愛宕山

愛宕山


【日時】 2018年1月4日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 愛宕山・あたごやま・213.7m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【コース】 野村入口より
【ガイド】 なし

【時間記録】 新潟=(R.49 経由)=8:23 野村入口〜8;48 発―9:28 送電線下―9:40 巡視路入口―9:56 登山道尾根上―10:08 愛宕山〜10:20 発―10:24 登山道尾根上―10:28 登山道入口―10:31 巡視路入口―10:39 送電線下―11:08 野村入口=(往路を戻る)=12:20 新潟
 愛宕山は、山頂に愛宕神社を奉った山として、全国にも多く見られる名前である。この愛宕山は、津川からR.49を福島県境方面に進み、常浪川を渡った所の野村の集落の背後にある山である。

 恒例のスノーシュー歩きのため月山を目指したが、道路はシャーベット状の雪に覆われて、慎重な運転が続いた。津川の街に入ると、途端に雪も多くなって、除雪車が出動していた。正月三ヶ日で人でも足らずに、本格的な除雪が遅れていたようである。除雪が終わっていないと、ドライブも難しくなるのと地元の人の邪魔になるため、駐車は避ける必要がある。月山は諦めて、国道脇の愛宕山に予定変更した。
 天満橋を渡った先の集落入口の路肩スペースに車を停めた。ここは、除雪車が川へと雪を押し出すための広場であるが、すでに除雪は終わって迷惑にはならないはずであった。新雪に備えて、スノーシューには延長板を取り付けた。
 集落内に通じる車道は除雪されているといっても、表面が凍結しており、足元に注意が必要であった。諏訪神社に到着してみると、その脇から始まる林道は除雪されておらず、ここからスノーシューを履くことになった。神社の奥からは田圃の横断になるが、吹き溜まりになっており、いきなり一人ラッセル状態になった。深いところでは、雪に膝下まで潜る状態であった。杉林に入ると、雪は少なくなって歩きやすくなったが、九十九折を終えて台地に出ると、再び雪が深くなった。台地は耕作放棄地のようで木立が無く、吹きさらしになっているのが、雪の深い原因のようである。一直線に伸びる林道の先に見える山裾に向かって、きつい歩きになった。ただ、山裾に辿りついて振り返ると、トレースが長く一直線に伸びており、この眺めは一人ラッセルの苦労を充分に報いてくれた。
 お墓のあるT字路を右に進むと、林道はカーブして高みに向かうようになる。緩やかに登っていき、台地に出ると、送電線が頭上を通過する。右手の高みに送電線の鉄塔が立ち、そこから尾根沿いに登ることも考えられるが、登山道の入口目指して林道を先に進むことにした。林道を少し進むと、愛宕山の登山標識が置かれているが、古びて字を読み取るのが難しくなっていた。
 深い雪に苦労しながら林道を辿っていくと、送電線が頭上を通過し、その先で「飯豊幹線No.73」の標識が置かれた送電線巡視路の入口に到着した。林の中に入った方が歩きやすいかと思って、この巡視路から取り付くことにした。巡視路はひと登りすると下りになるので、尾根沿いに進んだ。雪に潜るのは同じようなものであったが、単調な一直線の歩きは避けられた。幸い、木立の間も開いており、藪を掻き分けるような所は無かった。
 緩やかに登っていくと、登山道が左下から合流した。登山道はそれなりに幅があって、しっかり見分けられるので、下山はこの道に進むことにした。尾根沿いの緩やかな歩きを続け、山頂が迫ると傾斜も増した。登山道の両脇には、杉が参道の印なのか植えられていた。
 愛宕山の山頂には、石灯篭が二基置かれ、その奥に小さな木のお堂があり、中に石仏が祀られていた。山頂は木立に囲まれており、展望はあまり良くないのは残念である。
 スノーシューの延長板を外して、ダウンヒルに移った。途中からは、正規の登山道に進んだ。初めは傾斜もあって、足元の雪玉が転げ落ちる状態であった。一気に高度を下げると、林道に飛び出した。登山道入口には、愛宕山の標柱が置かれているが、これも字が消えかけており、枯れ木と見間違える可能性がある。林道はこの先にも続いており、おそらく東にある溜池まで続いているのだろうと思われる。この林道は地形図に記載されておらず、愛宕山への登山道が破線で記されている。
 50mほどの林道歩きで、送電線巡視路入口に戻った。この後は、登りの際のトレースに助けられて、快調に歩くことができた。
 愛宕山は、雪の無い時なら散策程度の山であるが、この日は1時間20分の一人ラッセルで、充分汗を流すことができた。

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