国上山

国上山


【日時】 2017年7月2日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り後雨

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 国上山・くがみやま・313.2m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/三条、弥彦/寺泊、弥彦
【コース】 道の駅国上より
【ガイド】 新・新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新花の山旅(新潟日報社)

【時間記録】 6:35 新潟発=(R.402、野積大橋、国上入口 経由)=7:24 道の駅国上〜7:45 発―8:06 こもれび広場分岐―8:32 国上寺―9:02 国上山〜9:13 発―10:25 こもれび広場分岐―10:40 道の駅国上=(往路を戻る)=12:05 新潟
 国上山は、角田山から弥彦山に連なる丘陵の西端にあって、その西の麓には信濃川から日本海に向かって大河津分水が切り開かれている。国上山には、良寛ゆかりの国上寺(こくじょうじ)があり、史跡巡りの観光で訪れる人も多い。また、酒呑童子はこの国上寺の稚児であったという伝説も残されている。低山ながら展望に優れ、ハイキングコースも良く整備されている。

 雨の中でも歩ける山として国上山に出かけた。国上山は何度も登っているが、道の駅国上からのコースは、2003年1月に二回歩いているだけである。道の駅国上に到着して、登山案内図を見ると、以前も歩いたことのある朝日山展望台への道の他に、こもれびの広場経由で稚児道の途中に出る道があることが判った。地形図にもこの道は破線で記されているが、以前は無かったように思う。当初の予定では、稚児道を麓登山口に下るつもりであったが、この新しい道を下りに使うことにした。
 道の駅の園内を横切って南側の車道に出ると、酒呑童子神社の塔が見えてくる。神社の前には、広い駐車場が設けられており、登山のためには、ここから歩きだせばよいことが判った。酒呑童子神社の塔は、細身で、日本の伝統的建物というよりは、バリ島の寺院の塔を思い出させる異国風な感じもする。鳥居をくぐって塔の脇を進むと、山麓を緩やかに登っていく登山道が現れる。
 すぐ先で乙子神社への道を左に分けると、緩やかに登っていく道が続いた。枝尾根の張り出し部に出たところで、右手の高みに向かって、こもれび広場への道が分かれた。こもれび広場というのがどこなのか判らないが、下ってきて確かめれば良い。行きは、朝日山展望台への道に進むことにした。
 一旦下りになり、せっかく登ったのにと恨み節。再び登りに転ずると、県道国上公園線の車道に飛び出した。ここの登山道入口には標識が無いので、下りだけに使おうとすると、迷うかもしれない。車道はカーブを繰り返しながら上っていくが、旧東参道が直線的に続いているのでこちらを歩く。
 雨具のズボンを履いていたが、幸い雨は降らないでいたので、国上寺の駐車場に出たところで脱いだ。蒸し暑く、ここまでの歩きで汗びっしょりになっていた。雨の予報のためか、駐車場にも車は数台しかいなかった。
 お寺に参拝してから登山道に進んだ。しっかりした登山道で、雨の中でも問題なく歩ける道であるが、階段登りも続くため、汗を拭いながらの登りになった。山頂近くなると、霧がかかるようになった。誰もいない国上山の山頂に到着し、ノンアルコールビールを飲みながらひと休みした。
 蛇崩経由で下りを続けると、足元を見るのに目をこらず必要がでるほど、暗くなってきた。ついに本降りの雨に変わってしまった。稚児道は、トラバース道には違いないが、結構アップダウンがあり、雨の中の歩きは結構辛いものがある。老夫婦がすれ違った際に、雨になったが行ける所まで行ってみようと言っていたが、一旦駐車場に戻って国上寺から往復した方が楽であったであろう。
 こもれび広場への道へどのように入るのか判らないので、注意しながら歩いた。林道を横断するためのトンネルの三つ目手間で、林道に上がると、左手に曲がった先から登山道が始まっていた。ここの分岐は判り難く、これまで稚児道を歩いていた際に、見落としていたのかもしれない。
 緩やかな尾根沿いの下りが続いた。標高150m付近まで下った所で、幸八山展望処と書かれた木の柱が立てられていた。山道をひと登りすると、太子堂と書かれた小さな木のお堂の置かれた広場に出た。広場は木立に囲まれて展望は無かった。戻って下りを続けると、木立がまばらな広場に出た。ここがこもれび広場のようであった。ここからは、30mほどの僅かな距離で、分岐に戻ることができた。 雨具を着るタイミングをのがしてずぶぬれになったが、なんとか雨の中の登山を終えることができた。
 車を走らせて戻る途中、ワイパー全速の豪雨に出あった。国上山で出会った登山者らは、相当に辛い状態におちいったのではないだろうか。

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