばらく細尾根の登りを頑張ることになる。中間部の杉林に出るところでは、この日の雪の状態では傾斜がきつすぎて、右手の尾根にトラバースしてから登った。
 中幹部の杉林の台地では、雪が締まっており、しばらくぶりに楽に足が出るようになった。台地から細尾根に変わるが、ここは杉の枝が延びていて、避けながらの登りになった。杉林を抜けると、目の前に大山の山頂が迫るが、正面突破は傾斜があるので、窪地を下ってから右手の尾根に移動した。尾根に上がった付近は、粟ヶ岳から矢筈岳、光明山の展望が開けており、山頂を踏んでからここで大休止することにした。
 雑木林の中をひと登りすると大山の山頂到着となる。いつもなら南に下った先の台地から645mピークや守門岳方面の眺めを楽しむのだが、深雪に悩まされて先に進む体力が無くなっており、木立の間から眺めをうかがっただけで引き返した。
 窪地への下り口に腰を下ろして大休止にした。朝方の晴天と変わって早くも雲が広がってきていたが、白く輝く矢筈岳の眺めを楽しむことができた。
 下りは、深雪に足が取られて、時間はそれほどかからなかったが、体力的にはきついものになった。
 通常は1時間半から2時間ほどで登ってきた大山であるが、この日は2時間半かかっていた。流した汗を報いるに充分な眺めであった。この山を登る者はほとんでいないが、今後も晴天に誘われて訪れることになるであろう。
 家に戻る途中で、早くも雨が降りだした。翌日は本降りの雪となって山はお休みになった。貴重な晴れ間を有効に使ったことになる。

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