万太郎山

万太郎山


【日時】 2017年4月16日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 守門岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 万太郎山・まんたろうやま・565.2m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/穴沢
【コース】 二分より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:10 新潟発=(R.49、R.403、加茂、R.290、森町、R.290、栃尾、R.290、貫木 経由)=8:10 二分〜8:20 発―9:10 大平―10:00 南の峠―10:25 万太郎山〜10:50 発―11:05 南の峠―11:43 大平―12:18 二分=(往路を戻る)=14:30 新潟着
 万太郎山は、守門岳の西山麓にあり、大岳への登山口である道院と大平の中間にある山である。道院を中心とする守門岳の山裾一帯は、一面の雪原が広がって雪の砂漠とも呼ばれることがあるが、その中に頭を持ち上げる小ピークが万太郎山である。

 土曜日の悪天候に対し、日曜日は晴天の予報が出た。展望の良い山を考えて、万太郎山に出かけることにした。万太郎山は、2004年2月28日に登り、守門岳の展望が開けていることが判っている。林道の距離が少し長いが、前日の雪の状態からすれば、スノーシューを履けば問題のない歩きになるはずである。
 登山口の二分は、積雪期の守門・大岳の登山口になっており、山スキーヤーで大賑わいになる。大岳への登山者が出発してから歩きだしたいと思って、時間を見計らって登山口に到着した。はたして、長い駐車の列が続いており、その後尾に車を停めた。大岳の山頂を目指すには時間も遅くなっているはずだが、歩きだしていく山スキーヤーも結構いた。
 大勢が歩いているので、しばらくはつぼ足で充分だろうと思って雪に覆われた林道に足を踏み入れたが、時折り膝まで潜るのでスノーシューを履いた。スノシューを履くと、足も潜らずに快調に歩くことができるようになった。林道の先には、真っ白に雪に覆われた大岳が姿を見せており、写真撮影のために足が停まった。
 西川に架かる橋を渡った先は、大きく迂回する林道のショートカットのために、雪原を直登することになるが、スキーのトレースがついているので、それに従えば良い。再び林道に出た所で、左に曲がって大平を目指す。冬山ルートとしては、林道を横断して尾根に取り付いて、大平に行かずにショートカットするルートもあるが、すでに藪が出ていて、山スキーヤーは皆大平に向かっていた。しばらくは、ほぼ水平な林道歩きになる。
 台地状の大平に出ると、守門岳の展望が広がる。以前はここまで除雪されていて冬山の出発点になっていたのだが、牧場が閉鎖になって除雪もされなくなったようである。山スキーヤーともお別れで、この先は独り占めの山になる。十字路から北西に延びる林道に進む。緩やかに登って小ピークの間を抜けると、谷に向かってのトラバース気味の下りになる。北に見えるピークが万太郎山の山頂のように見えるが、実際はその奥である。
 谷を横断すると、林道は再び登りに転ずる。スノーシュー歩きとしては楽な雪の状態ではあるが、足も草臥れてきた。
 林道のヘアピンカーブ部をショートカットすると、その先で林道は下り気味になり、ここが万太郎山の取り付きになる。杉林の中に足を踏み入れると、見晴らしが効かず、尾根通しといってもコース判断が難しくなった。長岡市と魚沼市の境界尾根にある小ピーくに出ると、万太郎山の山頂が目の前に姿を現した。林道からこの小ピークまでは杉林になっているが、この先は木立もまばらな雑木林になっている。一旦下ってから、万太郎山への最後の登りに取り掛かった。
 万太郎山の山頂は、雪に覆われた小広場になっており、周囲の展望が開けている。大きく裾野を広げる守門岳の全容を眺めることができるのは、この山の大きな魅力である。家に戻って写真を拡大すると、大岳の雪原に山スキーヤーの姿を認めることもできた。粟ヶ岳や毛猛山塊も眺めることができたが、越後三山方面だけは木立の陰になっていた。北側には昔は守門岳の山スキーの登山基地になっていた道院ヒュッテがあるのだが、その方面には雪に覆われた丘陵地が広がっていた。
 大展望を楽しんだ後の下山は、少し距離もあるため、最後には足にも疲れが出てきた。
 万太郎山は大展望の山であるが、それだけに晴天でないと登る気にはなれず、条件の難しい山ということになる。

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