机山、ねずみ薬師

机山、ねずみ薬師


【日時】 2017年5月3日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 下田周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 机山・つくえやま・222m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/森町、粟ヶ岳
【コース】 越後長野温泉前登山口より
【ガイド】 なし

【山域】 下田周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 ねずみ薬師・ねずみやくし・285m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/森町
【コース】 八木前バス停より
【ガイド】 新潟県ふるさとの散歩道(新潟県観光協会)

【時間記録】 6:40 新潟発=(R.49、R.403、加茂、R.290、森町、R.289 経由)=7:55 越後長野温泉前登山口〜8:15 発―8:38 机山〜9:00 発―9:25 越後長野温泉前登山口=9:35 八木前―10:10 ねずみ薬師〜10:25 発―10:45 庭月登山口―11:11 八木前=(往路を戻る)=12:40 新潟
 机山は、越後長野温泉前の守門川右岸にある小山である。温泉施設の手によって登山道が整備されている。

 ねずみ薬師は、下田村の代表的景勝地の八木鼻に向かい合う五十嵐川左岸の山である。昔は庭月集落の祭神が奉られ、信仰の山として、近郷近在の参詣者が多く訪れたという。現在ではお堂や祠といった物は失われ、山頂の杉木立が僅かに昔を偲ばせるだけである。ねずみ薬師へは、かつて下越しスキー大会が開かれたこともあるというスキー場を経由するコースと、庭月からの登山道が整備されている。

 越後長野温泉嵐渓荘の前の小山を机山といい、登山道もあることを耳にし、しかも新潟ローカル放送の山番組でも取り上げられたという。それならば登らなければと思っていた。五月連休ではあるが、体調の関係で、ハードな山行は無理なため、懸案の机山に出かけることにした。机山は時間もかからなそうなため、すぐ近くのねずみ薬師を組み合わせることにした。
 嵐渓荘への道を左に見送った先、守門川に架かる橋の手前のワイヤーを張ったガードレールが途切れたところが入口になる。掲示板のような板が置かれていたが、まだ案内は張られていなかった。その前に一台分のスペースがあったので、車を停めた。
 入口からは、尾根の側面の急斜面のジグザグの登りになった。ひと登りすると分岐となり、直進したが、人工的な石積みの見られる、杉の植えられた広場に行きあたった。ここには、山の神が祀られていたような感じがした。正面は急斜面で、左は藪が広がり、登山道が判らなくなった。引き返して分岐から左の道に進んだ。緩やかな下りとなり、少々不安になる頃、尾根上に向かっての急登になった。ロープも張られていたが、それに頼る必要はなかった。尾根上に出てひと安心したものの、その先は、苔の生えた岩が露出した急な登りが続いた。山頂が近づくと、曲輪跡なのか段々が現れて、コースが左右に小さくぶれることになった。
 机山の山頂はテーブルが設けられており、木立が刈り払われて粟ヶ岳や白根山、烏帽子岳を望むことができた。矢筈岳の山頂部も望むことができた。
 机山の山頂からは、南に向かって刈り払い道が続いていたので、この道に進んだ。途中には、丸太を埋め込んだ段々も設けられて、登山道として整備されていることは確かであったのだが、岩の転がる急斜面に出て、その先が判らなくなった。急斜面の下に、テープが付けられているのが見えるのだが、道は見当たらなかった。登ってきたコースの整備具合からすれば、この急斜面にはロープの設置は必須といえるので、コース整備が未完了なのかと思って引き返した。
 この引き返い点をGPSで見ると、登りの際に直進して引き返した地点の上であった。下山後に再度直進コースに進んだが、急斜面の途中にテープが見られるものの、登山道が見つからなかった。道の無い藪山というのなら、岩を踏み台にして急斜面を登りきることも可能なのだが、ハイキングの範疇からは外れてしまう。今後さらに整備されるのかもしれないので、今後も情報を集める必要がある。机山は、ひと登りで済むと思っていたのだが、意外にてこずった。
 続いて近くのねずみ薬師を登ることにした。ねずみ薬師に最初に登ったのは2000年12月9日で、その後二度スノーシュー歩きで登っている。最近の登山道の状態を確かめる必要がある。
 八木バス停の脇から舗装された林道に進み、ひと汗かくとゲレンデ下に出る。「下田八木スキー場」と呼ばれたようであるが、今は廃業になっている。ロープトウ施設のような小屋も残っているが、荒廃が進んでいる。ただ、ゲレンデは草が短く刈られており、地元の子供のスキーに使われているような感じもする。林道の途中からは、麓の小学校方面へ幅広の切り開きが設けられている。ゲレンデ登りの途中で振り返ると、八木鼻の眺めが広がっており、写真撮影のために足を止めることになる。ねずみ薬師の見どころの一つである。ゲレン上部からは、滑りやすい泥斜面の急な登りになる。
 急斜面を突破して山頂到着かと思ってしまうが、まだ尾根の途中で、前方にねずみ薬師の山頂が聳えている。登りをもうさらに頑張りすることになる。ミツバツツジも咲いており、季節は急劇に変わっている。
 鉄のベンチが置かれた広場に出ると、ここがネズミ薬師の山頂である。ネズミ薬師とかろうじて読める木の柱が立てかけられていたが、そのうち無くなりそうであった。広場は杉の木に囲まれていたが、倒れたり梢が折れたりして傷んだものが多かった。展望は木立で邪魔されていたが、烏帽子岳や守門岳の眺めが広がっていた。
 ひと休みの後、庭月への登山道へ進んだ。所々急な所はあるものの、歩きやすい尾根道が続いた。この道は地形図にも記載されているが、実際には尾根の末端まで進んでから田圃脇に下り立った。この後は、農道を辿ってから車道に出て、車に戻った。

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